奥多摩 蕎麦粒山 '10.4.7前夜発 曇のち小雨

川乗橋-細倉橋-百尋ノ滝-足毛岩コース-川苔山-川苔小屋跡-舟井戸-大ダワ分岐-大根ノ山ノ神-鳩ノ巣

 ようやく念願かないました。それは田中澄江の新花の百名山に掲載されている奥多摩の花の名山である川苔山への登頂でした。

 今回は生憎のお天気となってしまいましたが、田中澄江も見たというハナネコノメ、ユリワサビに一株でしたがすぼんだままのアズマイチゲも見られ、山肌にはきれいなエイザンスミレにもあちこちで出会うことができました。

 とりわけハナネコノメは私にとって裏高尾で初めて出あい、可愛らしさに大感動だった想い出のお花だったのですが、この時期では終盤でやや生気が薄れているように見えたのは残念でした。
 でもいつ見ても可愛いこのハナネコノメにはあきることはありません。それは花の谷の女王といいたいくらいですから・・。

 川乗橋バス停から長い林道はけっこう傾斜がありますが、その道の両際に咲く山野草や川苔谷の樹木花などを楽しみながら細倉橋よりいよいよ山道にはいると道は険しさをまします。

 

 けっきょくバス停から1時間50分もかけたゆっくり歩きで山狭の登山道を行くとようやく名爆百尋ノ滝に到着です。その滝は水量豊富で豪快に水を落として見事な景色をつくり遠来の私たちを迎えてくれました。

 また新花の百名山の記述の中でも川苔とは昔、この谷で清流の石につく緑も美しい川苔がとれたのではないだろうかとありますが、さすがにきょうの山歩きのなかではそのような様子はうかがい知れませんでした。 

奥多摩駅からバス15分で川乗橋登山口  バス下車後15分も歩くとエイザンスミレ咲く
スミレのそばにはヒトリシズカ(センリョウ科)も  ハシリドコロ(ナス科)も咲き初めでこれからか
谷あいにフサザクラはそろそろ終りのよう・・  キブシはあちこちで満開です〜
キノコのツチグリ、山野草にもバラ科のツチグリあり   細倉橋から山道となる。
山狭の急峻な道にハナネコノメ(ユキノシタ科)  ヨゴレネコノメ*も谷あい湿地に咲く
近くにもタチでなくツルネコノメソウのよう  登山道整備が続いていた・・
険しい登山道を上がると百尋ノ滝で汗が引く  川乗橋バス停登山口より4時間で頂上1364m
 

*ヨゴレネコノメなどについて
 イワボタンの変種のひとつといわれ相違点はヨゴレネコノメのガク裂変は暗褐紫色〜淡緑色でやや直立し、葯は暗紅色で花糸、花盤なども紅紫色を帯びる。一方、イワボタンはガク裂変は淡緑色で葯は黄色〜橙色でやや斜開する。
 また他に同じくイワボタンの変種のひとつといわれるニッコウネコノはガク裂片が緑色から黄色で葯は暗紅色から黒色になり平開する。

 

 急登をひと踏んばりすると3等三角点埋まる山頂は少し傾斜がありましたが、そこそこ広く樹間の展望もあるようです。
 しかし今日ばかりは展望に泣きました。東京都民の方々などが多く訪れるという人気の山頂だけに踏み固められて草木一本も生える間もなさそうです。

 その直下には川苔小屋跡らしい場所がありますが、今ではその建物はすべて崩壊してしまった状態で小屋のゴミらしきものが散乱し、ガイドブックの写真しか見ていなかったことからその様子には唖然としてしまいました。

 地図には水場標示があったために注意してみますと約15分も下にその表示がありましたが、現地までは足を伸ばすのはあきらめました。はたして水は期待できるのでしょうか?次回は是非確認しテン泊に備えたいと思っていますが・・

 今回は川苔山より下山途中にある本仁田山も踏む予定で、舟井戸での標識から登り返すつもりでしたが、その標示の中に「急登で荒れている」と追記あり迷わず巻き道に変更し、鳩ノ巣分岐から大ダワへ向いましたが、暗い植林地の分岐から10分ほど歩くとヒノキの倒木が谷にかかる橋の上に乗ってしまって進行不能状態につきあたってしまい、止む無く分岐へ引き返すハプニングで20分ほどロスしてしまいました。
 鋸尾根を踏んで名がおもしろい本仁田山を踏むつもりだったのですが、この倒木により体力的にみなさんは巻き道選択の声多く、やむなく鳩ノ巣へのルート変更とせざるを得なくなってしまったことは残念でした。

 またこの後の登山道でも各所で、先月末の土日あたりで関東方面は天候が荒れたようですが、その時に雨まじりの雪の重さに耐えかねた植林地の杉檜が倒木となって下山はまるで障害物競走状態となってしまい予想外の荒れた登山道に大変疲れました。
 それでも何とか山頂より2時間15分で大根ノ山ノ神が祀られる下左の画像の分岐ヶ所に降りて一安心しました。

大根ノ山ノ神で一本、後も足元の道荒れる。 葉がはっきり撮れてないがマルバスミレだろうか
鳩ノ巣の麓集落が見えるとモミジイチゴ咲く オオアラセイトウ(アブラナ科)*

 JR鳩ノ巣駅到着は16時前で7時間半の山歩きとなりました。この川苔山は登りは素敵なコースでしたが下山にはルートがいまいちだったために、今後もし登る機会があれば下山は田中澄江も登りに使ったという曲ケ谷北峰から踊平へ、そして大丹波線林道で清東橋まで歩き、バスで川井へ出るコースどりとしたいなと早くも考えてしまいました。。。笑

*オオアラセイトウは他に別名としてショカッサイ、ムラサキハナナ、ハナダイコンの名を持ち、中国原産で江戸時代に渡来したらしい。 

翌日に登った蕎麦粒山から三ツドッケへはこちらからご覧ください。

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