東山京都一周トレイル・伏見桃山から’15.7.24 晴

 京阪伏見桃山-御香宮神社-乃木神社-伏見桃山城-大岩展望台-大岩神社-筍畑-伏見神宝神社-伏見稲荷神社

 翌週の北アを控えて、暑さ慣れをとあえて猛暑日を選んで街中歩き&里山歩きとしてきた。さすがに35度越えるなかでの街中や里山歩きは身に堪えたが、それなりの成果があったと考えよう・・。今回は暑い時期の植物観察も楽しむこととしていたが、さすがにそんなに期待どうりとならなかったのは致し方ない。

 京都一周トレイル道標である東山F1から9時半ころにスタートとしよう。すぐで御香宮神社だが、ちょっと寄ってお参りとしよう。この神社は「平安時代に境内から香水が湧き出たことから、清和天皇からこの名を賜りました。現在でも御香水が湧き出て自由に飲めて、環境庁の名水百選に認定されています。なお、表門は元伏見城の大手門です。」と観光案内にある。また、10月に行われる神幸祭は伏見一の祭りとして多くの人を集めるともいわれているようだ。

     
京都一周トレイル道標東山F1     御香宮神社表門

 R24号線を渡ってJR奈良線を行けば、もうこの辺りから汗びっしょりとなってきた。車道沿いを歩くために暑さも追い打ちをかけるのだ。明治天皇陵参道前を左に見て御香宮神社より15分も歩けば乃木神社であった。
 日露戦争で武功を上げ、明治天皇に殉死した乃木希典陸軍大将を祀る乃木神社だが、明治天皇陵の麓に祀られているのは乃木に対する世界的賞賛や人格に対する評価などの大きさによる賜物であろう。京都はもとより、東京、山口、栃木に北海道と乃木希典の神社が建立されて祀られているのだ。

 その後は明治天皇陵参道を交差して、桃山城へ向かった。昔にキャッスルランドとして子供連れで遊んだ思い出のお城の、伏見城小天守・大天守だが、今は伏見桃山城運動公園となって、平日は特に人の姿はあまりなく、ひっそりと静かな広場となってしまっている。
 「新しく生まれ変わった伏見桃山城が2007年4月、運動公園としてオープン! 天守閣、 この天守閣はキャッスルランド開園時に遊園地の売りとして作られた模擬天守と 呼ばれる作り物ですが秀吉が建設した伏見城をモデルに作られ40年以上経ちます。」とガイドされている。なお、現在この城は老朽化が進んでいるため中に入れなくなっているのは残念である。

 城の裏に立つ道標F7から踏み跡いろいろあって、次のF8はやや探しづらいが、F8より伏見北堀公園に向かい、その公園周囲を散歩しながら9、10、11と道標を追って進もう。12番は黒田長政下屋敷跡を見て八科峠というちょっとしたピークを踏もう。変則三叉路突き当りには八科峠の標石が立ち、「右 京みち/左 六ぢぞう」と彫られている。今も通行量の多い道で、京都と大和を結ぶ要路として発達し、かつては茶屋もあったとのことだ。

 造園家で有名な小堀遠州の墓があるという仏国寺への上がり口を左折し、小さな公園でWCもある東古御香公園で一息いれ、いよいよ大岩山へむけて登って行こう。暑さ堪える緩やかな道を山沿いに半時間ほどでNTTの中継アンテナが目立つ下の大岩山展望台到着だ。
 少し早いがここの木陰の下のベンチでお昼としよう。相変わらず仕事の人も車を止めて休憩している。目の前に大パノラマ広がり風に吹かれて汗もひく。↓画像右側から、愛宕山、小塩山、ポンポン山に天王山など西山の山並みが広がっている。そして天王山の左側の八幡男山の石清水八幡宮の左側には大阪のビル群が林立している。そして目を凝らすとさらに左に薄らと阿倍野ハルカスのビルもどうにか見えていた。このような眺めを楽しみながらのんびり昼飯だ。

 半時間ほどの昼食タイムとして腰を上げ、大岩神社には少し登り返すと本殿と社務所があり、傍らに堂本印象作の鳥居が建っている。昔には心の病にご利益があるとされ、とくに結核平癒を願う人たちでかつては賑わっていたとのことだ。
 流れ出る水に濡れた石を滑らないように下れば、下にも大きな堂本印象作の鳥居が建っている。不思議な鳥居の姿が妙な気にさせる。あたりの植物たちも見ながら、あまりきれいとはいえない池があり、やがて、前回訪れた4月時には工事中を強行して大失敗した道だったのだが、今は工事も終わって竹藪の枯葉を踏みながらのゆったり歩きができるようになっていたのには助かった。

 さぁ、また街中散歩となってきた。猛烈な酷暑の大岩街道、そして名神の側道歩きが続いていた。それでも半時間もすれば、野菜や筍畑の周辺を歩けるようになってくる。いかにも田舎暮らしの風景が広がっており、都会の京都の中にもまだこんな風景があったんだと思わせてくれ、一安心のような気持ちとなるのであった。この後にも歩けどどの辺りにも竹林と畑がつづく長閑な風景は心地よい。
 今回は道標F29から33番へショートカットしたが、この間はやや登りとなって、しまった普通の順番どうりの道の方がなだらかだったなと思ったが後の祭りだった。そうだ、今日は7月24日、京都では祇園祭の後祭りの日だった。今頃賑やかだろうな、その内には後祭りにも出かけなくてはと思いながらの田舎道であった。

 道標F34番から右折し白糸の滝を見に寄ってみよう。さすがに落ちる水は手を冷やしてくれるような気がしないでもなかった。戻ってここから「竹乃下道」に入ろう。途中には青木ヶ滝や弘法の滝の行場にも、もちろん立ち寄った。
 ところで、なぜか千本鳥居途中の道標F35から入って、伏見神宝神社あたりより出会う観光客は外人さんが多く、日本人はほとんど姿ない。ひょっとして「滝の行場」というのが外国人への売りになっているのだろうか・・?。
 でも、現実は行場とは名ばかりで誰一人白装束で滝に打たれて行をする姿など目にしないのだが・・・。私など行場姿などは関心なく、滝の景色を見たいだけなのだが、ここの滝はまったく自然観はなく落ちる流れを作っただけなのがゲンナリだ・・・。
 今日も9割がた外国人ばかりだった。せっかく外人客用にガイドブックにこの一帯のコースを載せるのであれば、観光都市京都の名がすたれないような配慮として、もうすこし見どころありの手だてが必要ではないのかと、・・と思わないでもなかった。

 最後には天照大神を主祀とする伏見神宝神社であった。この神社はかっては稲荷山上に祀られていたのだが、政変などで中世以降は長い間廃れていたが、昭和32年ここへ再興されたという。でも、この神社もいつ見ても人の姿はほとんどないほどの寂しい神社ではないだろうか。

 手を合わせてすぐで千本鳥居へ合流し、左へ向かうとすぐで伏見稲荷大社の奥社があり、お決まりの若い外国人でごった返すところへ帰ってきた。喧噪の千本鳥居を抜けて本堂へ降った。いっぱいの若い外国人たちが石段を占領して座り込んで通り道もないくらい日影を求めていた。それにしてもやっぱり私も暑かった。炎天下が本日のゴール(15:00)であった。

 そうそう、肝心の植物観察だが、数えるほどしか花や実をつけた植物たちには出会えなかった。

コヒルガオ(満開)、リョウブ(終盤)、ナツフジ(咲き初め)、カナメモチ(実)、ヤブジラミ(実)、ヨウシュヤマゴボウ(花と実)、ヤマノイモ(咲き初め)、ウマノミツバ(終盤)、クサギ(咲き初め)、ヤブマオ(咲き初め)、シュウカイドウ(咲き初め)、ミョウガ(咲き初め)、トキワツユクサ(終盤)

なお、大岩展望台は京都市が管理しているようだが、その花壇に植栽されていた黄色いキク科の花は調べるとハンゴンソウの仲間のルドベキア(↑画像右下の花)のようだ。

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