第20回:デキ400形

黒+トラ塗りの警戒色に塗装されていた頃のデキ400形。 新川工場(現 新川検車場)。 1986(昭和61)年7月1日撮影。

 1930(昭和5)年から翌年にかけて、愛知電気鉄道(現名鉄名古屋本線神宮前〜平井(信)間、常滑線などの母体となった鉄道)のデキ400形として日本車輌で2両製造された電気機関車。名鉄では珍しい箱形車体を持つ機関車でもあります。名鉄合併後も主に東部線(旧愛知電気鉄道線の総称)で貨物列車を牽引、貨物列車廃止後は、工事列車用としてバラスト散布などに活躍しました。
 1993(平成5)年の特別整備により塗装は青に黄帯と変更されました。
 なお、デキ401号は一時三岐鉄道に貸し出されたことがあるそうです。(いつ頃のことかは分かりませんでした)
 後継機となるEL120形の登場によって、2016(平成28)年に形式消滅しました。

デキ400形の略歴

1930(昭和5)年…この年から翌年にかけて、愛知電気鉄道デキ400形400.401として製造。

1935(昭和10)年…愛知電気鉄道は、名岐鉄道と合併して名古屋鉄道に。この時デキ400を402に改番。

1970(昭和45)年…パンタグラフを2基→1基に変更。

1979(昭和54)年…この年から翌年にかけて、前照灯をシールドビーム2灯に変更。

1993(平成5)年…特別整備実施。塗装の変更(黒→青)、車体更新、制御装置、MG交換などを実施。

2016(平成28)年…6月にさよなら記念撮影会実施。同月2両とも廃車、形式消滅。

 車体更新を受け、青色に塗り替えられたデキ400形。 
名古屋本線矢作橋駅。 2008(平成20)年5月17日撮影。

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参考文献
このページの作製にあたって、以下の文献を参考にさせていただきました。

『名鉄』 白井昭・白井良和・井上広和共著 保育社(1981年初版発行)
『名鉄』 白井良和・諸河久共著 保育社(1989年初版発行)
『まるごと名鉄ぶらり沿線の旅』 徳田耕一著 七賢出版(1995年初版発行)
『鉄道ピクトリアル』1996年7月臨時増刊号 2006年1月臨時増刊号 2009年3月臨時増刊号(いずれも特集:名古屋鉄道) 鉄道図書刊行会
『私鉄電車のアルバム 別冊B 機関車/ナローゲージの車輌』 慶應義塾大学鉄道研究会編 交友社
『私鉄電車ガイドブック4』 東京工業大学鉄道研究部編 誠文堂新光社
『名古屋鉄道』(復刻版私鉄の車両11) 飯島巌・白井良和・井上広和共著 ネコ・パブリッシング(1985年に保育社より初版発行。2002年復刻)