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2011 木津川アート /京都


題名:遡及空間「立-隆房卿kidu11」素材:木材、塗料、他 制作年:2011

木津川市は、山城町・木津町・加茂町の3町が合併して2007年に発足しました。そこには、万葉の時代からはぐくまれた文化が、私たちの誇りとなって受け継がれています。この新しくて古いそして美しい街をアートの力で再認識するのが「木津川アート」です。
木津川市内のアートを感じさせる空間で、あなたは何を表現しますか?脈々と続いてきた人々の歴史、そこに生きる私たち市民は、あなたの創造力を応援します。テーマは「明日への記憶」。(主催者企画より抜粋)

今年も参加が決定しました。ぼくの展示場所は「加茂中森神社」です。


京都の神社に十字架作品

物議をかもし出す

ぼくは今回の展覧会で、会場となる神社の境内に4メートル50センチの巨大な十字架のような作品をつくりました。これに対して、地元の神主さんや氏子さんに抗議を受けました。これは初詣やクリスマスを同時にする日本人の国民性を考えた物で、けして宗教的冒涜で作品をつくったのではないのですが、古くからこの土地を守ってきて信仰をしてきた人々には屈辱でしかない事を、目の当たりにして、申し訳ない物を感じて、作品の形を変更させていただきました。ちょうどこの日は展覧会の初日であり、バタバタしている中、ボランティアの方に手伝って頂き、ハシゴで作業をしました。観客の方も何が起こったのか理解ができなかったみたいで、経緯を説明しました。

形を変更する前の最初の作品の姿 

日本では表現をする事は自由が保証されており、誰でも好きな事言えて、表現できる事を我々は幸せに思わなければいけません。ぼくも自分の行動には信念があります。しかし、このように美術館や画廊ではなく、人々の暮らす日常空間で展覧会をするということは、ストレートの思いを表すアーティストの作品行為の全てが思い通りにはならない事を実感しました。やはりそこに暮している人々とかかわり合って、作品をつくり出していく事が、地域系美術の奥深さだと思いました。

最初は完全に十字架の形をしていましたが、地元の氏子さんや神主さんから講議を受けて・・・(汗)
その後、話し合いにより、形をずらす事で無事和解しました。関係者の皆様、その節は色々とありがとうございました。

今回のぼくの作品を見て訪れるお客さんに、びっくりしたとか、神社にこんな事してよく許可が取れましたねとか、聞かれました。それだけインパクトを残す展覧会になりました。最初の頃は罰当たるよと怒られていましたが・・・ぼくの性格としては、思いきった事をしなければ気が済まず、萎縮してつまんない展示をするよりも、怒られる事を覚悟しても行動していました。

神社の前の広場で多くの子供達が遊び、毎日たくさんのお客さんが訪れてくれて、寂れている町が活気に溢れているのをみて、町の人に、きっと神様が喜んでいるよと言われました。良かった・・・

木津川アート2011関連プログラム「ダンサーを探せ!in 木津川」より

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