京都西山ポンポン山で見られる夏の花’15.7.15 晴

 台風11号近づく猛暑日に裏山の花を見に出かけてきた。もうこういう日は暑さとの勝負である。それもこれもツチアケビの様子を伺おうとのことだったのだが、残念ながらこちらも盗掘なのだろうか。影も形もない。それとも今年は休眠期なのだろうか。

 こうなれば今日の花はノギラン(ユリ科)しかない。お目当て地へ心が弾む。そしてようやく咲いてくれていた。ここでの開花に出会えたのは初めてだった。林道設置で相当前に群落地のノギランのすべてが絶滅してしまったのだが、別の場所でようやく咲くほどに成長してきたようだ。この種は群生しやすいようだから、ここで沢山咲いてくれるようになるのを期待しよう。
 ただ、この付近での最大の敵は盗掘であるのだが、ユリ科であってランの花ではないことを知ってもらい、すはランだ!、と飛びつかないでほしい。いずれにしても、心無いハイカーなどの目に入らないことを祈るばかりだ。

     

 続いて、アキノタムラソウ(シソ科)が咲きだしてきた。こんなに早く暑い夏に咲くのだからナツノタムラソウではないの?、とよく見れば雄しべが突きださず、上唇に沿い下向きに先が曲がっているので、やっぱりナツノタムラソウではなさそうだ。
 これまでは普通に見られたアキノタムラソウとは違い、ナツノタムラソウは6~8月に咲き、神奈川県以西で近畿地方までが分布域のようなために、今夏はどっかでナツノタムラソウを発見したいものである。でも、アキノタムラソウでさえ、こちらの山域でもあまり咲いているのに出会えなくなってきたような気がするから、希少なナツノタムラソウ探しは容易ではなかろう。。

     
爽やかな紫色の花が野原で揺れる・・    下部の葉のようすを撮る、葉は対生、鋸歯あり 

 続いてムラサキニガナ(キク科)が咲き初めとなって、あたりを独り占めにして咲いているようだった。名が似るニガナはむやみに咲くが、こちらは楚々としてポツンポツンと立っているのが目を魅かれるのだ。。

     
 独特の紫色の花色がお気に入りの花だ・・    茎の高さがしなやかで風まかせがまたいい

 その他に咲いていた野草はイヌガラシ(アブラナ科)、ダイコンソウ(バラ科)と少なかったが、ウバユリがあともう少しで開花しそうにスタンバイとなっていたので満開の頃には再訪したいものだが・・。

         
 イヌガラシの果実は長角果で分かり易い    ダイコンソウの花柱には間接あり捻じれる。    根生葉がダイコンの葉に似ることからの名

 

 さて、続いて樹木関連としよう。まずは花が咲いていたアカメガシワ(トウダイグサ科)の満開に出会えたが、この種での花が近くで咲いていたのには感激ものであった。この花の雄花、雌花の雰囲気がこれだけ相違するのもつぶさに見られて感動の原因となったのだ。
 ただ、それ以外の樹木ではリョウブが標高400mあたりまでの低地では満開となっていたのだが、高木すぎて撮影はできず、標高を上げればまだまだ蕾ばかりであった。それにナツツバキは上の方でも、もう落下盛んな状態で樹下に花びらの傷んだ大き目な花が多数見られた。

     
 アカメガシワの雄花の葯は黄色、葉は三行脈    雌花で茶色ぽいのは子房、花柱は3個で黄色

 他に樹木の果実たちをピックアップしてみよう。さらに、果実をつける見た他の種はカナクギノキ、クロモジ、タカノツメ、ナツハゼ、エゴノキ、サルトリイバラなどであった。


 
       
 アリドオシ(アカネ科)  ソヨゴ(モチノキ科)  カマツカ(バラ科)  ウワミズザクラ(バラ科)  アセビ(ツツジ科)
   
 

 
 
 シラキ(トウダイグサ科)  クマノミズキ(ミズキ科)  ムラサキシキブ(クマツヅラ科)  ヤブムラサキ(クマツヅラ科) ヤブムラサキの葉裏は特に毛が多い 

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