第66回:6600系

 登場以来、瀬戸線の主として活躍を続けてきた6600系。当初は非冷房だったため、開閉可能な側窓が特徴です。 瀬戸線喜多山〜大森・金城学院前間。 2004(平成16)年11月22日撮影。

 1978(昭和53)年、瀬戸線の1500V昇圧に対応して登場した系列で、瀬戸線用車輌としては42年ぶりの新製車です。当時増備が続いていた6000系の2次車を基本としていますが、瀬戸線では駅間が短いため冷房装置は省略して外気導入形ラインデリア(LD10RA05)を装備しました。また、側窓も上段下降・下段固定のユニット窓となりました。当初はク6600(Tc)-モ6700(Mc)の2連運用を基本として想定していたためか、自動解結装置を装備せず、前面にはスカートを取り付けて連結時には蓋を開けてジャンパ栓や空気管を取り出すようになっていました。栄町〜東大手間は地下に乗り入れるため、不燃化や非常梯子の設置なども行っています。
 現在は2連を2本併結した4連を基本として運用に入っており、試運転時等を除いて2連で本線上を走る姿は見られなくなっています。1985(昭和60)年からは廃車となったパノラマカー7000系の部品を流用して冷房化を実施、輸送需要増大にともなって、1988(昭和63)年にロングシート化されました。35年間にわたって瀬戸線一筋に活躍を続けてきましたが、2012(平成24)年から廃車が始まりました。2013(平成25)年3月のさよなら運転を最後に全車引退しています。

6600系の略歴

1978(昭和53)年…3月、日本車輌で2連6本を新製。

1985(昭和60)年…この年と1989年に、7000系の廃車発生品を利用して冷房化を実施。TAC15T2(4500kcal)を各車6基搭載。(*1) 冷房化に伴い、補助電源をGTOインバータ(BS477C)に交換。

1988(昭和63)年…製造時からの集団背反式固定クロスシートを、ロングシートに交換。

2004(平成16)年…車内の更新を行う。化粧板に不燃性化粧シートを貼り付け、扉の内側や天井等に塗装を実施。

2012(平成24)年…3月、6602.6605F廃車。4月、6603.6606F廃車。

2013(平成25)年…3月3日のさよなら運転を最後に引退。3月5日付けで6601.6604F廃車。

(*1) 1985(昭和60)年に、廃車となったモ7161-7062・モ7163-7064の冷房装置を再利用して6602F-6604Fの冷房化を実施。1989(平成元)年には、モ7151-7052・モ7153-7054の廃車に伴って、6601F.6605F.6606Fの冷房化が実施されました。ところで、モ7000.モ7150形にはTAC15T2が各車8基搭載され、6600系では各車6基となっています。廃車となった7000系は合計8両で、冷房装置は8×8=64基。それに対して全12両の6600系に6基ずつ搭載すると、必要数は6×12=72基。不足する8基は、予備の部品から調達したのでしょうか?

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参考文献
このページの作製にあたって、以下の文献を参考にさせていただきました。

『名鉄』 白井良和・諸河久共著 保育社(1989年初版発行)
『鉄道ピクトリアル』1996年7月臨時増刊号 (特集:名古屋鉄道) 鉄道図書刊行会

『鉄道ピクトリアル』2006年1月臨時増刊号 (特集:名古屋鉄道) 鉄道図書刊行会
『せとでん100年』 山田司・鈴木裕幸共著 中日新聞社