京都西山山上ケ峰から旧舟曳路'11.3.11 曇ときどき小雪

阪急嵐山-松尾山-嵐山-烏ケ岳-山上ケ岳-トロッコ保津峡駅-旧舟曳路-渡月橋-嵐山駅

 今年も保津川下りの右岸に続く古路の旧舟曳路を歩いてきました。でもやや時期的に早く植物など見るべきものはほとんど見当たりませんでした。

 「保津川下りの舟は、今はトラックで亀岡まで戻されているが、昭和23年以前は竿差しが川を再び綱で曳いて逆にのぼっていた」と旧エアリアマップにあります。

 今日は山中の嵐山あたりまで行くと横殴りの小雪が舞い始める始末でしたが、結構な急坂ありのコースのために汗も流れるほどの歩きとなりました。

 まずはいつものように北松尾山と呼ばれていた山上ケ峰へのハイキングからスタートです。このコースの最初には京都一周トレイルの24~37番まで利用して登ります。

 松尾山山頂からすぐで展望台があります。↓右画像の中で左よりに明るい色に見える部分は岩田山の野猿園です。中ほどの橋が渡月橋ですネ。
 なお、普段ならいつも出会う猿も今日の寒さのためにか一匹も見かけることはありませんでした。

松尾山276.1m 3等三角点 ここはトレイルNo.35 左より沢山、吉兆寺山、桃山 @展望台

 これより京都一周トレイルに別れ、北西に嵐山の「嵐山」に向います。嵐山の山頂手前の展望台からは嵯峨野の街並みが広がって見えます。それに五山の送り火の鳥居形の曼荼羅山も確認できました。
 その城跡は514年の昔、1497年に戦国時代の武将であった香西元長がこの地で敗れ、焼き払われたという記録があるようです。(旧エアリアマップ参照)

 このころより雪が降りだしそれ以降は寒さがずっと強くなりだしました。この嵐山の展望台から5分ほど水平に西北へ進むと樹林の中に山頂が待っています。
 もちろんこちらは展望なしですぐに退散です。この山頂には松尾山より25分でした。

左は巻き道、近年ほとんど右上の嵐山へ 嵐山382m 展望0

 嵐山山頂より20分弱で烏ケ岳だけですが、こちらこそピークらしくない山頂です。こちらは山頂から後の道がやや不鮮明ですからルートファィンティングに十分な注意が必要でしょう。
 東への尾根の踏み後はほとんど見えずその道を選ぶより、本線でもある北西へ進み途中の分岐で北へ向えば簡単に歩けます。

取りつきは左の尾根で烏ケ岳への標示あり 烏ケ岳398m ここも展望0

 今日のコースには山仕事の作業道と思われる分岐が随所に出てきます。でもほとんど踏み後のしっかりした分れを選べば大丈夫でしょう。でもややこしい道には違いありませんが・・・

 山上ケ岳へは烏ケ岳よりゆっくりのんびり歩いたために1時間ほどもかかってしまいました。この間は特に分岐が多く、その探索をやったのも遅くなった原因のひとつでもありました。

 伐採が進み明るくなった地帯を左に見送って、30分近くも歩きとおすと植林帯が出てきだします。そして正面の大杉に黄色ペンキに左への矢印がありますが、ここは迷わされてはいけません。
 本線は反対の右へ直進しましょう。そして鹿除け網沿いに次の左カーブ地点で、右への尾根にしっかりとした踏み後がありますが、これは以前に宝塚のグループが入ってしまい道迷いで新聞沙汰となった地点です。ここは迷わず左へ網沿いに進みます。

 するとその間違って右折しやすい尾根地点より5分で山上ケ峰への取りつきへ到着(↓画像左)です。その取りつきより上はすっかりきれいに伐採が済んで明るくなっていました。そこを左折し10分の登りで山頂です。

 ところでこの山に登ってみると展望には泣きます。ところがこの山を遠方より眺めると、例えば愛宕山の途中あるいは嵯峨野の低山さらには東の大文字山一帯から見るとすばらしい円錐形を見せてくれるではありませんか。
 私はいつもこここそ「嵐山富士」との名がよく似合うと言っています。ぜひそのような目で見てやってください〜

伐採で明るくなっている取りつき地点 山上ケ峰482.4m 3等三角点 展望0
左の画像は以前に↑の画像の中に見える
赤松に下げられていた「北松尾山」の山名札
ですが、今は誰が取ってしまったのかなく
なってしまいました。

そして地図にはいつのまにか「山上ケ峰」と
いう訳の分からない名が書かれてしまい
ました。プンプン

 山上ケ峰へ上がってきた道を引き返してそのまま尾根を北へ下ると松尾谷林道の終点地が切り開かれています。それより北東に牛松山、北に愛宕山の展望がすばらしい場所で、普通ならここで昼食となることでしょう。

 しかし今日は寒風に負けて下のトロッコ保津峡駅の待合室でお昼をしようと決め、とっとと25分も急坂を下って、蕾の膨らみかけたシキミやイズセンリョウなどを見ながら下山していきました。

いつもならお食事処、左牛松、右愛宕山 トロッコの軌道内を少し歩いてプラットへ

 この保津峡駅の待合室をお借りして遅い昼食タイム(25分)でした。すると下には保津川下りの船が、そして前にはトロッコ列車がやってきました。

 さぁ、いよいよこれからが今回お目当ての保津川下り旧舟曳路へ入ります。駅より歩いて5分でいきなり最初の難所があります。もちろんロープがありますが、やや危険を伴いますので十分なる注意をして降ります。

始めの危険地、左下は深い川底が待つ すぐに真下を降りるがここが最大の危険地か
あやしい布製の番線あり 着地して見上げ、その間約15mほどか?

 え〜、こんな所を歩くの??と初めての方ならどなたでも”先が思いやられる〜”との声が出だすほどのスタートとなるのです。

 でもなんとか今日の最大の難所を降りましたが、この後も緊張の糸は緩められません。さてこれから大きな岩、小さな岩などが河原に転がる上を綱渡りのように進むことになります。足を滑らせ捻挫などしないような注意して歩きます。

危険地を降りすぐの岩礁を乗り越えスタート 時にこんな岩も乗り越え

 でも岩礁の間にはこんな植物も見られましたが、これらを観察する余裕があるかどうか?

カワラハンノキ(カバノキ科) イズセンリョウ(ヤブコウジ科)

 そして二つ目のロープ地をすぎると他にはロープはフィックスされていません。でも決して油断できない岩石が待ち構えます。こんな危ない箇所を通過した後には、今度は山腹に長い巻き道も細く左が斬れ落ち、登りが急で結構疲れます。

次のロープ地はやさしそうに見えるが・・ 左が斬れ落ち、道は細く急登あり

 トロッコ列車やJRの鉄橋をくぐったり、下を歩いたりは楽しいですね。その内にそれぞれ電車も通過してくれます。

最初はトロッコ列車の鉄橋とトンネルです。これは旧国鉄時代に山陰線として使われていた部分です。
続いてJRの鉄橋の下をくぐりました。向かいには可愛いカラフルなトロッコも顔見世でした。

 さらに岩礁はどんどん続きますが危険地帯やなだらかな地帯など変化ある歩きが楽しめますが、やはり最後まで気は抜けません。

 おもしろいのはこんな場所に砦跡が残っており、石壁前のカエデの木には15年以上も前の古い「雑草山友会」の道標が残っておりほほえましくなります。

 さらに先には左手に清き保津川の流れと道連れに、ちょっぴり少しだけ高さのある波止堤の上を歩けるなどほんとうに楽しいコースです。

 そして京都府下南部一帯の水瓶となる取水口が右側へ異様に見え、岩場は次第になだらかになってきます。

 次のような二つの板橋を渡れば危なかっしい岩場の歩きにも幕が降りたも同然です。 

 そして右上に由緒ある嵐峡館が見え出したら、断崖の古路歩きである旧舟曳路も終了となります。嵐峡館の船着場より今日の歩きの余韻を胸に2~30分も遊歩道を歩けば渡月橋へ着きます。

 そしていつものように渡月橋の突き当たりの渡月亭の植え込みにあるゴモジュの様子を観察し、中ノ島公園での愛宕山定点撮影で本日のフィナーレとなりました。

ゴモジュ(スイカズラ科)まだ蕾、開花は4月上 左丸いのは小倉山、2本の大木はニレの木

 本日の歩きは阪急嵐山駅より山上ケ峰に登頂しトロッコ列車保津峡駅まで約3時間、その後の旧舟曳路は約2時間でした。なお、一番のハイシーズンころと思われる一昨年に歩いたページはこちらからご覧下さい。

 帰宅後テレビで知ったのですが、東北地方太平洋側を中心とした「東日本巨大地震」の発生には驚きました。地震、津波などで被害にあわれた多くの皆様には心よりお見舞い申し上げます。

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