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女 (遠藤周作歴史小説集)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 359314 位
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戦国時代の女
上巻は、戦国時代の女たちを通して歴史を見る。信長の妹市、その娘淀、そして秀吉の正妻ねね。市は夫と子供を、淀は母の遺言と子供を守るため、自分の命を惜しまず尽くす。プライドのために死を選ぶ。子供のいないねねは、流れに逆らわず、時代の移り変わりを静かに賢く見守る。この時代の身分の高い女は政略の道具として使われたため、悲劇的な最後をとげることが多いが、下巻のような、女同士の醜い戦いがない分、生き様としては、潔く、かっこいい。
女の未来
時代時代によって女の生き方は斯様に変わるものなのか、と思う小説。浅井長政に嫁ぐお市の方をプロローグとして、徳川家慶の寵愛を受けた加代がエピローグ。権力をもたないままに男を相手にして自分の生き方を探るものから、権力を持ち、女を相手として大奥で戦う女の生き方までを描き切った作品である。
ここに描かれている女性すべてが魅力的であり、それぞれに人間味溢れる描写がされている。茶々の描き方などは「そうきたか」と思うものがある。秀吉のことなど愛していなかったのだという解釈は目にするものの、死の間際に際して愛を実感するくだりは、なかなかに良くできているのでは。
「女」をテーマにした小説を読み、現代はどうなっているのだろうかと考える。「女」という性を持った私は、ここに描かれている時代とは全く異なるフィールドで戦っていかなくてはならない。兎にも角にも、男女平等に機会は均等に与えられている(はず)。この小説の時代に比べると、男女の社会的役割の差がなくなった。こんな風に未来にチャンスを感じられる作品だと思う。
新しい歴史小説
動乱の時代を、女達は、何を考え、何を感じ、 どのように生き抜いたのか・・・ 時代の、歴史の流れに翻弄されながらも、 人間として、女として、いかに行き抜いたのか、 その姿に感動を覚え、 また、私の中で、それまでの固定された彼女たちのイメージが、 この作品で変わったと言える。
新観点の戦国史
歴史の影で今までスポットライトをあびることのなかった女たちが歴史を動かしてゆく、愛と執念の記録。今までの太閤記・戦国記にはない新しい視点でカトリック作家遠藤周作が描く戦国絵巻です。おすすめ!!
講談社
女の一生〈1部〉キクの場合 (新潮文庫)
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