越前文殊山'11.3.30 曇 

酒清水-橋立コース-橋立山-奥ノ院-文殊山-小文殊山-二上コース-八幡神社

 今年の文殊山のお花たちは大雪の影響で例年より10日くらいは遅い開花状況のようだと、山中で出会った地元の登山者の方は言っていました。

 この山にはカタクリ、イカリソウが特に大群生で知られているようですが、カタクリこそ蕾や開きかけた固体も見られましたが、イカリソウなどはまったく蕾すらも見かけない状態でした。

 もっともその代わりにキクバオウレンがまだ満開で、登山道に踏みつけるほどあちこちで多数見ることができました。
 いずれにしても今年の文殊山がカタクリなどのお花で賑やかになるのは4月9日~10日の土日あたりではないでしょうか?・・・

 本日最高にきれいに咲いていたお花はボタンネコノメとサンインネコノメではなかったでしょうか。特にサンインネコノメは大群生で迎えてくれました。でも昨年見たヒメヒダボタンはなぜかまったく咲いていませんでした。
 また水場に近い斜面にはキクザキイチゲが咲くのですがまだまだ咲くのは先のようでした。

ボタンネコノメ(ユキノシタ科) オシベは萼裂片より短い
ヤマネコノソウ=雄しべ4個、葯黄色、萼裂片黄緑色で平開、茎葉は互生
サンインネコノメ 雄しべ8個で萼より長い、萼裂片淡褐色で直立、葯暗紅色、茎葉は対生

 サンインネコノメ・・・萼裂片は淡褐色、葯は暗紅色、萼裂片より長い。
 ボタンネコノメ・・・・・萼裂片は暗赤褐色、葯は暗紅紫色、萼裂片より短い。
 ホクリクネコノメ・・・萼裂片は黄緑色、葯は暗紅色、萼裂片より長い。  (一部追記および修正'11.5.16)

オウレン(キンポウゲ科)別名キクバオウレン(菊の葉に似ることから)

 黄連(オウレン)は鎮痛・下痢止め・ 抗炎症・抗消化性潰瘍・血圧降下・動脈硬化予防などの他、多くの作用があるようです。

 オウレンの仲間にはいろいろありますが、葉が(1回)3出複葉がオウレン、2回3出複葉がセリバオウレン、3回3出複葉がコセリバオウレンといわれています。

背の高い方が雌花、低い方が雄花の雌雄異株 (1回)3出複葉で長い柄がある。

 以下山野草など見ましょう。他にサイハイラン、イチヤクソウ、ツルカノコソウなども新葉が見られましたから花時には見てみたいですね。

カタクリ(ユリ科)まだまだこれから トキワイカリソウ(メギ科)まだ蕾も見当たらない
ショウジョウバカマ(ユリ科)まだまだこれから アオイスミレは満開
ヒロハアマナ(ユリ科)満開 コブシ(モクレン科)蕾

 他に樹木を中心に可愛いピークの山頂の様子なども触れてみましょう。最初は橋立山からです。なお、キンキマメザクラはまだまだ咲いていませんでした。

橋立山はクヌギによく似たアベマキの森でした。こちらは展望はききません。216.3m 4等酸三角点
独特の樹肌でコルクの材料として利用 クヌギとの相違点は葉裏が灰白色、右は葉表

 次に大汝山で奥の院が祀られ、すぐ下には胎内くぐりの大岩があります。

大汝山 350.5m 2等三角点 奥の院には正観世音菩薩を祀る
胎内くぐり、上から見たところ 下から見たところ

 文殊山は大展望の山頂です。そして越前五山の中心に位置しています。その五山とは文殊山と東に白山、南に日野山、西に越智山、北東に吉野ケ岳です。
 「山家集」で名高い西行法師が当地を行脚し、【越しに来て富士とやいはん角原の 文殊が岳の雲のあけぼの】と詠んでいます。

 大展望は北に福井市街が広がり、北東に福井県と石川県の稜線の山々が白く並んでいます。左より富士写ケ岳、火燈山、小倉谷山、丈競山、浄法寺山が並び、少し落ちて右に高い越前大日山も真っ白です。これらの山々の手前に黒く低い山は左に吉野ケ岳に右に大佛寺山が見えます。

 そしてさらに右に法恩寺山と経ケ岳、その奥に左より取立山、大長山、赤兎山が並び、その上に真白き峰はいわずと知れた白山、別山、三ノ峰がずらりと見えます。
 さらに右にふって樹林の中をよく見ると白い部子山も頭が目立って見ることも可能です。なお、山頂から荒島岳は見えないようです。

文殊山(通称大文殊)文殊支利菩薩を祀る 北東から東には名山がずらりと見えます。
文殊山 365m  これより北の大野まで表参道で樹木札があり

 よく整備された遊歩道を下ると小文殊の手前に展望台広場があります。左の丹波岳、右に形のよい春日山などが見えます。そして道沿いには樹木にそれぞれ名札がつけられています。

展望台 ヤブコウジ(ヤブコウジ科)
室堂(通称小文殊)には阿弥陀如来像を祀る マルバマンサク(マンサク科)終盤

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