京都西山 京都一周トレイル(8) ’15.6.7 曇り

 京都一周トレイルの高山寺から鳥居本までと、最終回である鳥居本から苔寺を通して下見とした。それにしても単独であれば、本来ならば東山から西山まで全てを2回で踏破していたコースだが、ツアーだからと8回にも分散する超ゆったり歩きとはなんたることか・・・。しかしながら、大勢の方々とならばどうしても足が揃わないのだからやむを得ないだろう。

 さて、今回のコースは後半に240mほどの丘のような里山に登る以外は、完全な観光ハイクであるのだから楽々の一日となるのだろうか。歩き初めは嵯峨野の愛宕街道から、そして喧噪の嵐山への名所旧跡が続く遊歩道だ。毎年お盆に千灯供養が行われる化野念仏寺、嵯峨天皇の皇后、橘嘉智子が建立した尼寺の壇林寺、さらには平清盛寵愛の白拍子であった祇王らが余生を送ったといわれる平家物語悲恋の尼寺だが、今回はこの祇王寺が拝観予定だ。

 この庵である祇王寺はウィキによれば真言宗大覚寺派の塔頭であり寺は尼寺である。往古は往生院と呼ばれていたが、後に祇王寺というようになったらしい。本尊は大日如来とのことだ。元々は浄土宗として創建されたが、往生院はその後衰退をたどり、明治時代の初期に一時廃寺となるが、嵯峨大覚寺の支配を受け真言宗に改宗し、文人画家富岡鉄斎や京都知事北垣国道らの尽力もあって復興を遂げた。

 寺は苔の庭としてつとに名が知られる。目の前に広がる苔と緑の光景が目に浮かぶのだ。とりわけ私のお目当ては草庵の控えの間にある大きな窓の吉野窓を見物することだ。さぁ、当日は皆さんに「苔」と「青もみじ」の空間の広がりをご覧いただき、心静かな時の流れのなかに身を置いていただこう。もちろん、心なしか空気もなんか綺麗に感じられる気分にひたっていただけることだろう。こちらもなんだか心ゆったりとした時空になるようで楽しみだナ・・・。


 その後は本尊に釈迦と阿弥陀の二如来を祀っている二尊院、そして俳人向井去来が住んだ草庵である落柿舎の柿の木やバショウを見た後には小倉餡発祥の地の畑などもこま札を見ながら案内としよう。そして小倉百人一首の世界に浸れる庭園でも知られる常寂光寺などの歴史的な紹介をさせてもらおう。

 散策路を進み、小倉池の向こうには赤い幟がはためき、美人願望の女性に人気の御髪神社も紹介としよう。そして左側の観光客の人混み激しいところはトロッコ駅だ。ここでもお土産休憩してもらおう。その後は少し急坂を登れば右に大河内山荘の入口が上がっているが、今回はパスしよう。でもいつかはこちらも是非覗いてもらいたいスポットである。

 T字路を左折すれば野宮神社だが、ここを直進して標識NO16からすぐで右折してゆるやかに登ればNO17から展望台へ行ける。この最初の展望台からの眺めもすばらしい。目の先にある大悲閣千光寺にもいつか拝観に登ってもらいたいスポットだ。戻っていよいよ嵐山公園散策がてら小倉百人一首の碑を楽しみながら、保津川等を開削した角倉了以の銅像を見物したりしよう。
 そして保津川下りの客の下船を横目にやがて天下の渡月橋である。相変わらずの人混みの中を道標21~22と進み、あの忌まわしい平成25年9月の台風18号による大荒れだった中之島公園の散策である。しかし、その被害もきれいに見事に復興したがその底力はすごいと感じてもらおう。


 阪急嵐山駅のNO24からがいよいよ京都一周トレイルの第4コーナーといえるだろう。この先には松尾山(276m)が待っているので240m登る必要があるのだ。観光気分の時間を過ごした皆さんに最後の力を振り絞っていただかなくてはならないのだ。でもまぁ、これくらいなら序の口だろう。嵐山という山やら松尾山の話もしながら楽しく上がろう。この時期だから花などないが、歴史や戦さの砦などの話はどうだろうと考えながら登れば、午後のこの時間だ、高年のグループが賑やかに下山してくるのに出合い、トレランの若人にも出くわした。小さな丘はそれなりに里人たちの健康志向に利用されているようだ。

 嵐山岩田山のモンキーパーク、渡月橋に対岸のピークである沢山、吉兆寺山などを眺められる展望台もなかなかいいところだ。すぐに松尾山到着だが、こちらは切り開かれた前面の木々が成長したようで渡月橋や双ヶ岡は見えなくなってしまっている。でも都富士の比叡山はしっかりと見下ろしているのだ。

 この後は一周するように道標32まで降りれば、今度は南向きに方向転換であった。これからの西山の稜線は春4月中旬あたりならコバノミツバツツジがきれいに咲き誇る山道続くのだが、その他の季節だとほとんど見どころも乏しく、雨降り時なら滑り易いところもあったりして、気がぬけないことも承知して歩きたい。
 団体で歩けば阪急嵐山駅より2時間もみれば、ゆったりとゴールの道標NO51へ下山できることだろう。そして苔寺前のバス停で乗車可能だが、電車であれば松尾か上桂駅まで車道歩きとなる。今回はバスの駐車場確認としたので、松尾小学校あたりの大ムクノキが道標変わりに立っている四辻を見てから上桂駅まで帰ってきた。さぁ、今度は9月からの5回シリーズで京北コースの案内が予定されているために、逐次下見を行うこととしよう。

 

 なお、京北コースでのご案内は9月より5回シリーズで行います。その①予定は9/24(木)と9/27(日)の二回からのスタートで行います。どうぞご都合のよい方で多数ご参加お待ちしています。また、伏見稲荷より南の伏見桃山から深草、そして伏見稲荷までのルートも新設されましたので、今年の12月にこの分についてもご案内とします。

 また、昨年から実施した東山方面から西山への京都一周トレイルについては今年は9月より9回シリーズで実施いたします。その分では9/17(木)と9/23(祝日)からがスタートとなります。こちらも前回ご参加いただけなかった方々や初めての方々のご参加をお待ちしています。

 前の栂ノ尾高山寺から鳥居本まではこちら、 なお、京北コースは過去に何度か歩いているのですが、実施前には逐次直近の下見も予定しています。

とりあえず過去の残っている記事をご参考までにどうぞ   '11.6.15  '12.7.10  ’15.4.16             

ホームヘ