京都北山 雪の地蔵山'11.1.18 曇時々晴れ

JR八木=越畑口-越畑-芦見峠-地蔵山-ジープ道-愛宕山-水尾分れ-西尾根-大岩-中尾根-JR保津峡

 新年になってもう四度目の新ハイ山行でした。それにしても久しぶりの大雪で風もまったくなく、すばらしい白銀続くトレッキングが楽しめました。

 ところで愛宕山は田中澄江が昭和55年に発表した『花の百名山』にも選ばれた山で、その随筆集は読売文学賞を受賞しその点からも全国ベースの山となっています。

 さてその花の百名山によりますと愛宕山のオタカラコウ(キク科)を田中澄江は取り上げているのですが、私もそのオタカラコウが気になりいろいろ探しまわりましたが、咲く場所には今だに巡り合ってはいません。いえ、愛宕山塊でオタカラコウは見ていません。おそらく絶滅してしまったのでしょうかね〜・・

 それより愛宕の山域は全体的にお花の数も種類もそう多くなく、どうしてこの山のオタカラコウが花の百名山として脚光をあびたのかも考えあぐねる私です。

 私は愛宕山塊にはやっぱり冬のこの時期がもっともよく似合う京都北山のはずれの山なのではと思います。山野草の咲く頃ではなく、冬の華のこの時期に足しげく通っているほどです。

 今回はその愛宕山の北にある裏愛宕の一角、1等三角点の地蔵山を北側からの歩きで、新ハイ仲谷リーダーのこのシーズン恒例の例会へ参加でした。今日も平日だというのに44名が大集合です。

地蔵から愛宕への三叉路あたりに咲く雪の華

 JR八木駅から原行きバスは貸切同然で越畑口で下車でした。以前はこの路線はここから直接原集落へ向って行き越畑下車が便利でしたが、今では路線統合により神吉経由となって登山口の越畑へは迂回のために到着が遅くなります。
 そんなことにより越畑口から車道歩きで越畑へいつもより多く歩いて向います。凍てついた車道歩きにたまに地元の車も交差し、気をつけねばなりません。

 登山口の越畑で仲谷リーダーの挨拶です。雪多く万一の場合は引き返し原から愛宕ルートになるかもしれません。大雪のためにラッセル隊が先行し、その後を本隊が続きますとの説明でした。(9:30~40)
 エーまた予定どうり完歩できないのでは・・?、それでは残念なので頑張って歩こう!と心して先行グループで歩くこととし、どんどん芦見峠を目指して進みます。

 40分ほどで峠に着くと本隊と合流するまで一本立てます。さぁ、これから地蔵のスキー場跡へ向けてなだらかに登ります。
 歩き出すとあたりの雪景色に惚れ惚れしながらルンルン歩きが楽しく、誰からともなく来てよかったねとの声が聞かれます。

 峠より1時間ほど歩くとさらにすばらしい光景が待ってくれていました。ミズナラの大木の倒木地あたりだったでしょうか・・
 5~6名の先行隊は皆さんお元気でした。スノーシューやワカンの方、それにほぼ新雪のためアイゼンだけでも十分歩けます。 

 でもこの後のアセビの森あたりまでくると、さすがにアセビの小枝についた雪の重みで道は塞がれているところが一杯です。
 その木々の雪を落としたり小枝の下を時には四つんばいで這うように進んだりして歩き、何とかこれらの樹上の雪と戦いながら樹林帯をかいくぐって峠より2時間ほどで鉄塔跡地到着でした。

 ここは陽だまりで風もないことからリーダーより昼食(11:30~12:05)の声です。私はここへ来るといつも柔和な顔の西向き地蔵さんへ頭を下げます。 

雪を払って顔を見せていただきました。 穏やかな日和の中の団欒の昼食が続きます。
ゆったり休みの後は雪の樹林へ突入です。 さすがにスノーシューは楽に歩けます。

 これより愛宕への道には別のお二人の先行者が愛宕からここまで往復されたようで、しっかりとトレースが残されておりましたので前半部分と違い楽に歩かせて頂きました。

 鉄塔跡地からすぐに本日のピークの地蔵山(13:10)でした。先行された3人の三角点病?の方により、昭和59年に柱石交換されたその1等三角点も掘り出していただいていました。
 でも展望のない山頂をすぐに辞して愛宕へ向います。途中の旧国鉄反射板地手前の風景も見事でしたね。さらに反射板地から下った先の展望地も雪多く、いつもの見慣れた山並みでしたが、その雪景色には堪能させていただきました。 

地蔵山947.6m 1等三角点、展望0の山頂 反射板への登りのこの景色は気持ちいい〜
左に都富士の比叡山、右に大文字山だ。さらに右手前にはすぐ愛宕山が雪樹林の袴を履いて・・

 展望地から三叉路を左にこれまた地蔵山と竜ヶ岳の展望地です。この場所には午前11時前までに訪れると台高にある関西のマッターホルンとして樹氷の名高い高見山まで行かなくても、すばらしい樹氷が見られる地でもあります。そして愛宕旧スキー場の立て札を過ぎるとすぐにジープ道に合流です。

地蔵山手前の反射板も小さく見える。 奥のピークが竜ヶ岳
愛宕旧スキー場一帯、中山再次郎銅像台座あり 竜ヶ岳取りつき左にオオウラジロノキも珍しい

 中山再次郎について

 「愛宕旧スキー場の中山再次郎の台座左へ190m」の標示板のあるそばを通過しましたが、その場所についての関連で「中山再次郎」の解説がnet上にありました。内容は以下のとおりです。

 中山は旧制一高を経て東大へ進み、東大では夏目漱石と同級生だったそうです。旧制府立京都二中(今の府立鳥羽高校です)校長に就任してからはスポーツ全般に力をいれたことで知られており、第一回全国中等学校優勝野球大会(今の夏の高校野球)優勝も彼が校長をしていた時代です。
 そんな彼ですから冬のスポーツの王であるスキーに着目したのはごく自然の流れだったと思います。彼の功績を記念して愛宕山には彼の銅像が建てられましたが、戦時中の金属回収で撤去され今は台座のみがスキー場跡に残っています。
 昭和39年に当時の京都市長であった山義三(彼も京都二中野球部出身)の尽力で、スキー王が理想のスキー場と絶賛した滋賀県の伊吹山三合目に銅像を再建し、今も功績を称えています。

ジープ道の地蔵辻先を一個連隊は進む ジープ道途中の展望地より都富士が真正面だ
今日は愛宕神社へ石段下より頭を下げ(14:45) 境内で見られる雪石灯篭の景色も好き

 下りは表参堂より水尾別れから急坂をもつ西尾根を下ります。久しぶりに中尾根合流点や米買い道にある大岩(16:00~03)はもちろん、更に下方の中尾根登山口(16:50~55)まで雪がついていました。

 その登山口で解散となりましたが20分ほど車道を歩いてJR保津峡駅でした。皆さんお疲れ様でした。それにしてもようやく雪山らしい歩きが楽しめてよかったですよね。。。 

下山は表参堂に黒門へ下る我が連隊(15:05) 黒門の近くにはミニ雪庇も

 今日の歩きは登山口の越畑9:40から水尾の中尾根登山口16:50までの約7時間ほどでした。

 今年あたりは久しぶりに愛宕6山縦走もやって体力測定の励みのコースを思い出そうかなとも考えてはいるんですが・・、さてどうなることでしょうか?、

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