比良 武奈ケ岳'11.2.1 曇時々雪

 7:45出町柳(京都バス)坊村8:45〜50・・夏道分岐10:10・・御殿山10:55〜11:00・・武奈ケ岳11:50〜12:00・・御殿山12:40(昼食)13:40・・坊村14:40〜15:46(江若バス)JR堅田16:30

 厳冬期の荒れたブリザードの山頂をようやく登ってきました。それにしても今冬はあちこちの頂上へ何度か目指しての結果で達成感一入でした。

西南稜下山途中にスノボーの板を担いだ青年と交差〜

 予報では今日の様子は曇時々晴れるでしょう・・とのことで出かけましたが、京都大原を過ぎると青空から一転掻き曇り、どんよりとした薄暗い空に変わりました。
 土日ならいつも満車のバスも今日ばかりは小型バス、それも登山者は3人しか乗車していません。

 登山口の坊村でバスを降りるとあたりは雪景色で最初からしっかり雪がありました。他の二人はアイゼン装着で戸惑っていましたが、こちらはこの程度ならとアイゼン省略でしっかりついたトレースを最初から急登にかかります。

 スタートから半時間ほどでアンテナ地を通過し、その後すぐに夏に歩いてこのような大木のナツツバキは覚えがないのですが、冬道はわずかにルートが変わっているようです。
 そしてようやくP846あたりのなだらかな雪原でスノーシュー装着でした。いよいよこの後すぐで夏道分岐の急登が出てくるはずです。

比良山荘、地主神社への道 共同アンテナ地、後ろは擂鉢山か
6本集まったナツツバキの集団 この道標箇所で夏道と分かれて直登

 分岐より25分ほどで稜線に上がってやった〜の感じです。どうです、この芸術作品は見事でしょう・・・、本来ならこのあたりから振り向けば南に北山の雄が並ぶはずなのですが、今日の展望は期待しても無理というものです。

 この雪庇そばを通過するのですが、ここは風が完全に遮られて温かい感じがしてほんとうはよくないのですが、思わずほれぼれしながら立ち休憩してしまいました。
 この先の樹林帯の中で一人が降りてきました。この天気では武奈に行っても展望もないし御殿山から引き返したとさっさと下山していかれました。

 私はやっぱりこの天候でもよし山頂を狙おう!と、さらに強い意を心しました。そして稜線より20分ほどでまず一つ目のピークである1097mの御殿山です。もちろんあたりはこの有様です。 

御殿山より武奈方面・・ この山頂の樹木には樹氷もなく

 さっさと北へ林の中を下降してワサビ峠へ向います。峠手前のいつもの雪庇は見事なできばえです。

  そしてすぐにワサビ峠のはずです。ところがどうでしょう、あるべきはずのワサビ峠の道標が見当たりません。↓画像のように雪庇が広がっています。道標探しを少しだけしましたが、さっぱり位置すら分りませんでした。

 しかたなく先へ行き一瞬明るくなったために顔を上げると↓右画像のように西南稜の最初のピークが見下ろしてくれました。
 でもこれはほんとうに一瞬で、今日10時半に稜線に上がり、御殿山、武奈を往復して稜線を下る13:50頃までこの11時過ぎ一回だけの展望でした。 

上の方を歩き、これは過ぎて降りて写す 11:12の最初で最後の展望でした〜

 さぁ、いよいよ西南稜歩きが始まります。でも驚きました。すごい雪庇が最初のピークより山頂まで続いていたでしょうか。
 でも残念ながら展望が利かず近づかないと見えません。もちろんあまり近づけません、左・左の歩きです。当然トレースは吹き飛ばされて皆無状態です。

 ここで二人目の下山者に遭遇しました。聞くところによると山頂は相当荒れ狂っているよ。他には二人が北比良方面から登ってきてるようだったよ。との情報を聞き、よしならば下山は八雲ケ原、北比良峠からダケ道を下ってもよいなとワクワクしながら歩きます。

第一ピーク登りの雪庇 第一ピーク下りより振り返る

 振り返って面白いものが目に入りました。5mくらいの高さの杉の木のようだと思うのですが、ロボットに見えませんか?・・・同じ位置から拡大してみます。

ロボットモンスター?

 以下西南稜の雪庇は海でいえば弓ヶ浜のように見え、ほんとうに自然美の芸術作品といえるほどすばらしい景観を織り成していました。

第二ピークへの稜線の雪庇、ガスって遠くまで写らないのが残念でした。

 そして次の第二ピークでここの標高は1120mです。この手前には夏道なら岩場交じりの場所ですが雪原を難なく登りあげますが、さすがに1000mを越えています。雪は吹き飛ばされ地が見え隠れしています。

 このピークがこれまた寒いってものではありません。雪混じりの強風が続いています。この小さなケルンのあるピークに誰かがオベスと書き込んでいます。

 この後15分ほどでイブルキノコバ方面への道標が現れます。ここで下りの降り口を探しますがトレースまったくなく白い谷底へを地獄のように思ってしまい、こんな様子で下りはピストンに早くも決定でした。が、この地点からでも武奈の山頂標識も見えません。
 しかしすぐに武奈ケ岳山頂(1214.4m3等三角点)ですがもちろん誰もいません。八雲ケ原方面からの入山者はもう下山してしまったのでしょう。

 本来ならいつものように山頂の東側へ一段下がったあたりで西北からの寒風を避けて昼食を予定していたのですが、こちらも雪庇で恐ろしい状態です。
 7~8分もいたでしょうか、ブリザードが次第にひどくなってくるような気がします。長居は無用だ、来た道を帰ろうと振り向けども真っ白であたりはまったく見えません。でも今来たばかりですからその方角は分ります。念のため磁石で確認してから進みました。でも自分のトレースはほとんど消えてしまっています。

第二ピークを振り返りあくまでも雪庇続く 武奈ケ岳山頂、柱にエビの尻尾が・
北稜方向両サイドに雪庇 東側真下は谷底でしょう・・

 荒天の厳冬期に遂に山頂を極めた感激を胸に下りは軽い足取りです。するとスノボー板を担いだ青年(↑一番上の画像)に行き違いましたが、今日ばかりは板はただの重しにすぎなかったことでしょう。
 それからまた10分ほどして同じバスに乗っていた二人連れ(↓左画像)がようやく登ってこられました。アイゼンだけのつぼ足のようで時間はかかります。

 そして↓右画像は西南稜第一ピークからワサビ峠への激下りを見下ろすとゲンナリでしたが、それでも斜度をとってスノーシューでアイゼンに変えずにそのまま下りました。

 そしてワサビ峠に着いて今度はじっくりと道標探しです。雪庇の上からや下へ降りたりでしたが、どう探してもやっぱり道標はみつかりませんでした。やっぱり雪の中へ埋もれてしまっているのでしょう。そして下側から雪庇の曲線美に見とれていました。

 御殿山には武奈ケ岳山頂より40分で帰りましたが、来た時以上に見通しが悪いようです。それに風がきつくて寒〜い!、おまけに雪まで風に舞ってる〜 

北向きの武奈ケ岳側 東向きのコヤマノ岳側、この下で昼食

 でも12:40にもなっています。ここで山頂より10mほど降りてテーブルを踏み固めて、この東の方向には中峠があるのだと自分に言い聞かせながら1時間ほどの温っか鍋の昼食(12:40~13:40)を取ることとしました。
 望みは少しでも展望回復があってくれたらいいのだがなぁ・・との思いで待つことにしましたが、結果としてまったく展望は開けませんでした。。。

 昼食中にはスノボーの青年も下ってきて上のピークで昼をとり、すぐに出発していきます。こちらはいくら待っても雲行きは変わらない様子のために、武奈の頭の景色を名残惜しみながらそろそろ下山にかかります。

 バスの時刻もあってゆっくり歩きましたがそれでも登山口にはバス時刻より1時間も早く降りてしまいました。↓の画像は下山時に撮りましたが、今日は残念ながら御殿山コースのピストンとなってしまいました。

登山口すぐ上にある「御殿山コース」看板表示 明王院の赤い欄干も雪に埋まっています。

 仕方なくバス停の小屋で寒さを避けて持参の文庫本をめくっているとバス時間(15:46)で湖西線周りで帰えらざるをえません。
 でもあの二人連れは降りてこられませんでした。この後のバスは17:21の一本しかないのですが、後1時間半もどうされるのでしょうかね〜まさか事故か遭難か?でもといらぬ心配までしてしまいました。イヤ余計なお節介か・・それにしても寒かったで〜す。。

ホームヘ

伊吹山 油コブシ 山本山から賤ヶ岳 堂満岳 広沢ノ池から曼荼羅山 竜ヶ岳 有馬四十八滝巡り 菅並から妙理山 蛇谷ケ峰から富坂尾根 沓掛山・大枝山・大暑山

水晶谷から白石谷 水晶谷から白石谷 西方ケ岳