島田市 KADODE OOIGAWA のC11312

* 特記以外の画像は全て2020(令和2)年11月21日撮影。

 静岡県島田市の体験型フードパークKADODE OOIGAWA (大井川鐵道門出駅に隣接)に保存されているC11312号機。1946(昭和21)年1月にに名古屋の日本車両で製造され、仙台区を経て1975(昭和50年)1月に会津若松運転区で廃車となりました。同年12月に三重県松阪市のドライブインあら竹(松阪駅の駅弁を製造販売している企業です)に静態保存、1988(昭和63)年に大井川鐵道(当時の正式名称は大井川鉄道)へ譲渡され、同年7月から、本線上の運用に復活しました。 
 大井川鐡道では20年近くに渡って動態保存されてきましたが、2007(平成19)年9月に引退、廃車となりました。その後、ボイラをC11227 号機のものと交換、大代側線で部品取り車として留置されていました。
 廃車直後から「いずれは整備して静態保存する」とアナウンスされてきましたが、2020(令和2)年11月にオープンしたKADODE OOIGAWA に保存展示されることとなりました。オープンと同時に隣接して門出駅が誕生、C11312号機は施設を挟んでではありますが、大井川鐡道本線を走る列車が見える位置に置かれています。今後も長く、大井川鐡道の蒸機をはじめとする各列車の活躍を見守ってほしいです。

 きれいに整備されたC11312号機。屋根付きの施設における保存ですので、風雨をしのげる点もありがたいです。この位置からガラス越しではありますが、門出駅を発着する列車を見ることができます。

  足回りはペンキの厚塗りが行われていますが、C11312の刻印は各所に確認できました 。

 非公式側主連棒にC11227の刻印がありました。312号機が部品取り車としての役割を果たしてきたことがうかがわれます。

 側面・キャブ付近の様子。残念ながら製造銘板は失われたままです。キャブの側窓や扉、汽笛への配管も未設置の状態でした。

 キャブ内部の様子。機器類の多くは未設置です。

 機関車の説明板です。大井川鐡道における最終運転日と、大代側線における復元整備中の写真が掲示されていました。

後方から見たC11312号機です。

 1003レを牽引して茶畑の中を走るC11312号機。引退が迫っているとは微塵も感じさせない力走ぶりでした。 青部~崎平間。 2007(平成19)年8月14日撮影。