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絵のない絵本 (新潮文庫)
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| 商品カテゴリ: | 幼児教育,知育,赤ちゃん育て方
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| 通販ランキング: | 77750 位
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絵のない絵本
このタイトルしかないようなタイトル。
電車の中で、読んでしまったのが申し訳ない。
ひとつひとつの話が綺麗な絵になっているような気がします。
心が洗われるようなすばらしい本です。
年いって60歳くらいになってから、もう一回読みたいな?
詩的な短編集
裸の王様、人魚姫、マッチ売りの少女などの童話で有名なアンデルセンの作品。
月が画家に語りかけるという形式の千夜一夜的な大変薄い短編集。
一短編は2?4ページぐらいで、月が見たいろいろな時代のいろいろな場所の
情景を画家に毎夜語りかける。
絵の無いと書いてあるとおり、挿絵はなく、アンデルセンの詩情あふれる文章でつづられる。
題材は広く、イタリア、ドイツ、スウェーデン、インドや中国まで描いている。
「エレオノーラ・デステ」など人物を題材にしている作品などは正直注記(巻末の説明)を読んでもピンとこなかったが、
第32夜の囚人と月や、第33夜の子供の祈りなど、は普遍的なテーマで月の持つ優しい見守るような情感がこもっていて良かった。
大人のためのメルヘン
月が語る物語。考えてみれば、月は人類の誕生もより古く、人類滅亡後も存在し続ける。世界のどこにでも現れ、なんでも知っている。有名人の歴史的事件も見てきたし、無名人の些細なこころの機微も見てきた。それでも月はすべてを見てきたわけではない。見逃してしまったこともある、というところが神と違うところで、そこがよい。いまの私は月と対面する。過去のどこかの他人も月と対面した。月はきわめて私的であると同時に、人類を超えた普遍的存在でもある。もし月がたまたま見ていなかったなら、語られることもなく、忘れられていたはずの小さい物語のかけらたち。小さい生の営みたち。
大人のための物語集
有名童話作家アンデルセンが紡ぎ出す素敵な素敵な33夜物語。
世界中を旅しているお月様が、それぞれの国で照らし出してきたユニークなお話しをゆっくりと語ってくれます。
1つの物語が1?2ページで完結するので、ちょっとした時間に気晴らしに読むのにちょうどよいです。
また当然ですが、子供と一緒に読む、あるいは子供に語ってあげるのにも適した本だと思います。
月夜の晩に1日1話ずつ、(絵がないので)情景を思い浮かべながらゆったりとした時間をすごすのも、なかなかオツなものでしょう。
ただ、本当は小学生ぐらいでも楽しめるお話だとは思うのですが、いまやテレビを通して世界中の風景を見ることができる現代の子供たちにはもうあまりウケないかもしれません。
もはや異国情緒・エキゾチックといった感情をくすぐることは難しいと思うので・・・。
そういう意味では、今はむしろ日々の生活に疲れた大人たちに「癒し」として読まれるべき本として再利用(?)されているのかもしれませんね。
空気のきれいな田舎宿で、一人眠れぬ夜にまた読み返したい
アンデルセンは「はだかの王様」「みにくいあひるの子」「人魚姫」「親指姫」「マッチ売りの少女」といった創作童話で知られていますが、出世作「即興詩人」や自伝「わが生涯の物語」など長編小説にも優れた作品を残した詩人でした。
大人になってから童話や絵本を読むのは躊躇われるという方や、200年も前の古い長編を読破するような自信も無ければ時間も無いと考えている方には、ぜひこの本はお薦めです。短いながら、アンデルセンの小さきもの弱きものに対する優しい眼差し、自然を愛し旅情を愛する姿勢、そっと包み込むようなユーモア、孤独な芸術家としての肖像などが、2?3ページの小さな物語の中に凝縮されて滲み出ており、それらが33編に渡って散りばめられているからです。もちろん書名のとおり挿絵などはありませんが、語られる情景が、世界の隅々を見下ろす月の視点から、まるで絵のようにありありと頭の中に浮かぶように感じることができるから不思議です。
私が特に好きなのは、第16夜にある道化役者の悲恋の切なさですが、読む人それぞれにお気に入りの物語があるのではないでしょうか。
夜毎月が語りかける、屋根裏部屋に住む孤独な絵描きとはまさにアンデルセンその人であり、彼は14歳のとき一人でデンマークの首都コペンハーゲンに出てきて以来、ここに描かれたような夜をいくつも過ごしてきたのに違いありません。貧しく身寄りなく、演劇を志しながらも苦学し、何度も挫折したのをいつも身近に居て慰めてくれたのは、夜空のお月様しかいなかったのかもしれませんね。
それにしても、月がまさに語りかけてくれるような、寂しく静まり返った暗く長い夜というのは、私は子供の頃の記憶を取り戻すように懐かしく感じました。現在となっては、そんな夜は逆に贅沢なものにさえ感じられてしまいます。忙しない世の中で、このような書物がすっかり忘れ去られているのと同じように。
新潮社
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