第16回:モ3560形

 1形式1両のモ3560形。一見2代目3700系のようにに見えますが、性能的には3500系や3600系などと同じAL車です。1960(昭和35)年にモ3504が踏切事故で全焼したため、その機器類を再利用して2代目3700系と同スタイルの車体を新製したものです。1969(昭和44)年には扉間を転換クロスシート化し、最終的には3800系のク3836と異形式編成を組んでいました。本線系のAL車淘汰に伴い、1988(昭和63)年に廃車となりました。

 佐屋行き急行のしんがりをつとめるモ3561。画像手前側から2両目のク2836と比べて、屋根やベンチレーターの形状の違いが一目瞭然です。
 名古屋本線桜〜呼続間。 1986(昭和61)年4月9日撮影。 

こちらはク2836側から見た画像。2両目がモ3561になります。 名古屋本線堀田駅。 1987(昭和62)年6月撮影。

モ3560形の略歴
1960(昭和35)年…この年の踏切事故で全焼したモ3504号の機器を再利用、2代目3700系と同スタイルの車体を新製して登場。モ3561のみの、1形式1輌。

1969(昭和44)年…扉間の転換クロスシート化を実施。

1988(昭和63)年…3月、相棒のク2836とともに廃車となり形式消滅。

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参考文献
このページの作製にあたって、以下の文献を参考にさせていただきました。

『名鉄』 白井昭・白井良和・井上広和共著 保育社(1981年初版発行)
『まるごと名鉄ぶらり沿線の旅』 徳田耕一著 七賢出版(1995年初版発行)
『私鉄電車ガイドブック4』 東京工業大学鉄道研究部編 誠文堂新光社
『鉄道ダイヤ情報』1988年7月号 弘済出版社

『名古屋鉄道』(復刻版私鉄の車両11) 飯島巌・白井良和・井上広和共著 ネコ・パブリッシング(1985年に保育社より初版発行。2002年復刻)