京都北山 皆子山'10.11.16 曇

新道足尾谷橋バス停-足尾谷橋-林道終点-足尾谷-大トチノキ-ニノ谷出合-
ツボクリ谷-皆子山-寺谷-大岩-廃墟小屋-寺谷出合-平バス停

 皆子山といえば京都府下で最標高の山なんですが1000mにも満たない低山(971.5m)です。ちなみに全国で低い方から4番目と言われています。低い山は@千葉県愛宕山408m、A沖縄県於茂登山526m、B大阪府大和葛城山959mそして皆子山だそうです。

 その皆子山は京都北山で一級の渓谷美を持つと言われていますが、その足尾谷の紅葉はどんなものだろうかと久しぶりに出かけてみました。もう何年もこの道には入山していませんでしたから、渓谷美はすばらしかったのですが・・。

 さて新道足尾谷橋バス停(8:36)から行者山トンネル内を通り、坂下トンネル手前を左折して旧道を進みます。付近にはマイカーなら何台か駐車可能なようです。足尾谷橋手前(8:43~48)を右折し林道に入るや道は今しがた雨が止んだような状況です。でも出町柳からのバス50分ばかりの乗車中には降ってはいなかったのですから朝方くらいに雨は上がったのでしょうか。そうです、この谷は増水が一番気になるのですが今日はどんなものでしょうか。

 そんなことを考えながら関電中村発電所を通り過ぎて林道終点(9:02~05)です。ところが驚いたことには架かっているはずの丸太橋が使用不可能な状態となってしまっていました。ロープは垂れ下がってはいますが水の上です。なんの役にもたちません。たぶん丸太橋は大水で動いたのでしょうか?

 ドボンの前に撮っていた画像です。ようやくなんとかデジが動くようになりました。ご覧のように以前確か2本の丸太を並べて横板が等間隔で打ち付けられていたものだと思うのですが、写っているのは丸太でなく角材のような?、それも傾いてひっくり返って狭い部分が上に斜めにあり、とても渡れる代物ではなかったですね〜。もちろんロープもその代物より離れているため用を成さない状態です。

 最も岩を渡りかけてドボンの右側の方ははっきり写っていませんが、右に頭が白く写っている岩へ行こうとしたものだけが見えるようですが・・、画像のもう少し左側の方から裸足で渡渉すべきだったのでは??

 いろいろあたりを見て思案した結果、ここを右側の濡れ濡れで光っている岩塊を越してみようとトライしたのです。もちろん増水して急流が音を立てています。ところがアッという間に岩と岩の急流にドボン!でした。運の悪いことに肩に掛けていたカメラも水の中、股下までびっしょりです。そしてずぶ濡れのままで向こう岸へ飛び跳ねていました。最もザック内はこんなこともあろうかとしっかりビニール袋に収納していましたのでセーフでした。

 ぶざまなことをやってしまいました。この後は紅葉どころではありませんでした。下半身は頂上に着く頃にはほぼ乾いてくれましたが、考えると最初の渡渉箇所は使えない橋のしもを靴、ズボンを脱ぎ、またはそれにパンツも替え持たずでしたのでそれも脱いで渡り岩を裸足で上がった方がよかったのかな?と考えながらの歩きが続いてしまいました。

 その後も谷筋の道も相変わらず荒れ放題です。もちろんこのコースが初めての方には無事故で歩くには無理があるでしょう。
 特にほぼ最初に出てくる「くの字橋」の傷みも相当です。以前は大勢の場合でも列をつくって通過できたものですが、今は一人づつが絶対です、それもゆらゆら今にも橋が崩れそうな感じでした。ロープもあまり役立ちそうにありません。まして体重制限が、、渡った感じでは80k?以上の方が渡れば下着の着替えを覚悟した方がいいでしょう。
 それに、もし橋が折れるとあのヶ所なら濡れただけでは済まないでしょう。水の流れは元より橋も高く、下には岩もあり骨折など怪我が心配です。

 いずれにしても足尾谷登山道は十分な維持がなされていません。ロープ、鎖などはそうは思いませんでしたが、特に橋の維持が極めてよくありません。どうぞ足尾谷へ入られる方は注意し、よく知った方と一緒しましょう。できれば入渓を見合わせた方が無難でしょう。

 そんなことから今日はデジずぶ濡れのため写真はあきらめようと震えながら沢の渡渉の繰り返しでした。ドボンからほぼ1時間ほどで覚えのある小滝(10:00)と岩場で、ようやくそうだ携帯があるという気になる始末でした。
以下はやむなく携帯で撮ったものです。

 この滝が一番大きいのではないでしょうか?、、要するに足尾谷は滝愛好者には縁のない谷間でしょう。またこの滝の右側の岩場も濡れたままで三点確保に注意しながら時にロープの助けを借りて通過しました。
 でもこの谷筋ではここが一番の難所と言う人もあるでしょう。(最もきょうの私には最初の取りつきが最大の難所でしたが・・)っということはそれなりの山歩き愛好者には足尾谷はどうってことない山道が続くのですがネ〜、、でも誰か知らないけどドボンもいましたが・・・

 漫才はこれくらいにして足尾谷からツボクリ谷への飽きるほどの谷、沢歩きが終わりに近づくようになると大きなトチノキに出会えます。
 つまり難所と言われる岩場を過ぎて半時間も歩けば今はすっかり葉を落として丸坊主と化したトチノキ(10:30~40)なんです。
 このトチノキの一帯まで来るともうそれこそほとんど難所もありませんので一息入れます。その主はあたりの紅葉の景色の中で王様然としているように思うのは私だけでしょうか?

 一服が済むと緩やかに行けば皆子山への分岐に初めての赤い字で書かれた指導標「皆子山へ」が読めなくなるほど古くなってしまっています。
 この広場を左の谷へ上がります。そう細くなったツボクリ谷を詰めるのです。最初は比較的緩やかですが最後はロープも出てくるほど急登を上がります。
 ここから山頂までの間も道標などなく赤布やテープがまばらにあるくらいで間違った沢に入らないように注意が必要です。

 紅葉はすっかり終わって木々に葉のついたものはないほど山肌は明るくなってくるとすぐに皆子山(971.5m)3等三角点山頂です。(11:15~12:50)
 きれいで立派な山名柱の字も消えかかっています。その代わりに新しい板の山名札もさがっていました。 

 ネットで見てはいましたが驚きです。それは笹で道しかなかった山頂だったのに今はもう完全に広場となって樹木がパラパラあるくらいです。
 さらに北東方面から東は切れ開かれて比良山系の両雄である武奈ケ岳にコヤマノ岳、蓬莱山がすばらしい眺めとなっていました。絶品の皆子山山頂の展望です。
 古いガイドブックには「展望にしても山のスケールにしても恵まれないこの山域に多くの人が訪れるのはなぜでしょうか」などというくだりがあるほどでしたが、今はもうこの文面は訂正が必要でしょう・・

武奈ケ岳に右はコヤマノ岳 蓬莱山

 先着の青年二人が昼食中でした。聞けば足尾谷に入ったのですが、ツボクリ谷は分らず手前の尾根を登ってきてしまいましたと笑って答えてくれました。そう、でも初めてにしてはよくあの谷を歩けましたねとのやりとりでした。
 下山は寺谷を平に下り車のある足尾谷橋まで帰るというので、この先の寺谷への取りつきも注意するように教えていましたが、その内に寺谷から上がってきた別の青年二人に聞くと誰にも会いませんでしたよというのを聞いてしまった寺谷への東への下りを下りずに踏み跡も同じようにある北への道を進んだのではなかろうか?でも予定ルートではないにしても下山は可能だがら心配はなかろう・・

 今日は下山後のバス便の都合で山頂でゆっくりしようとの計画どうり長時間逗留です。結局1時間半ほどの間にこの二組の青年4名だけでしたが平日ですからこんなものでしょうか。

 こちらは予定どおり寺谷を下って行きましたが、相変わらずこちらもあまり足元はよくはないですね。でも足尾谷とは雲泥の差でしょう。
 大岩(13:15)はすぐにあり谷筋の紅葉もまだ下がるほど見られました。そしてこの谷筋にも大トチノキ(13:45)も黄葉したチドリノキをバックに頑張っていました。

 トチノキからすぐ下には廃墟と化した作業小屋?(13:48)を通過でした。そして今回初めて見たKITワンゲル小屋への指導標(13:56)でしたが帰宅後調べると京都工芸繊維大学の小屋のようでした。う〜ん、それでは山頂で二組目に会った青年2人はひょっとしてその学生?・・とも考えています。

 そして最後は渡って林道側から撮ったこの画像が寺谷出合(14:05~10)の橋で、この立派だったものも相当痛んでおり、またそう遠くないいつかに取替え時期となりそうです。

 そして本当は半時間もかからないのに40分もスローで林道を歩いて平のバス停留所までのんびり歩きをしてしまいました。(15:00~59)

 バス停までの最後の仲平集会所付近のご主人が皆子山でしたか?と声をかけてくれましたのでついでに足尾谷の入り口の橋の使えなくなっていることと、くの字橋が今に崩れる状態ですから大津市の方が見えるようでしたら伝えてくださいというとよし分ったすぐに伝えとくよと心よい返事をしてくれました。
 でも私的にはなんてつまらない一日としてしまったのだろか・・との思いばかりでした。

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