余呉トレイル菅並から妙理山'11.2.16 快晴

菅並-594P-東妙理山-妙理山(ピストン)

 私にとって余呉トレイルのデビュー山行でした。嬉しいことに快晴無風の今年最高のコンデションだったために、新ハイキング壇上リーダーの案内で11名によるスノーシュートレッキングを多いに楽しめました。

 新ハイ誌山行計画ではスノーシューで登る豪雪の山ということでグレード星5の健脚コースとのことでした。今回の参加はさすがに淋しく女性は2名のみ、もちろんスノーシュー必携でワカン、アイゼン不可でした。

 コースガイドの中でも始め急斜面で慣れない人には四苦八苦するが・・、とあるようにそのとおりの手ごわい登り下りでした。
 しかし、急登の最初からブナ林続くばかりでなく、ゆるやかな稜線に乗ると白銀の中にすばらしい大展望がどんどん出現し、楽しさいっぱいの私達はリーダーより山並み等の解説を聞きながらほどよい汗をかき、今シーズンのシュー徘徊の中でNo.1の大満足といえる味の濃い山旅となったのでした。

見事なブナ林をシューは行く

 大パノラマ↓は随所で目にすることができました。とりわけ右の上谷山(1196.7m)、左にやや分りづらいですが白い下谷山(971m)の山並みには大感動で、いつかあの雪稜を踏めたらいいなぁと思い巡らすのでした。

稜線より上谷山に続く山並み等を眺めながら快適なスノーシューでした。

 さて、今回のレポを綴ってみましょう〜

 北陸本線の余呉駅が近づくと雪原の向こうに関西百名山でもある賤ヶ岳が出迎えてくれます。そして菅並集落の奥にある六所神社まで車移動でした。

9:10~20 余呉駅集合受付自己紹介等 9:33~50 六所神社裏より取りつき
壇上CLによる装備のままでのストレッチ いきなりの急登でCLからのシュー利用の説明も

 でも4~50分弱で緩やかな稜線に登れます。最初からブナ林はあるのですが、やっとここまで上がるとブナの観賞もできました。
 すばらしい!!〜、皆さんからも感動の声が続きます。さらにどんどん大木が現れてきます。こんなブナ林のトレッキングができる幸せの時が流れるのです。

 稜線の右側(北東)にちらっと白き頭が覗きだしました。あの山は?との声に壇上CLからいよいよ山の解説が始まりました。

 まず左に近い山は安蔵山(アンゾウヤマ)900.1mで、それから右の尾根続きに奥の白い山が左千方(サセンボウ)1196.8mです。
 う〜ん、初耳の山名ばかり?・・・、特に左千方には道はまったくなく未整備のために今は雪山を踏むようです。でもこのピークは360度の大パノラマですよとリーダーの声は弾んで聞こえます。。。

 サ・セ・ン・ボ・ウ・・響きがいいですね。ところでどんな字を?とこれまた質問です。そしてどのあたりの山?どこにあるの?チンプンカンプンです〜・・よくよく聞けばその奥に三国山さらに夜叉が池とくるとすぐに分りました。
 奥には三周ケ岳も見えますか?との質問にもう少し上がると三周も顔を見せてくれますよとのことでますます元気が出てきます。

やがて北東に真っ白い頂がわずかに見え・・ さらに進むと左千方がはっきりと見えました。

 私は山を歩く楽しみのみならず、この時期なら樹木にも大いなる関心を払います。きょうはブナはもとより、このようなナツツバキ(ツバキ科)の大木にも驚かされました。

 この木の特徴は何といっても樹皮でしょう。「なめらかで10年目ぐらいになると、古い樹皮が薄片状にはげ落ちて、灰白色や赤褐色の大きな斑紋になる」と図鑑は説明しています。
 どうです、この樹皮そのとおりでしょう・・もちろんお花そのもの、あるいは葉にもそれぞれ特徴がありますがその違いはまたにしましょう。

 それにナツツバキ属の仲間には他にも2種類あります。関西では明神平への登りでよく見かけるヒメシャラは山歩きの方にはよく知られています。
 さらにもう一つは珍しく、特に関西人の山歩きされる方では見たという人は数少ないと思われます。それはヒコサンヒメシャラです。九州の英彦山の名をとったものといわれますが、私はその本場の英彦山と丹沢山で確認しています。

下部 上部

 そして冬山のこの時期の山歩きの楽しみに樹木達の冬芽観察も楽しいもののひとつです。今日もタカノツメ(ウコギ科)の冬芽、またコブシ(モクレン科)の冬芽にも目が留まりました。

 笑い話しですが、タカノツメって唐辛子と関係あるんですか?と特に女性の方の質問がありますね。でも全く関係ありません。
 ↓左画像のように飛ぶ野鳥の鷹の爪に見えませんか。そのものずばりで言いえて妙ありです。もう少しすればこれより新芽が顔を出し、特に女性の方には垂涎の食材となるのです。若芽は天ぷらにするとほろ苦くて、大人向きの美味しさで人気の春の芽となります。

 また↓右はタムシバによく似たお花を見せてくれるコブシの花芽です。春一番に真っ白いお花が咲けばその花弁のすぐ下に小形の葉をつけているのがコブシでこの相違点は比較的知られています。その葉がつかないのがタムシバです。

 さてお花はまだでも冬芽でも同じ違いです。長い軟毛におおわれた花芽の下にひとつ膨らんだ葉芽がついているのです。さぁ、今年こそこの相違点を探してみてくださいね〜

 樹木についてくどくなり申し訳ありません。私の好きなテリトリーなんです。今日のブナ林にはなんとヤドリギ(ヤドリギ科)のなんと多かったことでしょう。これだけ多いヤドリギの群落を私は始めて見ました。

 ヤドリギは全国で5種類あり、ブナ、ミズナラ、エノキ、ケヤキなどの落葉樹に寄生するのがヤドリギ、ホザキヤドリギですが、ホザキ・・は関西では見られなくて中部地方以北しか分布しません。
 それにマツ、ツガ、モミなどの針葉樹に宿るマツグミはもちろん関西でも見られます。

 ところが、ツバキ科、モチノキ科、モクセイ科などの常緑樹に宿るヒノキバヤドリギ、オオバヤドリギはほとんど目にすることができません、というより同じ緑色ですから目につきにくいようです。したがって山歩きされる方にはヤドリギのみが目につきやすいのでこれ一種だけと思われている方が多いようです。

雌雄異株で花時は2~3月まさにもうすぐです。右は雌株で蕾が膨らみかけていました。

 さて山歩きに戻りましょう・・快適なスノーシュー歩きでブナ林を眺めながらどんどん進みましたが、なかなか予定より時間もかかりました。そんなことからなだらかな594ピークの陽だまりで短い昼食(12:00~20)となりました。

東より西尾根の横山岳、右に金糞岳も 左の安蔵山の右奥に左千方も全貌を見せ
左奥の白いのが東妙理山、こんな雰囲気で雪のテーブルの昼食、景色、雪、空気みなご馳走〜

 そして上谷山と下谷山がはっきりするところまできました。

下谷山は肉眼では判別できるが・・ 右よりの再奥の白いピークが上谷山
アッ、雪だるまちゃんがブナの木の上に〜、、燦燦と陽がさすこんなブナの木回廊を快調に歩き

 次第に標高を上げると左手遠くに高島トレイルの最初のピークである乗鞍岳もパラボラのアンテナまで肉眼で見えるとリーダーから教えていただきました。その左には函館山だろうとのことです。

 594ピークのお食事処より半時間で東妙理山まできました。どんどん山の景色も変わってくれます。↓右画像で左が横山岳、奥の白いのが左に白倉岳と金糞岳、右より白いかすかな頭が伊吹山です。そして中央の低いのが墓谷山で右の尖ったのは七々頭岳と私達にはお馴染みの面々が揃いました。 

 話しは変わりますが私は今月3日には雪深い伊吹登頂でしたし、相当古くなりましたがあの金糞岳を今では中腹の林道から登るようになっていますが、路線バス終点の高山から金糞、白倉岳までロング歩きのピストンを花時に3度しています。実に懐かしいで〜す!

 もちろんお花の多い4~5月ばかり横山岳と墓谷山に何度も早春のお花見物に、また七頭ケ岳にも何度か登っています。墓谷山以外はいずれも関百ですから最初はみな単独での登頂でした。

12:50 東妙理山746.7m  お馴染みの山々並ぶ
お花の山の七頭ケ岳も愛しい、奥には霊仙も CLにより熊棚であろうとのこと、他にもあり

 そして登山口より4時間もかかってようやく妙理山の猫の額ほどの山頂(13:50~14:05)でした。北側の大黒山は指呼の間ですが残念ながら樹林ややうるさくすっきりした展望とはなりません。

 それに山頂からの木立越しに横山岳、三国岳、上谷山といった高時川源流の山々が望めて圧巻だとの前宣伝にはやや物足りなさの感は隠せません。

山頂は晴れ晴れとした顔が並ぶ 東に登ってきた尾根のピーク東妙理、奥横山金糞

 そして下りの景観は陽の位置が変わるために割りにはっきりと見えましたのでもう一度ご覧願いましょう。影絵もアートですね。

安蔵山の左奥より三周ケ岳、夜叉ケ池山、三国山に左千方
上谷山がきれいに見えました。手前右は安蔵山
左より横山、金糞、薄く伊吹、手前中は墓谷山に右が七頭ケ岳

 下りはスノーシューの真骨頂発揮です。真新しいトレースを作りながら最後の楽しみ歩きです。今日はほどよい雪の締まりで快調に歩けました。もちろん下りは早い!早い!

 最後の急坂もなんのそのと結局最初から最後までシューのままで一日終え、2時間5分で駆け下りました。高時川畔へ下山して後続を待つ顔も十分満足笑顔です。
 そして高時川の流れはあくまでも清く、こころ清々しいスノーシュートレッキングでした。

 壇上CL、村田SLお世話様でした。ご参加の皆様もお疲れ様でした。またお会いしましょう〜

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