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胃癌手術の際のリンパ節郭清 センチネルりンパ節の考え方をある雑誌から抜粋しました。医師からの説明を十分理解するために勉強して下さい。 胃癌におけるセンチネルリンパ節 2001年 冬 現在 遠隔成績を維持しながらより低侵襲な治療を導入することは重要なことであるが、治療する側からみると煩雑であり余計なリスクを発生させる面から敬遠されることもある。手術の縮小化による低侵襲化を目指す場合にほしい情報のひとつに転移リンパ節の有無があり、それを知る方法のひとつにセンチネルリンパ節がある。 センチネルリンパ節(Sentinel node,SN)とは腫瘍から最初にリンパ流をうけるリンパ節であり,ここに最初の微小転移が生ずるという仮説がSN理論である.1992年にMortonらがこれを悪性黒色腫のリンパ節微小転移の術中診断に応用して以来,乳癌にも応用され,現在欧米を中心に複数の大規模臨床試験が開始されている.しかしその他の固形腫瘍にもこの考え方が通用するかについては未だ不明でありその検証がはじまったところである.とくに消化器癌では同時多発,多方向性の転移や解剖学的に予想外の部位への跳躍転移を認めることから従来よりこの理論は適応できないと考えられてきた。 胃癌を対象としたSN同定,転移診断については正診率95%をこえる比較的良好な成績が報告されている.偽陰性例についてはリンパ節転移が画像や触診でも明らかな例が原因であると判明している. 胃癌の単発リンパ節転移部位の解析から10%前後のskip meta,すなわち1群リンパ節を飛び越した2群以遠リンパ節への初発転移が報告されている.これを根拠としてSN navigation の危険性を唱えるむきも多い.実際のSN分布データをみてみると,胃癌のSNは平均3個程度で20〜30%の症例においてSNの1部がNo7,No8aを中心とした2群リンパ節にも分布している.また5%前後の症例では1群リンパ節にSNが分布せず直接2群に分布していた.これらは解剖学的な位置にこだわることなくSNとして取り扱えば何ら支障はないことにはなる。 三輪らはリンパ流の観察に基づくリンパ節郭清の縮小を早くから提唱し、色素法によって同定したリンパ流城を「Sentinel basin」と呼んでいる.SNリンパ節が転移陰性の場合でもこのSentinel basinは確実に郭清することを推奨している.偽陰性症例においても転移リンパ節はSNと同じ流城に含まれていたことに基づく考え方で現時点では臨床応用の第一歩として安全な方法であり、このあたりの考え方が最も常識的で安全であろう。そしてこの考え方をベースに腹腔鏡補助下幽門側胃切除術を行い、SNに明らかに転移があればD2郭清 というのがよいかな。
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