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わが国で最も多い悪性腫瘍です。しかし診断学の進歩、検診の普及により胃癌による死亡率は低下しています。秋田、山形、新潟などの寒冷地、また40-70歳男性に多いと言われています。癌遺伝子は勿論、魚のコゲなど他の因子の関与が昔から言われています。 早期癌とは癌が粘膜下層までに留まるものを指し、これらは縮小手術、内視鏡的粘膜切除で済むものが含まれます。よく耳にするボールマン分類は筋層以深への浸潤胃癌に対する分類でT限局隆起 U限局潰瘍 V潰瘍浸潤 Wビマン浸潤型となります。 組織型は腺癌で低分化から高分化まで様々あり、特に進行すると様様な分化度の組織が混在するようになります。
 

胃癌に特異的な症状はありません。また早期のものは症状に乏しく進行するにしたがって、疼痛、不快感、嘔気などが出現するようです。

 

胃カメラ、胃透視などにより局所の診断がなされ、CT,エコーなどで遠隔転移を探します。

 

治療は外科手術に勝るものはありません。特に日本の胃癌治療は世界一で、欧米で高名な医師が専門施設で行う胃癌手術を日本ではほとんど何処の施設でも受けることが可能です。しかし抗がん剤での有効性も証明されており、手術不能例に適応があります。放射線感受性は低いと言われています。

 

胃の大彎側に不規則陰影があります

カメラで覗いて見ると出血を伴うボールマンT型腫瘍が見られました

1)一般的に粘膜にとどまり、大きさ2cm以下の隆起病変、陥凹病変だと1cmまでで、脈管侵襲がない(血管にもリンパ管にも癌が入り込んでいない)、分化度の高い胃癌は内視鏡的粘膜切除で治療します。ただ最近は適応が広がりもっと大きいものも内視鏡的に切除する傾向があります。ただ注意が必要なのはこの手技では10%程度の再発があることです。手術をしていれば100%治るものですから、厳重なフォロー特に1年間はしっかり診ることが重要です。再発に対してはまた内視鏡でやるか手術でやるかは議論のあるところです。(平成14年1月記) 2)より進行したものは標準的術式が選ばれます。2群リンパ節郭清を伴う胃切除です。ただこれが標準化しているのは日本だけで欧米ではリンパ節郭清の意味を重要視していません。全身病である乳癌の研究に始まる研究、欧米の人の体形などが原因ですが、この点に関しては日本が正しく、上にも記しましたが日本の胃癌治療は世界のトップです。
1)と2)の中間例は縮小手術の対象になります。対象とはリンパ節郭清がD1+αといった多少甘くてもよい段階をさします(具体的には粘膜下層までの癌でリンパ節転移(−)でしょう)。筋層にまで言っているとリンパ節転移が多くなり標準手術が必要です)この場合は腹腔鏡補助下手術が行われるようになってきました。私の勤務する病院でも行っています。 またリンパ節郭清のいらないもので広い範囲の病変では部分切除なども行われています。
胃癌化学療法の現状(平成14年1月)  一般の方には少し難解
当科での胃癌手術例の状況(平成7年データ) 
センチネルリンパ節
研修医とナースのための手術手順の説明
日本と欧米の意識の差

 

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