日記2011秋

田原まつり 五町合同花火大会
2011年9月18日(日) 晴れ 
17:30〜(手筒・大筒) 20:00〜21:33(打上花火)
愛知県田原市田原町南新地内 パオ裏側(打上)



手筒花火:花火大会に先立って
披露されます(凄い迫力!)

 城下町、田原市の初秋を彩る「田原まつり」は、八幡社、神明社、巴江神社の氏子による伝統の祭礼である。お祭りは9月中旬3連休の土、日の2日間に渡って盛大に催され、昼間は絢爛豪華な装飾が施された山車の上でからくり人形が舞い踊り、勇壮な大筒御輿が街中を練り歩くことで知られる。
 お祭りの内容、雰囲気もさることながら、氏子によって手作りで運営される花火も素晴らしい内容である。花火は最終日に行われ、17時30分から手筒・大筒花火が奉納され、20時からはクライマックスを飾る五町合同の打上花火が披露されるもので、郷土の偉大な伝統文化に携わる人々の心意気と愛着をのせて秋の夜空に凛と輝く花火に心を打たれ、すっかり魅了されている。
 このように心待ちにしている田原であるが、今年は台風接近と秋雨前線により連休中の天気予報が悪く、大丈夫だろうかと心配でならなかった。ところが、前日になって好天予報に転じ、当日は天候にも恵まれてなによりである。家族を連れ、心躍らせて車を走らせた。
 建ち並ぶ枠仕掛けが遠目からも目を惹く打上場所。稲がすっかり刈り取られた秋らしい光景が拡がる田園地帯の真ん中に筒場が設けられている。
 観覧場所となる最前列の農道に立って眼前に展開する筒場を眺めると込み上げてくるものがある。久しぶりに田原の心意気を間近で受け止めることになり、感慨もひとしおだ。
 田原は通算7回目の観覧となる。ここ数年はジャスコ駐車場内からの観覧を繰り返していたが、今回は愛好家諸氏のお力添えにより、久しぶりに最前列の農道で観覧させていただくことになった。この場所で花火を観るのは04年以来となる。その当時は、当日午過ぎ着でも自力でなんとか隙間を見つけて場所を確保できたが、観覧事情が様変わりした現在では、普通に訪れているようではどうにもならない。お世話になった愛好家諸氏に深く感謝するばかりである。
 愛好家諸氏と歓談の後、はなのき広場に繰り出して、17時30分から披露される手筒・大筒花火を観覧させていただく。舞い上がる火の粉の大競演、最大7人もの氏子さんが並んで一斉に火柱をほとばしらせる様は壮観だ。中には女性の方も放揚されていた。皆さん勇壮で凛々しく、堂々と構える様に圧倒されるばかりである。
 今回は手筒会場に出向くのが遅れ、ジャスコ側、風下での観覧となり、思いっきり煙(燃えかす)を浴びた。家族は早々に退散したが、私は粘ってほぼ全組の手筒を観覧させていただいた。1時間も経つと火薬の匂いが体中にこびりついて、笑うばかりであった。
 今年は失礼ながら早めに花火会場に戻り、打上花火に備えた。
 18時45分頃に花火観覧場所に戻ってスタンバイ。例年、19時20分頃まで手筒・大筒を観覧している私が、早めに手筒会場を後にしたのには訳がある。昨年、本番までの間打ちで素晴らしい花火(某様の八重芯・三重芯)が上がったことを忘れていないからだ。19時にはカメラを構え、不意打ちのように上げられる花火に備えたかったのである。
 そして今年もサプライズ。芯入り万華鏡風の新作物(ウィンターイルミネーションと?)などがしっかり披露され、歓喜の声を上げた。
 南よりの風が緩やかに吹いて、風上となるまずまずの状態である。カメラを構えるとほぼ真上を向くことになり、笑ってしまうばかりの近さだ。打上を構成する五町の筒場から、それぞれ放たれる花火を画角から外すことのないよう、集中力を持って臨むばかりである。
 花火は、向かって右から衣組、雪輪組、魁新組、かや組、桜組の順に五町の持ち場が設けられ、各町の打上担当は公表されていないが、衣組−豊橋煙火、雪輪組・魁新組−村松煙火、かや組−村松煙火・磯谷煙火、桜組−三遠煙火と推察される。
 20時、五町同時一斉打ち、五色のスターマインで開幕。一瞬で打ち終えるスターマインとなり、シャッターを切るタイミング、その緊張感がたまらない。それから五町10号各1玉の打上となり、決まった四重芯が衣組から飛び出して、開幕早々田原の心意気を見せてくれた。
 ここから暫くは、枠仕掛、裏打ちスターマインに開始と止めの大玉を1組とした協賛スターマインと五町一斉ワイド早打が繰り返される。10号、8号といった大玉は何れも良い玉ばかり、何が飛び出すか判らず常にプログラムを引き締めている。枠仕掛も趣向を凝らしており、良い宣伝になっている。五町がそれぞれの持ち場から一斉に花火を上げるワイド早打ちは、視界を覆い尽くすかのような豪華な眺め、包まれ感がたまらない。今回は間近で見上げるようにして観覧させていただき、最高の気分である。

手筒花火:最大で7人一斉に放揚されます

 中盤には厄年奉納スターマインが披露された。厳しい経済事情の下、今年もご披露していただけることに感謝したい。開始10号は、満場のどよめきをさらう光の宝石ピンクバージョン。もちろん初の出逢い、背筋がゾクッとくるようなとびきりの感動だった。万華鏡など各種作品を散りばめた厄年スターマインの締めに、8号5発一斉で5色の光の宝石(紫・緑・紅・青・黄)を放つ場面は、ひときわ印象的な一幕だった。そして止めの10号が決まった三重芯とくる最高の仕立てである。奉納された方々の心意気、熱い思いに素晴らしい花火で応える煙火店、厄年スターマインには、田原の真髄が凝縮されているようであらためて感銘した。
 しかしながら、銘花の輝きを損なうような状態になる展開となったのは残念だった。日中から吹いていた南よりの順風は序盤までとなり、中盤以降は煙が停滞気味、終盤になるとメイン会場が風下気味となる惨めな変わり様となった。連日の雨による湿気が影響したのか、レンズの結露が激しく1分と持たない。手持ちのタオルをフル動員してレンズを拭きながらの撮影だった。
 終盤の五町奉納スターマインは、各組が競い合うかのようにさすがと呻らされる物量を注ぎ込む花火大会の大きな見せ場である。しかし、物量がある分、立ちはだかる煙の壁も分厚くなり、スターマインが埋没してしまう。
 止めの10号に衣組からまたも四重芯が披露され感嘆の声を上げた。そして、桜組、かや組スターマインは今年も見事の一語に尽きる。追従できないほどのスピード感、鬼気迫る怒濤の打ち出しとなり、言葉にならない感動を味わった。桜組スターマインの各種花火から天頂を覆い尽くす錦冠菊一斉へと繋いだ場面。かや組スターマインの銀牡丹・銀千輪・花雷・錦冠菊一斉とたたみかけた一連の打上。場内の盛り上がりは最高潮に達した。
 五町10号5連で終幕となる。凛と咲く大輪、スターオパール、マジックの錆菊(八重芯残輪)など逸品揃いで有終の美を飾った。お祭りに携わる方々の心意気が最後の最後まで良い花火に集約されており、場内全体から惜しみない拍手が沸き上がる終幕だった。
 展開を読んだり、メモを書き込むなどして花火大会中、手元に置いていたプログラム冊子(大切に保管しています)は、湿気でよれよれになっていた。五町のうちの一組のプログラム冊子であるが、中にはビッシリと協賛された方々のお名前が掲載されており、地域に深く根差した花火であることが見て取れる。ご熱意とご努力を結集した賜物の素晴らしい花火に心から敬意を表したい。

 帰路は、今年からジャスコ駐車場からの出庫に規制が入り、車を出すのに時間がかかった。それでも、脱出ルートを新たに開拓できたので収穫である。子供は21時を超えると眠たがって、花火終了後、直ちに瀑睡。時間的にいつもの花火大会より終了が遅くなるので、幼児には厳しかったようだ。

2011年 田原五町合同花火写真集

間打ち ウィンターイルミネーション
19時35分撮影
間打ち ←の色違い
19時45分撮影
五町開幕スターマイン 五町10号5連 雪輪組
10号 菊先紫銀点滅
五町10号5連 衣組
10号 四重芯変化菊
五町10号5連 桜組
10号 三重芯菊先之紫光露 
五町10号5連 魁新組
10号 紅芯菊先緑青
五町10号5連 かや組
10号 芯入彩色千輪菊
五町早打ち 止め
かや組 8号 緑芯菊先紅光露
桜組 パオスターマイン
開始8号 八重芯銀錦先之紅光露
桜組 パオスターマイン
止め8号 キラ雌雄芯変化菊残輪
五町早打ち
かや組 菓子蔵せきスターマイン
開始10号 緑芯錦牡丹青紅
かや組 菓子蔵せきスターマイン
止め10号 紅芯錦先緑光露
五町早打ち 桜組 ジップドラッグスターマイン
開始8号 マジック牡丹
桜組 ジップドラッグスターマイン 止め8号
椰子入水色紫銀点滅芯菊先レモン光露覆輪先拉手 
五町早打ち 厄年スターマイン
開始10号 光の宝石(衝撃のピンク!)
厄年スターマイン
厄年スターマイン フィニッシュのシーン
8号5発一斉 光の宝石
厄年スターマイン
止め10号 三重芯変化菊
五町早打ち 止め
かや組 8号 紫芯菊先緑キラキラ
桜組 田原青果センタースターマイン
開始10号 雌雄バリ芯菊先之青降雪
桜組 田原青果センタースターマイン 桜組 田原青果センタースターマイン
止め10号 群蝶千輪
五町早打ち
桜組 7号 八重芯菊先之青光露
五町早打ち 止め
かや組 8号 紅芯菊先青光露
雪輪組スターマイン
開始8号 緑芯菊先紅光露
雪輪組スターマイン
止め10号 菊先緑紫
衣組スターマイン
開始」10号 緑芯錦冠菊群声
衣組スターマイン
止め」10号 四重芯変化菊
魁新組スターマイン
開始10号 銀紅点滅芯菊先紅緑霞草
魁新組スターマイン
止め10号 銀紅点滅芯菊先緑青霞草
桜組スターマイン
序盤の万華鏡
桜組スターマイン 止め10号
椰子入クロセット芯菊先之紅降雪残輪
かや組スターマイン
開始10号 万葉花
かや組スターマイン
ミラーボール
かや組スターマイン
光の宝石
かや組スターマイン
銀牡丹
かや組スターマイン
銀千輪
かや組スターマイン
止め10号 万華鏡
五町10号5連 衣組
10号 椰子芯彩色千輪
五町10号5連 桜組
10号 三重芯錦冠菊
五町10号5連 魁新組
10号 八重芯錆菊覆輪
五町10号5連 かや組
10号 スターオパール
五町10号5連 雪輪組
10号 変芯錦冠菊緑点滅
写真は打上順に掲載しています。玉名等は見た目の推測によるもので誤りの際はご容赦願います。
単発大玉のうち、桜組スターマイン開始10号(八重芯)を撮り逃し(失敗)ています。誠にすみません。
煙と腕の無さで上手く伝えられていませんが、とても素晴らしい花火です。心から感謝申し上げます。

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