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急性動脈閉塞 急性動脈閉塞症というのは体の色々な組織臓器に分布し栄養や酸素を運搬する道筋である動脈が何らかの原因で急激に閉塞してしてしまう病気です。この急性閉塞症は塞栓症と血栓症の2つに分類することができます。塞栓症は心臓内や血管内の塞栓子、つまり血の塊や血管のかすが血流に入り込み、流されてより末梢で血管を詰まらせてしまうものです。一方、血栓症は動脈そのものにすでに動脈硬化などの病変が存在し、この狭いところに急激に血栓が形成され閉塞してしまうものです。塞栓症の原因となる疾患としてはひとつは心臓性のものが上げられます。具体的には心房細動や、僧帽弁狭窄症などで、心臓の中での血液のうっ滞やリズム不整が原因で血が凝血してしまうのです。そしてこれが飛んでいきます。また動脈性のものでは動脈瘤内の血栓、肥厚した内膜なども塞栓子になります。 急性閉塞による症状はどの血管が詰まったのか、また閉塞部をバイパスする血流の程度によりさまざまです。従って、バイパス血流が非常に豊富ですと、ほとんど症状がでないというケースもあります。しかし一般的には激烈なことが多く、まず当該四肢の痛みがあり、さらに皮膚が蒼白となり、時間がたつにつれて感覚が鈍くなってきます。またさらに進行すると運動麻痺が起こり、もっと時間が経過すると筋肉が硬直し、そして腐った状態に陥っていきます。これらの経過が数時間、数十時間の間で進むこともあり、特に大動脈での閉塞はショック状態になることも少なくありません。 治療は薬物療法もありますが十分でないことが多く、時間と共に症状が悪化するため緊急的な対応が必要です。手術を行い血栓を取り除くことが通常の治療ですが、最近はカテーテルを用いた血栓溶解療法もかなり効果があると報告されています。いずれにしても緊急に行わなくてはなりません。しかし、残念なことに時間がたちすぎた状態ではもう手足を助けることはできません。その場合は腐った組織が血液に入り込み全身に広がって生命を脅かす前に手足を切断する必要がでてきます。以上この病気は早期に医療機関を訪れ専門医の診断のもとにすばやく治療に取り掛かることが大変重要なのです。 高血圧や高コレステロール血症、糖尿病などの動脈硬化症の危険因子を持つ人、心房細動や弁疾患、心筋梗塞の既往のある人などでは急性動脈閉塞の発生にも注意が必要です。
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