第48回:キハ30形

 

三河線西中金〜三河広瀬間。 1995(平成7)年3月12日撮影。 

 キハ10形(第13回)の代替と輸送力増強のため増強のために製造された気動車で、1995(平成7)年に富士重工で4輌が製造されました。エンジンはキハ20形(第27回)と同じ250psのPE6HT03Aを採用していますが、変速・直結の切り替えが自動となりました。そのため、通常はキハ20形との併結は行われていませんでした。車体は通常の鉄道車輌と同様の構造となり、最大長も16.5mに伸びています。連結運転を考慮して正面も貫通扉つきとなりました。このタイプの気動車としては珍しく片側3扉で、室内はロングシート、閑散時の着席数増加に備えて折りたたみ式のシートも取り付けられています。側窓も換気用に一部の窓が開閉できる以外は全て固定窓となっています。
 当初は、キハ31.32が広見・八百津線用に、33.34が三河線用に分散配置されましたが、八百津線廃止によって全車三河線所属となりました。
 2004(平成16)年3月の三河線猿投〜西中金間及び碧南〜吉良吉田間の廃止によって、全車廃車となりました。なお、廃車後は4輌ともミャンマー国鉄に譲渡され、現在も海の向こうで活躍を続けています。

キハ30形の略歴
1995(平成7)年…2月に富士重工でキハ31〜34の4輌を新製。31.32は新可児検車区に、33.34は猿投検車区に配置され、前者は広見線新可児〜御嵩間・八百津線で、後者は三河線猿投〜西中金及び碧南〜吉良吉田間で使用される。

2001(平成13)年…9月に八百津線が廃止されたため、キハ31.32も三河線へ転属する。

2004(平成16)年…3月の三河線猿投〜西中金間及び碧南〜吉良吉田間廃止によって、全車廃車。同年11月にミャンマーへ搬出される。

2005(平成17)年…5月にミャンマー国鉄で運用開始、キハ31〜34の順にREB2506〜2509と改番。韓国製のトレーラーRBT800形4輌を間にはさんで6連で使用。

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参考文献
このページの作製にあたって、以下の文献を参考にさせていただきました。

『まるごと名鉄ぶらり沿線の旅Ver.2』 徳田耕一著 七賢出版(1998年初版発行)
『鉄道ピクトリアル』1996年7月臨時増刊号 (特集:名古屋鉄道) 鉄道図書刊行会
『鉄道ファン』1995年5月号 交友社
『鉄道ジャーナル』1995年5月号 鉄道ジャーナル社
『鉄道ピクトリアル』2005年11月号 鉄道図書刊行会
『鉄道ピクトリアル』2007年6月号 鉄道図書刊行会