敦賀 西方ケ岳'11.2.26 晴のち曇

 新ハイキングにはリーダーが沢山活躍されていますが、今回は高島さんの山行に私は初参加させていただきました。もちろん西方ケ岳も始めての山でした。

 この福井嶺南の西方ケ岳といえば蠑螺ヶ岳との縦走となるのですが、雪の季節はさすがに縦走は辛いために今回は西方ケ岳だけのピストンでした。いずれ無積雪期に縦走にチャレンジしたいものです。

 敦賀駅に集合(9:00)して登山口のある常宮(ジョウグウ)神社へマイカー移動、そこでは早春のお花が待ってくれていました。
 中でもロウバイより花が大きく内側の花被片が黄色であることが特色のソシンロウバイがあたりにいい香りをふりまいています。それに鮮やかなコウバイにも目がいきました。歩き始めたのは9:40ころでした。

ソシンロウバイ(ロウバイ科) コウバイ(バラ科)

 最初の登山道には疑木のゴムのついた階段の急坂で始まりしんどいです。あたりにはウラジロがあちこちにたくさん見られます。しかしシダ類は比較的種類は多くはなさそうでした。

 半時間ほどで奥の院展望所到着です。敦賀湾はまさに春の海のたりのたりかなです。。今日は暖かい一日となりそうです。猫崎や西方ケ岳より南側の三内山もきれいに見えます。

 奥の院展望所より20分も歩くと雪の踏み抜き多くなりやっぱりワカンやスノーシュー装着でした。すぐに誰かがマンサクが咲いてる!との声で一斉に写真タイムです。
 厳密にはマルバマンサクですネ。日本海側分布で葉先が半円形で丸っぽいのが特徴です。単なるマンサクは太平洋側に生え、葉先が尖り気味です。お花そのものは変わりないようです。

 今回の参加者は2名だけがスノーシューでそれ以外の方はワカンでしたが、そのワカンでも昔ながらの木の輪かんじきの方もおられました。その古い材質のワカンはこのマンサクから作られているはずです。材が強靭なので器具材、花材に使われていたようです。

 さらに歩けばタムシバがどんどん冬芽をつけて開花の準備中のようで、いっぱい枝が雪にうずくまって倒れており、時には踏みつけながらの歩きとなる始末でした。

 足元には雪が次第に多く出てきます。あたりにはブナが見え出すとコナラ、ツノハシバミ、リョウブ、ネジキ、アセビなどに混じってナツツバキも大きな木でも雪の重みで傾いたものもあります。

 ナツツバキの仲間にはヒメシャラ、ヒコサンヒメシャラもありますがその相違点は開花順に次のとおりです。なお、お花そのものはいずれも白色で樹高はいずれも15mほどの落葉高木であります。

 山歩きの方でもこの種のお花には余程関心のある方以外にはあまり目にすることはなさそうです。というのは樹高が非常に高く、咲いていてもヒメシャラは特に小さいため目につかないようです。
 今年は開花の時期には是非この木に関心をもって見上げてやってくださいませ〜。

花期 花の大きさ 葉の長さ 樹皮
ヒメシャラ 5月 1.5〜2cm 4〜8cm 淡赤褐色でなめらか、斑紋状
ナツツバキ 6~7月 5〜6cm 4〜10cm 10年目ぐらいに樹皮が禿る
ヒコサンヒメシャラ 7月 3.5〜4cm 3〜7cm 赤褐色〜黄褐色、横線目立つ
ツバキ科ナツツバキ属のナツツバキ

 オーム岩への到着(11:45)です。さすがにこのあたりまで上がると雪はどっさりあります。南側の三内山の上には野坂山も尖っており、敦賀富士とはこちらからずばり当を言い得ています。
 それにしてもなんと長閑な眺めでしょう。。やっぱり初めての山は感激いっぱいです。

真っ白のオーム岩 三内山の奥に敦賀富士の野坂山が・・
オーム岩の先端から右上に山頂の残雪の山肌 参加者22名がオーム岩集合

 この岩から少し歩いて出てきた樹木を見てすぐには答えが出ませんでした。今日のコースではほとんど自然林の雑木林の中で珍しく常緑樹の高木であるこの樹木が気になりました。

 いろいろ葉の表や裏、葉脈、葉柄、さらには冬芽に樹皮の様子など見ながらヤマグルマかな、いやそれなら葉の先に鋸歯があったはずだ。それにこちらの樹皮の剥れ具合が特徴的なのも気になりました。
 そんなことから帰宅後図鑑で調べてアカガシでOKと思ったのですが、最終的にはネットで確認したところやっぱりブナ科コナラ属のアカガシでした。 

葉表、コナラ属では唯一全縁、まれに鋸歯あり 葉裏と葉脈
冬芽と葉柄 古木の樹皮はよく剥がれ落ちるのが目立つ

 なお、名前の由来として材が淡紅褐色で赤みが強いことからつけられたとあります。また葉を乾燥させると赤褐色になるようです。

 もちろんこのあたりはすばらしい若いブナの森が続いています。樹林の間より水もきれいに水島が見えます。こんな景色が見られるのは健康だからと心がとろけそうな気分です。

 そしてようやく西方ケ岳(764m)登頂成功でありました。青い三角屋根の避難小屋もしっかり雪に埋もれています。そして前方の岩場からの眺めもすばらしく、暖かくて無風の山頂では1時間ものんびりでした。

 少し離れた三角点地にも行ってみましたが、もちろん石は雪深く掘り出せません。

雪を掘り起こして現れました。(12:50~13:50) 西方ケ岳山頂にある避難小屋
岩場よりカモシカ台、蠑螺ヶ岳の眺望 白山は無理でも三周ケ岳など確認

 十分西方ケ岳を満足して下りは軽快にスノーシューでブナ林の中を新しいトレースできざみます。下の方では登りで気づかなかった銀命水箇所も教えていただきました。今度来る時には美味しい水も味わってみます。

 登りは3時間10分もかかってしまいましたが、下山は早く1時間半で降りてきました。その後はJR敦賀駅まで送って頂き帰京でした。ご参加の皆さんお疲れ様でした。

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