第47回:7700系

新名古屋〜西尾間の特急「西尾号」「名古屋号」に充当されていた頃の7700系白帯車。
名古屋本線有松〜中京競馬場前間。 1985(昭和60)年9月13日撮影。 

 1973(昭和48)年にパノラマカーの増備車として登場した形式です。本線特急の増結や支線直通特急に備え、分割併合や通票交換に便利な通常形運転台となりました。モ7700奇数番(Mc1)-モ7750偶数番(M2)-モ7750奇数番(M1)-モ7700偶数番(Mc2)の4連4本及びMc1-Mc2の2連4本が製造されました。台車は名鉄で初めて採用したS形ミンデン式のFS384です。
 1977(昭和52)年3月には、特急が全車座席指定となったため、全車が特急用車として客室の整備を受け、さらに1983(昭和58)年には、2連の4本を対象に再整備を行い、車体に白帯を巻きました。1990(平成2)年には、名古屋本線の特急が特別席車(座席指定車)・一般席車(自由席車)併結となったことによって、モ7750形を全て7000系の中間車に組み入れて全編成を2連化の上、特別席車用の白帯車としました。このとき、Mc車に公衆電話の取り付けも行われています。
 1999(平成11)年5月に7000・7700系白帯車による特急運用が終了したため、同年年7月から白帯の撤去が始まり、公衆電話も撤去されました。7700系の白帯は2003(平成15)年3月までに全て撤去されましたが、座席は特別車用のままです。
 2001(平成13)年には、三河線知立〜猿投間のワンマン運転に備えて全編成がワンマン対応化されています。なお、モ7714は1983(昭和58)年7月から1990(平成2)年11月まで日本車輌製のND701ボルスタレス台車を試用していました。
 7000番台を名のる「パノラマカー一族」としては最後まで残りましたが、2010(平成22)年2月26日をもって定期運用から撤退、同年3月21日にさよなら運転を実施しました。
 

堀田駅を通過する特急「岐阜号」。名古屋本線堀田駅。1985(昭和60)年9月13日撮影。

7700系の略歴
1973(昭和48)年…4月、日本車輌で4連4本、2連4本が製造される。
1977(昭和52)年…特急(座席指定)用として、全編成が車内の整備を受ける。
1983(昭和58)年…2連4本が、特急用白帯車として整備。7月よりモ7714の台車を日本車輌製のボルタレス台車ND701に交換。
1990(平成2)年…4連の中間車モ7750形を全車7000系に組み込み。全てMc1-Mc2の2連8本に変更。特急特別席車用として、整備を受け、全車白帯車になる。11月にモ7713・モ7714は台車を7000系の発生品であるFS335に交換。
1999(平成11)年…特急運用解除。翌年から白帯撤去開始。
2001(平成13)年…三河線ワンマン運転に備えて、全車ワンマン対応化。
2003(平成15)年…12月から冷房装置をRPU-2208からRPU-3021に更新。2005(平成17)年9月現在、モ7701〜7704.7707.7708.7711.7715.7716の9輌が更新済み。
2008(平成20)年…4月にモ7757-7758廃車、7月にモ7755-7756廃車、9月にモ7751-7752廃車。
2009(平成21)年…6月にモ7753-7754廃車。10月、7703F.7707F廃車。12月、7713F廃車。
2010(平成22)年…2月、7701F.7705F廃車。3月21日に7711F+7715Fの4連でさよなら運転実施。

7700系さよなら列車。 名古屋本線名電赤坂〜長沢間。 2010(平成22)年3月21日撮影。

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参考文献
このページの作製にあたって、以下の文献を参考にさせていただきました。

『名鉄』 白井昭・白井良和・井上広和共著 保育社(1981年初版発行)
『名鉄』 白井良和・諸河久共著 保育社(1989年初版発行)
『まるごと名鉄ぶらり沿線の旅NEXT』 徳田耕一著 七賢出版(2005年初版発行)
『鉄道ピクトリアル」』1996年7月臨時増刊号 (特集:名古屋鉄道) 鉄道図書刊行会
『鉄道ピクトリアル」』2006年1月臨時増刊号 (特集:名古屋鉄道) 鉄道図書刊行会
『復刻版 私鉄の車両11・名古屋鉄道』 飯山巌・白井良和・井上広和共著 ネコ・パブリッシング(保育社より1985年初版発行:2002年復刻)