多賀町多賀SLパーク跡のD511149

* 画像は全て2019(令和元)年10月20日撮影。

 滋賀県犬上郡多賀町の多賀SLパーク跡のD511149。(近江鉄道多賀大社前駅から直線距離で南東に約1km、道なりに進むと2km弱)現存するD51保存機の中で最も大きい番号の機関車です。1944(昭和19)年8月川崎車両製、水戸、池田、追分、小樽築港の各区を経て、1976(昭和51)年3月に岩見沢一区で廃車になっています。
 1976(昭和51)年にスハフ16形寝台車3両とともに「多賀SLホテル」として営業を開始しました。SLホテルは1980年代に廃業(1989年9月廃業のデータあり)、客車は1995(平成7)年に解体され、現在は機関車のみが残されています。整備等は行われていないようで、荒廃した状態にあるのが残念です。

 北海道で見られた切り詰めデフレクタが特徴です。デフレクタの鳥のマークは何を表しているのでしょうか?全体的に錆が目立ち、正面のナンバープレートやガラス類も失われています。機関車の説明板等も見当たりませんでした。
 SLホテル時代は後方に寝台車を連結した状態で保存されていました。テンダ後方(画像右側)に利用客用のプラットホーム(?)が確認できます。

  非公式側クロスヘッドの刻印。ペンキの厚塗りの上からでもはっきり読み取れました。NHは苗穂工場、44.3.12は、昭和44年3月12日を示しているのでしょうか。

 非公式側第3動輪にD51251の刻印がありました。D51251号機は、1949(昭和24)年に新鶴見区で廃車になった機関車です。どのような経緯で1149号機に取り付けられるようになったのか、興味深いです。

 NNは長野工場、43.1は昭和43年1月でしょうか?下の43.246.1は何を表しているのでしょう?

 非公式側キャブ側面。製造銘板は失われています。鉄板製(?)のD51999というプレートが取り付けられていますが、おそらくは「銀河鉄道999」にあやかってつけられたもので、実在しない番号です。(*1)
(*1)D51は、955~1000号機が空番です。標準型機(準戦時型機)が949号機まで(950~954号機は胆振縦貫鉄道D5101~D5105を編入)、戦時型機は1001号機~となっています。

 後方から見た1149号機。戦時型の特徴である船底型テンダであることがよく分かります。

キャブ内部。ごらんのように、良い状態といえないのが残念です。

 非公式側からみた1149号機。戦時型の特徴である、カマボコ型のドームが確認できます。