余呉トレイルの中央分水嶺を歩く
余呉トレイル '11.3.17~18 曇、晴
二日目は晴れわたった青空のもと、今回の余呉トレイルはより充実した山旅となりました。それは前日の積雪ですっかり薄汚れかけていた残雪山姿が化粧直しにより白銀の山となったのです。
何にも増してどこまでも続くブナ原生林と、歩く先々には眼前に雪稜の大パノラマが待ってくれるこの山塊に驚きとともに震えるほどの感動の連続でした。
どうしてこんなにすばらしい山地をもっと早くから知りえなかったのだろうかなどと、愚かなる自らを自嘲気味に糾えるのでした。
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さぁ、音波山だ! |
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音波山の先での光景も見事 |
私達は今回余呉高原スキー場の向かい側で淀川の水源碑のある栃ノ木峠(7:30)より急坂のブナ林に取りついて741Pで最初の大パノラマに大歓声となりました。
その後も何度となく続く大展望にカメラタイムの連続で、なかなか前に進むことは遅くなり勝ちでした。
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余呉高原スキー場が取りつき | 余呉ベルクからの道と合流の少し先 | |
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左より音波山から下谷山への稜線 @741P | 下谷山から南尾根へ | |
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741Pから20分先より、西方、蠑螺と鉢伏山 | 点標栃ノ木と巡視路分岐を眺め | |
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ブナ林の中を黙々と歩く | 電線の下では線の氷が落ちて・・ | |
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この風景にうっとり | ブナの二次林に励まされながら |
そして栃ノ木峠より3時間弱で音波山到着でした。ここもまた南へすばらしい大展望がほしいままに広がっていました。北側の直下にはブナの巨木が立ちはだかっています。
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着きました。一つ目の大ピーク音波山872.6m | 大黒山の左奥には妙理山 | |
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振り返ると奥に右から野坂、岩篭に乗鞍岳 | 直下の音波の巨大ブナ |
音波ですばらしい景色を多いに楽しんだ後はまたまた樹雪のブナ原生林の連続でした。
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南西の乗鞍岳など眺めて・・ | 二重山稜の中の影アートも |
本日の山である下谷山を遂に捉えました。う〜んすばらしい!、これぞ中央分水嶺歩きの醍醐味でしょう。(11:55~12:35)
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クリスタルな下谷山山頂971m | 東に上谷山がまぶしい | |
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さらに東に美濃俣丸、笹ヶ峰に金草岳 | こちらは南に横山に金糞岳だ | |
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堂々たる冠雪の上谷山を見ながら食事もうまい | お昼が済めば長大な南尾根を下ろう |
稜線ではマルバマンサクが寒さに震えながら沢山咲いてはいましたが、南尾根ではヤドリギが珍しく低いところで咲くのに出会えました。そして振り返ると感動の下谷山ピークが見送ってくれていました。
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途中873P手前でのヤセ尾根につく雪庇に注意しながら小さなアップダウンを繰り返し、ブナ林台地の大音波で一本でした。ここにはVサインのブナがあり、その間から下谷山が白く見えるのを喜び合います。
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そして細くなった尾根はたちまち急斜面となって苦労しながらスノーシューでなんとか半明の林道まで下り、1時間20分ほど雪の林道を歩いて中河内でバス乗車(16:45)となりました。
一日目の「柳ケ瀬山から椿坂」へはこちらからご覧ください。