京都西山ポンポン山'11.3.26 曇のち小雪

 今日はまたまた三寒四温の寒でした。標高を上げると雪が舞いだしてきました。でも雨よりずっとうれしい山歩きとなってくれました。

 しかしお花たちは寒さに震えているのでしょうか。そんな遅めの春待ち山肌に粉雪が化粧したかの状態となっていました。山笑うはもう少しのようです。ブルブル!〜

 ポンポン山山頂からは北側に愛宕山と地蔵山が白くなって雲間から顔を見せ、こっちにも登っておいでや!と手招きしてくれているように見えました。

ポンポン山山頂の様子 678.9m2等三角点 右手前に小塩山、左奥に地蔵山、右奥は愛宕山

 さぁ、今日はカマガ谷の花巡りでしたが、期待していたほど谷筋では咲いていませんでした。そんなことから帰り道に住宅街で探しだしたものまで載せてみます。

 最初はネコノメソウ(ユキノシタ科)類です。なお、ネコノメソウ類の同定ポイントは@萼裂片の開く角度(平開、斜開、直立)、A雄しべの数、B葯の色、C茎葉のつき方(互生、対生)などが主なポイントといわれています。
 さらにいうなら根生葉の有無、柄があるかどうかなども重要ポイントのようです。

 この谷筋ではこれまでツルネコノメソウの仲間の三種のうちでタチネコノメソウしか確認していなかったのですが、同じような場所へマルバネコノメソウが咲いていました。これらの仲間の相違点をあげてみたいと思います。

区分点 萼裂片等 シベ 分布
マルバネコノメソウ 茎葉が対生 緑色平開 8個 黄色 対生 近畿以東
タチネコノメソウ 走出枝がない 黄緑色~緑色平開 8個 黄色 互生 関東以西
ツルネコノメソウ 走出枝がある 黄緑色~緑色平開 8個 黄色 互生 近畿以東
タチネコノメソウ マルバネコノメソウ

 次はヤマシロネコノメです。これは前回にもレポしていますが、今日は満開であちこちに咲き誇っていました。この種はコガネネコノメソウの変種で相違点はヤマシロネコノメの雄シベが萼裂片より長いところです。

 ついでにどこにでも見られますがヤマネコノメソウも咲いていました。やや珍しいネコノソメソウとの相違点は雄シベが4個でヤマネコノメソウは8個、それに葉のつき方はネコノメソウが対生でヤマネコノメソウは互生です。

ヤマシロネコノメ ヤマネコノメソウ

 

 続きましてスミレ類です。こちらはアオイスミレがほぼ咲き終わりでしたが、タチツボスミレはまだまだ咲き続けるでしょう。それにナガバタチツボスミレはいよいよ満開期を迎えこれからが本番でしょうか。。 

ナガバタチツボスミレ   根生葉が丸く、茎葉は長い。距はぼってり、托葉は粗い切れ込み

 さらにスミレ類を見てみましょう。住宅街のコンクリートの間からヒメスミレ、ノジスミレが咲き出していました。

ヒメスミレ 全体にやや小さく、葉の距歯が目立つ。葉柄に翼がない
ノジスミレ 日当たりの道端が好きで全体に白い短毛が多く、翼がスミレほど目立たない

 山野草の最後はヒメウズですがまだ蕾でした。山麓の草地や石垣のすきまなどに生える高さ10~30cmのお花です。このお花を見つける方は相当なお花好きといえるでしょうね。花はやや紅色を帯び4~5mmと小さくあまり目立ちません。

 続いてノボロギクです。こちらの名はボロギクがサワギクの別名でサワギクに似て野に咲くからの謂れです。この頭花には舌状花はなく道ばたや畑にふつうに生えます。もともと明治のはじめに渡来したヨーロッパ原産の帰化植物です。

ヒメウズ(キンポウゲ科) ノボロギク(キク科)

 

 次に樹木を見てみましょう。
 以下のものはいずれもほとんど庭園樹などの植栽物ですが、早春に黄色いお花を見るとどなたでも寒さの中でほのぼのとして心が温かくなるように癒されます。
 そんな黄色のお花たちは多数ありますがほとんど中国原産などが多いようです。ロウバイ、オウバイ、サンシュユ、レンギョウ、ミツマタなどです。

 そのうちのまずオウバイです。このお花は垣根などに他の樹木とともに植えられその下の方からしだれながら黄色の5弁を寒さの中で頑張って咲いてくれるお花ですが、2月ころから咲いていましたからもう終盤です。
 近似種にヒマラヤ原産のキソケイがありますが、花期が5~7月とやや遅く比較的珍しい樹木で、あまり目にすることはありません。

 最後はレンギョウです。こちらにはシナレンギョウ、チョウセンレンギョウがあり、それぞれ中国、朝鮮半島原産です。またヤマトレンギョウ、ショウドシマレンギョウという国内でヤマト・・は中国地方特に岡山県、ショウドシマ・・は名のとおり香川県小豆島で見られます。

 さて今回数ある中のそれをレンギョウと同定したポイントは枝が中空であることからでした。シナ・・とチョウセン・・はいずれも枝を折るとはしご状の髄があることから見分けが容易です。
 さらにシナ・・とチョウセン・・の見分け方はシナは枝が直立し、チヨウは枝が弓なりに長く伸びます。また葉の展開後にはチョウの方が幅が広く、鋸歯が鋭くて多いのが区分点です。

オウバイ(モクセイ科) レンギョウ(モクセイ科)

 黄色のお花の巻きもくどいですね。オーストラリア原産のギンヨウアカシアです。この仲間にはフサアカシアもありますが、日本ではギンヨウアカシアをミモザといってよく植栽されています。

 暖かい南国オーストラリアでは街路樹や公園樹として植栽されているらしいですが、日本でも蓼科山に登ったあと白樺湖あたりで街路樹を見たことがあります。

 実は私の家でも植えていたのですが、この木は早く生長してすぐに大きくなりすぎたために伐採してしまいました。高さ10mほどにもなるようです。猫の額には不向きな木だったのです。笑
 もひとつ閑話休題、日本ではミモザと親しまれているようですが、本場欧州ではミモザはフサアカシアがその別名らしいです。

 二つの相違点ですが、2回偶数羽状複葉で羽辺が3~5対と少ないのがギンヨウアカシアで、10~20対と多くつくのがフサアカシアです。
 なお、写真に写っているのは小葉で8~25対が見えています。 

ギンヨウアカシア(マメ科アカシア属)

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