日記2011夏


第65回 海の日名古屋みなと祭花火大会
2011年7月18日(月) 曇 19:30〜20:20
愛知県名古屋市港区 名古屋港ガーデンふ頭先名古屋港


メモリアル花火
8号 銀芯オパール
メモリアル花火
10号 創作花火(芯入パステルカラーの万華鏡)

 故人と出逢った名古屋港で打ち上げる追悼花火。
 たくさんの想い出をありがとう。

 名古屋みなと祭では、過去に何回か協賛したことがある。それは、子供の誕生などお祝いのメッセージを添えたメモリアル花火だったが、今回は親しい花火愛好家を喪ったことから、愛好家仲間で協賛して追悼花火を打ち上げていただくことにしたのである。
 故人と初めて出逢ったのは、05年の名古屋みなと祭だったと記憶している。ご夫婦で観覧されることから私と境遇が似ており、たちまち意気投合して、ナガシマ、豊田おいでん、スターライトなど東海各地でお世話になった。私より遙かに人生の大先輩であるにもかかわらずいつも親しく優しく接してくださった。純粋に花火が好きで、私の下手なホームページなんかも大変参考にしてくださって、いろいろ情報交換させていただいた。なかでも名古屋港は、毎年のように三脚を連ねて観覧させていただいた想い出の場所である。
 ところが、あまりに突然の訃報に絶句した。言葉にならないほどの衝撃を受けたのである。ご遺影に対面させていただいたときの言いようのない悲しさ、切なさは、今さらながら胸のつまる思いである。
 あれから半年が経ち、特別な想いを持って迎えた今年の名古屋港。しかし、台風6号接近による影響をモロに受けて朝から強風となり、これ以上風が強まれば花火大会の開催そのものが危ぶまれる波乱の日となった。なんとか開催されますようにと祈るような気持ちで花火を待った。
 黒い雲が空一面に拡がりいつ雨が降り出してもおかしくない状態であるが、花火大会開始前にもなると観客もそれなりに訪れてくれた。状態は悪いものの、サッカー女子W杯で日本が優勝した当日とあって、場内アナウンスで上手く盛り上げてくれる。台風が接近していることなど感じさせない不思議な高揚感に包まれていた。
 願いが通じたのか、風はそれ以上強まることはなく、雨も降らずになんとか持って無事に開幕を迎えることになり、それだけでも感無量である。観覧場所は、ガーデンふ頭の台船を見下ろすお馴染みの場所だ。故人と並んで何回も観覧したいつもの場所で、故人を偲ぶ花火に臨んだ。
 時間となりカウントダウンのコールをみんなで添えて開幕を迎えた。曲導を付けずにスーッと打ち出された8号玉は、ゼロのコールに完全にタイミングを合わせて夜空に大輪を咲かせ、満場のどよめきをさらった。
 プログラムは、幾つかのスターマインに5号、8号、10号メモリアル花火と4号、5号、8号早打ちを挟みながら合間にイラスト花火、創作スターマイン、Art of HANABIを交え、ラス前に大玉連続打ち、フィナーレには名物のメロディ花火が登場する例年とほぼ同じ構成となる。打上時間は10分短縮され、19時30分から20時20分までとなっている。
 花火は強風に吹き飛ばされて写真にならないだろうと半ば諦めていたが、始まってみると日中よりも幾分か風が弱まり十分観覧できる。南東から吹きつけるサイド気味の風が煙を綺麗に掃いて、夏の名古屋港では久しぶりに良い状態で花火を観ることができた。
 プログラムは順調に進行して、中盤のメモリアル花火で追悼花火が打ち上げられた。8号(銀芯オパール)、10号(創作花火(芯入万華鏡))と続けて上げられ、2玉とも綺麗に咲いた。直ぐ後ろにはご遺影を抱いて観覧されているご遺族の方々がおられることから、そっと目を向けると、故人が微笑んでおられるような気がしてならない。きっと天国の故人にも届いたことだろう。故人が大好きだった磯谷様の花火は、今宵も抜群の色合いと端正なフォルムで、純粋に花火が好きだった故人のように綺麗な花火を届けてくれた。
 花火大会は台風接近中とは思えないほど順調に進行した。リクエストを募った流行のナンバーに乗せた一連の打上、海をイメージさせる型物花火やダイヤノユビワスターマインなど創造性溢れる花火、そして端正な大玉の数々。物量こそ減ったものの、心を込めて作られた花火に惜しみない拍手が送られる展開だった。
 フィナーレを飾るメロディ花火は、例年とは比較できないほどクリアに観られる分、その魅力が損なわれることなく観客の心に伝わったことだろう。音楽と花火芸術が完全にマッチした素晴らしい出し物である。笑顔と歓声に包まれる大盛況の幕切れだった。
 毎年のように雨や風向きに泣かされる夏の名古屋港でこれほどスッキリ観覧できたのは、故人と初めて出逢った05年以来になると思う。(05年は開幕直後に一瞬の雨に見舞われたが、直ぐに止んで以降は完璧な観覧となる)台風が接近している中で、雨にもやられず無事観覧できたこと自体、奇跡といってもいいだろう。
 花火が縁で訪れた出逢いと別れ。故人を偲ぶ花火を打ち上げる舞台に相応しい名古屋港で、多くの愛好家仲間に見守られ、故人のように純粋に美しく綺麗に咲いた。故人との素敵な想い出が脳裏に鮮やかに蘇ってくる。ご遺族の方もうっすらと涙を浮かべておられ、まさに感極まった。天国で見守ってくれた故人に深く感謝し、あらためて故人のご冥福を祈った。
 西へと向かう家路、新名神は風雨により通交止めとなり、急遽ルートを名神に変えた。フロントガラスを激しく叩き付ける雨、無事に花火観覧できた事が奇跡だったと今一度感じさせられる。大変な状態の下で花火大会を運営された主催者、花火師の皆様、お世話になった愛好家諸氏、そして天国の故人、いろいろな意味で深く感謝しながら帰路に就くのだった。

2011年 名古屋みなと祭花火写真集

オープニング
8号 紅芯桔梗牡丹
メモリアル花火
8号 青芯菊先紅銀乱
メモリアル花火
10号 紅芯菊先青銀乱
メモリアル花火
10号 水色芯菊先レモン
メモリアル花火
10号 緑芯錦先紅銀乱
早打ち4号・8号
8号 緑芯さざなみ
早打ち4号・8号
8号 緑芯紅牡丹
メモリアル花火
8号 オレンジ芯菊先緑銀乱
メモリアル花火
10号 銀千輪
メモリアル花火
10号 さざなみ芯錦冠菊
創作スターマイン
ダイヤノユビワ
創作スターマイン
ダイヤノユビワ
Art of Hanabi
5号 ファッションリング
大玉連続
8号 紅芯緑牡丹
大玉連続
8号 光のオブジェ
大玉連続
8号 緑芯錦先紫銀乱
大玉連続
10号 華芯菊先紫銀乱
大玉連続
10号 オパール芯さざなみ
大玉連続
10号 青芯菊先紅銀乱
大玉連続
10号 万華鏡
大玉連続
10号 青芯錦冠菊
メロディ花火
10号 三重芯変化菊
メロディ花火
ミラーボール
メロディ花火
8号 ミラーボール + 扇打ち
メロディ花火
錦先色蜂
メロディ花火
光の宝石
メロディ花火
光の宝石
メロディ花火
銀牡丹

打上順に掲載しています。玉名等は見た目の推測によるもので、誤りの際はご容赦願います。


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