第51回:6800系

 3次車以降は車体をモデルチェンジ、正面窓を拡大の上、前照灯を正面窓下に移設しています。 名古屋本線大里〜奥田間。   2001(平成13)年6月3日撮影。 

 6000系2連バージョンのモデルチェンジ車といえる系列で、1987(昭和62)年に登場しました。車体は当時増備中だった6500系(第21回)の5次車と同じスタイルで、制御方式は界磁添加励磁制御となり、回生ブレーキも採用されました。1989(平成元)年製造の3次車からは6500系に合わせて車体をモデルチェンジし、1991(平成3)年製造の5次車からは、オールロングシート車となっています。39本78輌が製造され、2連の身軽さを生かしてローカル運用から、優等列車の増結用にまで幅広く活躍しています。


 1.2次車は、6500系1〜5次車と同じ「鉄仮面スタイル」で登場しました。外観だけを見た限り、3次車以降と同じ系列とはとても思えません。名鉄3扉車の扉は、現在この画像のようにスカーレット一色に変更されています。 名古屋本線奥田〜大里間。 2006(平成18)年2月11日撮影。

6800系の略歴
1987(昭和62)年…12月、日本車輌で2連(ク6800-モ6900)4本が製造される。(1次車) 車体は6500系5次車と同様。回生ブレーキ付き界磁添加励磁制御を採用。台車はFS521CおよびFS098C。中央扉付近を除く扉間に6500系同様の集団背反式固定クロスシートを採用。

1988(昭和63)年…7月、日本車輌で2連4本を増備。台車が片つば式軸受のFS521DおよびFS098Dに変更。(2次車)

1989(平成元)年…4〜5月に日本車輌で2連15本を増備。車体を6500系6次車同様にモデルチェンジ。主電動機は内扇式に、冷房装置は稼働率制御方式に変更、Tc車に耐雪ブレーキを設置。(3次車)

1990(平成2)年…4月および7月に、日本車輌で2連を4本ずつ増備。(4次車) 基本的には3次車と同様。

1991(平成3)年…10月、日本車輌で2連4本を増備。座席はオールロングシートに変更。扉窓を上方に拡大。台車は1000系1015.1016Fの台車交換によって発生したFS539,FS039の軸バネを調整して使用し、FS539A,FS039Aとする。(5次車)

1992(平成4)年…4月、日本車輌で2連4本を増備。車端部のロングシート長さを変更し、扉付近のスペースを広くした。(6次車)

1993(平成5)年…4月、6次車の台車を1000系1013.1014Fの台車交換によって発生したFS539,FS039と交換、軸バネ調整によりFS539A,FS039Aとなる。

1995(平成7)年…6月、6804Fのオールロングシート化実施。

1999(平成11)年…6818Fで転落防止幌の設置試験を実施。その後、順次設置を進める。

2001(平成13)年…3扉車の側扉スカーレット一色化開始。2005(平成17)年までに完了。

2010(平成22)年…6823〜6839Fの12編成24両にワンマン化改造実施。扉開閉回路の間接制御化、自動放送装置の新設、足踏みデッドマンの設置などを行った。翌平成23年3月26日のダイヤ改正より、尾西線(津島〜名鉄一宮〜玉ノ井間)と豊川線でワンマン運転実施。

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参考文献
このページの作製にあたって、以下の文献を参考にさせていただきました。

『名鉄』 白井良和・諸河久共著 保育社(1989年初版発行)
『まるごと名鉄ぶらり沿線の旅』 徳田耕一著 河出書房新社(2004年初版発行)
『鉄道ピクトリアル』1996年7月臨時増刊号 (特集:名古屋鉄道) 鉄道図書刊行会
『鉄道ピクトリアル』2006年1月臨時増刊号 (特集:名古屋鉄道) 鉄道図書刊行会