第31回:3100系

 デビュー間もない頃の3100系。登場時、3扉車は側扉の上半分がライトグレーに塗装されていました。
 名古屋本線新清洲〜丸ノ内間。 1999(平成11)年11月撮影。 

 3500系(第17回)でデビューを飾った名鉄のVVVF制御車ですが、1997(平成9)年に車体や集電装置を変更して登場した3代目3700系の2輌バージョンがこの3100系です。車体は3700系同様、直線的で屋根の高いものとなり、車内の空間を広くする工夫がなされています(*1)。同時期製造の3700系は3500系と同様のGTOインバータ制御ですが、3100系ではIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)素子を採用し、これは後に登場する特急車1600系(第29回)などに引き継がれています。
 2000(平成12)年までに23編成46輌が製造され、2輌編成の身軽さを生かして、地下鉄乗り入れ線を除いた1500V各線区で活躍が見られるようになりました。
また、制御装置は3101〜3106Fおよび3116〜3120Fが東芝製、3107〜3115Fおよび3121〜3123Fが三菱電機製です(*2)。
 2200系(第74回)特急の増結車として岐阜(犬山)方に連結されることが多いですが、そのためか、2019(令和元)年から2200系と統一感をもたせた新塗装に塗り替えが始まりました。

(*1) 3500系と比較して、天井が90mm、客用扉開口部は42mm、窓が60mmずつ高くなり、逆に床面の高さは10mm低くなっています。
(*2) くどいようですが、もし近鉄なら間違いなく形式が分けられているでしょう。

3100系の略歴
1997(平成9)年…日本車輌で1次車9編成18輌を製造。本格的にシングルアームパンタグラフを採用、車体も変化して室内が広くなる。また、座席の1人当たりの専有幅を440mm以上確保。

1998(平成10)年…日本車輌で2次車10編成20輌を製造。方向幕が英字併用となり、天地寸法が拡大。座席のモケット変更、対話式非常通報装置を設置。

2000(平成12)年…日本車輌で3次車4編成8輌を製造。車外スピーカーを取り付けて、乗車促進ブザーや扉案内の再生を可能とする。また、運転台は1600系(第29回)に準じたものとなり、右手操作のワンハンドルマスコンを採用、タッチパネル式モニタ装置も設置する。連結面には、転落防止の外幌を取り付ける。翌年より、側扉をスカーレット一色に塗り替える。

2019(令和元)年…6月より2200系に合わせた新塗装への塗り替え開始。

 東岡崎行き普通列車の運用に入った3100系。手前側(東岡崎方)の3106F は、新塗装となっています。 
 名古屋本線金山〜神宮前間。  2020(令和2)年1月18日撮影。

「名鉄いろいろ」目次へ戻る

分館トップページへ戻る


参考文献
このページの作製にあたって、以下の文献を参考にさせていただきました。
『まるごと名鉄ぶらり沿線の旅ver.3DX』 徳田耕一著 七賢出版(2002年初版発行)
『まるごと名鉄ぶらり沿線の旅』 徳田耕一著 河出書房新社(2004年初版発行)