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にっこり笑ってる。そこは本当の意味で赤く、黒い、境界線。
クロスした世界で「はい、おしまいですよ、みなさん」と言った。
行く処は決まっていて、多分あの境界線の底に沈んだ世界。
にっこり笑っている。そこは本当の意味で鋭く、痛く、青い水底より青い。否、蒼い。
「はい、はじまりですよ、?さん」
そこで途切れた、ぷつん、ぶつん。
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おかえりなさい。
もう、海はそこですよ。
さあおいでなさい。かえりましょう。
私たちのいた場所へ。
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零れ落ちて逝く。手のひら、体中から、心の中までも、
消えて逝く。真っ白へと亡くなっていく。
溢れかえることは出来ない。
何かを落としては人は前を進んでいく。
人は日を刻むごとに、落し物をしていくのではないかと私は思った。
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求めた、求めた。私は求めた。
欲求を伸ばして何もかも我が物にした。
求めた、求めた。私は求めた。
貪欲に欲求を凝らした。在る限り求め続けた。
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分かれているな。…二つだからだ。
一つにしよう。二だから、二だから。二、だから。
私は一つにした。
一と二の間は大きいから。二は表情をくっと上げて、
襲いかかってきた。二は走り出す。歪みだす。
一は恐れた。一は分離を開始する。
後退し、二はやがて一になる。
「…―――――――パツン。」
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憧れは強い。でも方法もない。しょうもないことだね。
ただただ、ただただ、憧れた。追いかけた。
追い続けたものは、大したことないこと…――――。
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心と体が、ふわっと離れていく。
そうだ、この瞬間はたまらなく飛行中。私は今飛行中。
すごい、不思議なぐらい抱えきれない痛みも、
どこかへ死滅していく。
心と体が、ふわっと離れていく。




