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大腸癌 複数の癌遺伝子、環境などが成因として関与すると言われる。遺伝性消化管ポリポージス 潰瘍性大腸炎などは発癌の頻度高。 症状:通過障害、出血などであるが左側結腸、直腸のほうが固形の便をいれる分症状が出やすい。80%が直腸、S状結腸といわれるがどうだろうか。経験では右側例も最近増加している印象を持っている。 診断:直腸指診 大腸ファイバー 注腸透視 最終的には組織診で確定 同時性多発が5−7%あるといわれ、全大腸の検査が重要である。
これは上行結腸のU型腫瘍である。周堤と中央部に潰瘍を呈している。右の注腸造影ではバリウムが腫瘍ではじかれ黒く抜けて見える。 治療:有効な抗がん剤はあまりない(奏効率5-35%)。まず切除が原則。根治性の得られうる進行癌なら、D3リンパ節郭清を伴う結腸(直腸)切除が原則。 しかし、癌の進達度がせいぜい粘膜下層の上層で脈管侵襲がなく組織型が高分化の場合は局所のみの切除や、内視鏡的切除(EMR)で根治が得られえる。特に直腸癌の場合ではTEM(マイクロの手技を用いた経肛門的切除)できれいに切除可能で人工肛門造設を免れえる。放射線の効果もよく知られている。しかし、通常は手術に代わりえるものでなく、腫瘍縮小効果を狙って Down Staging 切除不十分例 側方転移例(下部直腸癌で見られるが、十分な郭清がむづかしく照射を加える) 骨盤神経温存術例(膀胱機能、性機能温存を優先し、また進行癌である場合など) 直腸癌局所再発で疼痛除去 などの場合適応となる。すべてが有効でないが、照射で腫瘍が完全消失した例の報告は少なくない。 予後:施設によって、また各々のステージの頻度によって当然異なるが、全体で60-80%の5年生存率であろうか。治せる癌である。 また肝転移例に対してこれを切除した場合(切除しきれたと思われる場合であるが)施設によっては40%程度の5年生存が得られる。更に直腸癌の局所再発であってもこれを積極的に切除した場合5生例が得られ、大腸癌はたとえ再発してもあきらめず医者も患者もがんばって積極的な切除を目指すのがよいと思う。筆者は一度局所再発再手術で大変つらい思いをしたことがあるが、それでも積極的にやるべきと考えている。 症例: 脾臓に穿破した大腸癌の一例 |
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