| 第四回 「環境とエネルギー 〜 今私たちにできること 〜」 1 日 時 12月22日(土)午後2時30分から4時30分 2 場 所 cafe SOURCE (カフェ・ソース) (鳥取市弥生町227 グレースビル本通り2F 電話 0857-21-3457) 3 講 師 近畿大学理工学部 渥美 寿夫教授 4 受講者23名 5 内容 渥美先生より, ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「エネルギー問題」とは、「人々が豊かであること」、「環境と調和すること」に加えて「国際協調をはかること」を満たした上で「エネルギー源とエネルギー消費をどうするか」を考えることである。 「地球環境」と「エネルギー問題」には誤解が多く見られる。私たちは科学の目で情報に惑わされず、正しく判断しないといけない。 地球環境問題を正しく知るため、まず、地球温暖化について考えてみよう。ここから、私たちが今のくらしを守ること、取り組むべきことについて考えたい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 6 講演内容 |
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○ 環境とエネルギー 〜 今私たちにできること 〜
1 はじめに 問1 日本人の癌罹患率,やその原因 癌の要因 主婦の回答:食品添加物,農薬・・・ ,疫学者の回答:普通の食品(セロリ等),タバコ,ウイルス・・・ 年齢調整した癌による死亡率は右上がり(原因:他の病気で死ぬ人が減ったため)→ マスコミの情報はおおげさ 会場からの質問:水道水の安全性はどうか → トリハロメタン等は少ない 質問:複合的な汚染について → データには入ってない 問2 少年犯罪の凶悪化は近年非常に増えているか 昭和45年前は多かった。最近は凶悪犯も警察の取り締まり強化のため減っている。犯罪の低年齢化も減っている。最近だけのデータで判断す るのは問題。私たちの得ている情報はテレビ,新聞などのマスコミであることが多い。 例として【原子力について】チェルノブイリ事故(1986年): 東京新聞 事故から19年。ウクライナでの死者は150万人以上 朝日新聞 作業員86万人のうち5万5000人が死亡。ロシアの平均寿命は50歳だから作業員はもっと死んでいるはず IAEA2006年 死者は現在まで60人。将来予測4000人 * 情報の氾濫 → いろいろな情報を見比べて「自分で判断する」必要がある 電磁波・電磁界の健康影響情報の現実 → 学術文献・専門誌では白血病,発ガンなどの危険性は6.7%のみ 会場からの質問:研究者は推進している方が多い。 → 推進している立場から予算をもらう人もいるが,研究者の倫理にまかされているので,論 文はレフリーが付く。第三者の目が通ってでてくるデータなので,恣意的なものは出にくい。中立性は確保されているのが原則。 1日に2箱以上吸う人は,3人に一人が肺ガンになる。放射線が原因より,タバコの方がリスクが高い 会場からの質問:甲状腺ガンに対する影響について 2 環境問題 問3 地域の環境は年々悪化し,将来はひどくなる → 日本の環境は良くなってきた 地域の環境問題は,政府や市町村,企業や市民などで力を合わせることで改善できる 地球環境問題は,世界の国々で力を合わさねばならない 問4 発電所の温排水は地球の温暖化に影響を与えているか → 人類が放出している熱は太陽が届けている熱の1万分の1。0.06%程度。 地球が温暖化したら一体どうなる ヨーロッパでは,温暖化が進むとメキシコ湾流が流れてこなくなり寒冷化が起こる 原因A 二酸化炭素の増加 → 人類が多量の二酸化炭素ガスを排出。海水中の二酸化炭素も出てくる(90%の学者)。 原因B 太陽活動の変化,地軸の傾きの変化 不都合な真実 最近6000年で見ると,もっと気温の高い時期があった(縄文時代)。問題は急激な右上がりが問題 「予防原則」 二酸化炭素の排出を減らす必要がある→人間が原因のとき対策が成功する。人間以外が原因であっても省エネ技術等が発達する 3 エネルギー問題 まずは化石燃料が不足してくること 石炭→200年→150年,石油40年,天然ガス60年。 本当? 最近確認可採埋蔵量が減ってきている 究極埋蔵量 石油80年〜280年。 問題は需要と供給のバランス: 需要の増加に生産が追いつかなくなる→次のエネルギー危機(国際紛争) 石油に頼らないシステム 電力業界は石油を使わなくなっている10%以下(ほぼマレーシアやインドネシアの石油) 車は中東の石油→石油を使わないシステムに オイルショックで伸びた企業→TOYOTAとHONDA(省エネ車) 現在の石油(原油)の上昇→投機 エネルギー問題がうまく解決できれば,人口問題,食料問題を解決できる 地熱発電・波力発電(日本を取り囲んでも5%)は新エネルギー(将来発展が見込まれるが,現在はコストが高くて発展していないと定義)ではな い 日本は新エネルギーにゴミやタールを燃やしている割合が多い。太陽光発電は健闘。風力は風況が悪いので伸びない ドイツの石炭火力は日本より数倍SOX,NOXが高い。ドイツは電力を3倍の値段で買うので太陽電池が3年で消却できる これからのエネルギー源 新エネルギーの開発は重要だが,これだけでは解決できない 2030年で80%の電力を石油,石炭,天然ガス,原子力で補わないといけない 省エネルギーの推進 日本は取り組みとして よい製品を作っている レジ袋が原油輸入量にしめる割合は0.23%(CO2排出量は全体の0.04%)。自動車用ガソリンは36.5% → エネルギー資源の節約にはほとん ど効果がないが無意味ではない。割り箸も元々いらない木を使っている。意識改革が重要。これがスタートなのに最終目標になっているのが問題 会場からの質問:南極の氷は増えるか減るか → 周囲の温暖化で降水量が増えて増えるだろう 質問:燃料電池は実用化できるか → 10年。20年先ではものにならないのでは。性能の良い電池ができていない 問題は コスト(1億数千万,電池の寿命が短い,燃料タンクの方針が決まっていない(200kmしか走れない)。 質問:ランプ型の蛍光灯が普及してきたが,付けたり消したりすると寿命が短くなるのでは → 今はグローランプ無しなので付けたり消したりで寿 命は短くならない 質問:人類滅亡はいつか → 楽観主義者なので滅亡のシナリオは考えていない。何らかな改善策が出て破局的にはならなくなる。 質問:発電の円グラフについて まとめ ○これからの地球環境とエネルギー ・豊かな暮らしのためにはエネルギーは不可欠 ・石油は近いうちに高騰する ・環境も守らなければいけない → 二酸化炭素を出さないエネルギーへ ○環境保護で私たちが取り組める一番のことは「省エネルギー」(もったいない)運動 ・自動車の利用を見直そう ・消費電力・消費エネルギーの少ない製品を選ぼう(冷暖房の設定で無理するよりも,普通の暮らしで賢く省エネ) ・省エネルギーのための意識を持とう ○環境重視社会への変革のステップ 第一段階: 不平を言いながらお金を払う 第二段階: 節約し,効率化を図る 第三段階: 代替エネルギーを使い始める 第四段階: 社会やビジネス,ライフスタイルを変える ○「意識改革」が重要 ・スタートとゴールの正しい理解 ・定量的な判断 |
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