第43回:3770系

瀬戸線東大手〜清水間。 1987(昭和62)年4月13日撮影。 

 もともとは第42回で登場した3730系の3764F以降として計画されていましたが、車体はそのままに座席を転換クロスシート化して、形式変更したものです。オール転換クロスシート車ですが、通勤輸送にも対応できるように扉横の座席のみは一人がけとなっていました。しかしながら、1969(昭和44)年に3730系3752F以降の編成が転換クロスシート化されたために、3730系と3770系を分ける意味はなくなってしまいました。さらに、3770系自身も1983(昭和58)年以降オールロングシート化されています。
 瀬戸線の1500V昇圧と同時にAA基準化工事を施工して同線に転属しています。最後まで非冷房車だったのが災いしたのか、1990(平成2)年に形式消滅しています。

3770系の略歴
1966(昭和41)年…3730系の増備車として計画されていたが、座席を転換クロスシートに変更し、3770系のモ3770形・ク2770形として各6両が日本車輌で製造される。基本的に2人がけシートだが、扉横車端側のみ1人がけシートを採用して、ラッシュ輸送に対応する。

1978(昭和53)年…瀬戸線の1500V昇圧に伴い、3776FがAA基準化工事を受けて瀬戸線へ転属。

1979(昭和54)年…3774.3775Fが瀬戸線へ転属。

1981(昭和56)年…3771〜3773Fが瀬戸線へ転属。

1983(昭和58)年…混雑緩和のため、この年から1984年にかけて全車ロングシート化実施。

1990(平成2)年…6月、3773F.3774F.3775F廃車。7月には、3771F.3772F.3776Fも廃車となり、形式消滅。

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参考文献
このページの作製にあたって、以下の文献を参考にさせていただきました。

『名鉄』 白井昭・白井良和・井上広和共著 保育社(1981年初版発行)
『名鉄』 白井良和・諸河久共著 保育社(1989年初版発行)
『私鉄電車ガイドブック4』 東京工業大学鉄道研究部編 誠文堂新光社
『名古屋鉄道』(復刻版私鉄の車両11) 飯島巌・白井良和・井上広和共著 ネコ・パブリッシング(1985年に保育社より初版発行。2002年復刻)
『まるごと名鉄ぶらり沿線の旅』 徳田耕一著 七賢出版(1995年初版発行)
『まるごと名鉄ぶらり沿線の旅ver.2』 徳田耕一編著 七賢出版(1998年初版発行)
『鉄道ピクトリアル』1996年7月臨時増刊号 (特集:名古屋鉄道) 鉄道図書刊行会
『鉄道ダイヤ情報』各号 交通新聞社
『鉄道ジャーナル』各号 鉄道ジャーナル社