第17回:2代目3500系

名古屋本線妙興寺〜島氏永間。 1999(平成11)年8月8日撮影。 

 前回まで「昭和の3500系シリーズ」が続きましたので、今回は「平成の3500系」を登場させました。1993(平成5)年に登場した名鉄初のVVVF制御車(*1)です。車体は6500系8次車(最終増備車)を基本にしていますが、スカートがつき、電気指令ブレーキの採用によって、前面に「ECB」(Electric Command Brakeの略)の表示がつきました。車内には、通勤車で初めて速度計を兼ねたLEDの案内表示が取り付けられています。名鉄通勤車では初めて最高速度120km/hを実現した系列で(将来の130km/h運転にも対応)、久しぶりに前面に車番が表記されるようになった系列でもあります。
 ク3500(Tc1)-モ3550(M1)-モ3650(M2)-ク3600(Tc2)の4輌固定編成を組んでいます。1996(平成8)年までに34編成136輌が製造され、6000系等ともに名鉄通勤車の主力として活躍しています。

(*1)  Variable Voltage Variable Frequencyの略で、「可変電圧、可変周波数」という訳になるようです。
 実は私、長い間 Valuable Voltage Valuable Frequency の略と勘違いしており、真剣に「価値の高い電圧に周波数とは?」…と考え込んだこともあります。このページをご覧いただいた方よりご指摘をいただいて、正しい英文に直すことができました。ありがとうございました。

3500系の略歴
1993(平成5)年…1次車3501F〜3504Fを日本車輌で製造。

1994(平成6)年…2次車3505F〜3511Fを日本車輌で製造。列車無線アンテナが変更された。なお、3508.3509Fは補助座席の設置試験車として登場。

1995(平成7)年…3次車3512〜3521Fを日本車輌で製造。制御装置の一部と台車を変更。

1996(平成8)年…4次車3522〜3534Fを日本車輌で製造。補助電源のSIV方式をIGBT素子を用いた2段分圧インバータに変更。補助座席を本格的に採用。

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参考文献
このページの作製にあたって、以下の文献を参考にさせていただきました。

『まるごと名鉄ぶらり沿線の旅 ver.3DX』 徳田耕一著 七賢出版(2002年初版発行)
『鉄道ピクトリアル』1996年7月臨時増刊号 (特集:名古屋鉄道) 鉄道図書刊行会