京都西山ポンポン山'11.3.6 曇

自宅-立石橋-立石尾根-釈迦岳-ポンポン山-リョウブノ丘-フクジュソウ群生地-
カマケ谷-森の案内所-東尾根-イヌブナノ森-釈迦岳-正面谷-立石橋-自宅

 3月6日は二十四節気のひとつ、啓蟄(けいちつ)です。「啓」は「ひらく」、「蟄」は冬の間、地中で冬眠している虫をさし、つまり「啓蟄」はこれらの虫たちが冬眠から目覚めて穴からでてくるという意味があります。とネットの豆知識で説明がありました。

 さすがに暦どうりでしょうか。寒の戻りも和らぎ比較的暖かな一日となりまして、今年もポンポン山のフクジュソウがきれいに咲き誇っていました。
 まだまだ咲き初め状態で人もそう多くなく、ゆっくりとスプリングエフェメラルの見物を楽しませて頂きました。

きれいに沢山フクジュソウが咲き初めで見物者もうれしそう〜

 昨年からでしたでしょうか、群生地の周囲に鹿の食害から守るために金網が張られています。そして中へは細い遊歩道がロープで仕切られて踏み込みのないようにこちらも保護されています。

 いずれも多くのボランティアの皆さんのご苦労によるものです。今日も受付には顔なじみの森の案内人でもある責任者のFさんもいらっしゃいました。これだけ多くのきれいなフクジュソウを見せていただけ大感謝です。ありがとうございます。

 今日のお目当てはもちろんフクジュソウだけではありません。私はこの時期には必ずヤマシロネコノメ(ユキノシタ科)にも出会えると楽しみにしています。

雄しべは萼裂片から突き出す。萼裂片に毛が多いのも特徴

 

 そしてこれら以外に見られたお花たちですが、いずれもまだまだこれからで本番はもう少し先になりそうな気配でした。

タチツボスミレ
アオイスミレ

 年度末のこの時期はまたしてもキャンプ場への林道土砂崩れ工事です。その影響で最近復活の兆しのあった晩秋に地味な花を咲かす目出度い名前のキチジョウソウ(ユリ科)の群生地はまたしても林道工事で土砂置き場となるために埋没の様相を呈していました。

5株しか復活していないものが生き残れるのか、不安だ・・?

 それにFさんからも聞いたのですが、カマケ谷沢筋に沢山のオオキツネノカミソリ(ヒガンバナ科)が早春のこの時期には葉を伸ばすのですが、これまた鹿の食害で見るも無残に壊滅し探すのが難しいくらいとなっていました。

 真夏に黄赤色の大型でシヘが゙花の外へ長くつきだして咲くのですが、ポンポン山のオオキツネノカミソリの大群落は消えてしまうのでしょうか・・?。
 鹿の駆除等についてはいろいろな影響が大きくありますが、これは全国的な問題でもありみんながもっと声を大にして立ち上がる必要性がありそうです。

沢筋の夫婦杉で生き残ってほしい株

 他に樹木たちも僅かに開花の兆しが見えましたが多雪の今年はいつもの年より遅めのようです。。
とりわけシロダモの仲間であるイヌガシ(クスノキ科)はまだつぼみ状態でした。
 しかしマンサク(マンサク科)はようやく5箇所で満開でしが・・ただ、この樹は登山道沿いよりやや離れた箇所で高めに咲きますからいつも写真は苦しいですね。(笑)

 

 そしてこの冬枯れの頃にしかはっきりしないというより、一般的にこの時期なら同定が容易な樹木であるヤマコウバシ(クスノキ科)について特徴などについてふれてみましょう。

 ・枝を折るとよい香りがすることからつけられた名前
 ・緑葉のころより真冬でも枯れ葉が枝に残るため、ひと際寒い時期でも目立つ
 ・雄株がないのに果実ができるというミステリアスな植物
 ・葉は革質で縁に鋸歯はなく全縁であり、僅かに波打つ
 ・冬芽はクロモジ属の中で唯一の葉と花がいっしょに入った混芽 

 続いて同じようにブナ科でもクリ、コナラなどの仲間も冬枯れの頃でも枯れ葉を残す場合のある樹木があります。
 しかし前のヤマコウバシとは若干相違点がありますから同定は困難ではありません。ではその代表的なイヌブナについてふれましょう。

 ・イヌブナはブナよりやや標高の低いところに見られ、ひこばえが多く株別れすることが多い。
 ・ブナの樹皮より黒っぽくいぼ状の皮目が多く、ブナのシロブナに対しクロブナとの別名をもつ。
 ・葉裏は特に毛が多く、枯れ葉となっても主脈沿いに毛が残る。
 ・葉脈はブナの7~11対に対し10~14対と多く、両者とも葉裏に葉脈が突出する。 (以上は図鑑樹に咲く花より)

こちらは釈迦岳近くのイヌブナ群落地のものです。なおここと愛宕ではブナは見当たらない。
こちらは東尾根のイヌブナの森のもので、左は珍しく一本立ちした固体

 今日は温度上昇により展望はさしてよくありませんでした。山頂からどうにか愛宕山と地蔵山が見えるくらいでしたが登山者は賑わっていました。

 自宅を8:15にスタートし、山頂11:05そしてフクジュソウ群生地11:25カマケ谷より大原野森の案内所で昼食は12:30~13:05の大休止でした。
 その後は東尾根を登り返して、釈迦岳より正面谷から立石橋へ下って17:00自宅着で9時間弱でしたが、後半第二ベンチあたりより小雨に遭いそうな様子で少々飛ばして歩くこととなってしまいました。。

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