京都北山 峰山から朝日峰 ’15.8.27  晴

 栂ノ尾バス停-高山寺峰山登山口-峰山-稜線林道-朝日峰-松尾峠-峠の地蔵菩薩-谷山林道-灌頂橋-山城高雄バス停

 今年の5月31日に裏愛宕六山を縦走しましたが、その最後の峰山(537.6m)から下山道を西明寺へ下山してしまったため、本来の下山道である高山寺への登山道を確認してきました。谷筋はやや荒れてはいましたが、以前9年ほど前に歩いた記憶より道が変わったような気がしたのですが、結果としてすんなり峰山への山頂に行けましたので、何かう~ん・・?、というような気持ちでした。

 さて、峰山への登山口は世界遺産の栂ノ尾高山寺の境内にあります。紅葉時期は期間限定で入場料が要りますが、その他の時期は石水院以外は無料です。R162号線沿いの広い栂ノ尾駐車場から裏参道へ上がる予定だったのですが、気が変わって世界遺産の境内に入らせていただけるのにやっぱり表門からでないとと、回り道して表参道からへと後戻りして表参道を上がります。

 石段を上がるとすぐ左手に栂ノ尾高山寺と達筆で書かれた石碑が据えられています。ちなみにこの石碑を書いた方は明治大正期の京都が生んだ文人画家として有名な富岡鉄斎筆として知られています。その上にはすぐに平坦になって、かつて大門があったと伝える場所に今は石灯籠が立っています。ここは木漏れ日のもと正方形の石敷きが斜交いに17枚連なる意匠が美しく、新緑の頃や紅葉の時期にはカメラ好きな方の垂涎ビューポイントとしても知られているところでもあります。

     
 富岡鉄斎筆の石碑    大門跡へは石灯籠立ち

 今日は山登りでした。そんな観光的な気持ちはほとんどありません。でも、高山寺といえばやっぱり石水院の国宝「鳥獣戯画」ですよね。子供の頃に学校で習った蛙や兎の飛び跳ねる姿を思い出します。そこにはガラスケースの中に入ったレプリカではありますが、このように飛び跳ねる動物達の姿が滑稽に見えるのを、実は昨年紅葉時にも見たのですが、今年も京都一周トレイル時の6月に2回も石水院へ入ってお客様を案内したのが昨日のように思い出されます。

 さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、峰山への登山口は石水院前から明恵上人の御廟への石段の左手の山道を登って北へ上って行きます。右側は谷へ切れ落ちた部分もありますが、道はしっかりついていますので大丈夫です。

 
 登山口は御廟の石段奥の道を北へ上がる

 しかし、上がるにつれて倒木が道を塞いで通れなくなってしまった箇所には巻道がついており、降れば渡渉が何度か必要で、道も谷の水が流れてスニーカーでは困ることとなり、もちろん登山靴ですから心配はありません。途中には谷から尾根方向への踏み跡があったりしますが、そこにはしっかり峰山への標示が、尾根でなく谷方向を指して下がっています。必要な箇所にはテープもあり迷うようなことはないでしょう。ただ、最後の谷から離れると大きな倒木が邪魔したりしていますが、それも大した問題とはなりません。

             
 沢沿いや流れの中の道を上がり    ここで、右へ尾根道でなく左への沢沿いを    この道標が左画像の中央に下がっている   最後の谷筋から分かれるとすぐ大きな倒木

 この後は踏み跡を辿っていくとトラバース気味に標高を上げて行きます。Ca480くらいまで上がればなだらかな地で、気分的に一本立てたくなります。そして道沿いには朝日峰・松尾峠への壊れかけた道標が置かれています。ここで、以前のことを思い出します。確か、以前峰山の山頂からショートカットで降りてきたのはこのあたりだったのではと考えます。平坦な一帯をうろうろしてみますと、ありました。峰山への道標がこの一帯の手前の一番端っこへぶら下がっていたのです。

     
 朝日峰・松尾峠への壊れかけた道標    一帯の手前の一番端っこへ下がる道標

 これを見つけて記憶を辿りながら、南方向に緩やかに登り進みましょう。でも、それらしきテープは最初はあったのですが、次第に消えてしまい、まったくなくなってしまいました。でも山頂の方角を確認しながら登り上げれば間違いないと思い、最後の急登を上がると道標地から15分もかからずに峰山の山頂でした。

     
この二枚は北向きに撮ったもので、右の白い山名札の右奥(北側)から上がってきた。 

 今年の5月はこの山頂から今登ってきた箇所とは全く正反対の南への西明寺へ尾根を降ったのですが、その取りつき付近で以前の北東への踏み跡も探し回ってみます。でも何年も経っており、さすがに廃道となってしまっているようで、テープも踏み跡も見当たりません。それに、相変わらず展望も全くない山頂付近をうろうろ歩き回ったために12分ほどもいたようです。
 ネットを見ていると、昔からこの峰山へ登った方は西明寺ではなく、高山寺へ下山していたと思われます。面倒でもやっぱり朝日峰から登って来た場合は最初の三叉路まで戻ってから高山寺への道標どうりに進むのが一番分かりやすいでしょう。ネットでも高山寺への下り道を見失っている方がちょこちょこあるようですから、面倒でも山頂から引き返してから高山寺への下山ルートが正解でしょう。
 道標は最近↓のものがつけられています。でも昔の道標もこの標示そばのすぐ下へ小さく、さらに細かく書かれたものが壊れかかって残っていますので、それも参考にすればよいでしょうが、写真を撮り忘れました・・。トホホ

 ただ、私は今回、昔どうにか利用されていた山頂から高山寺への下り道に合流するショートカット道を、これまで下りばかりで利用していましたが、今回は逆に登りとして確認できましたので、朝日峰から峰山に来た場合は山頂から一旦降りて↑の写真の道標のある三叉路へ戻らずに、山頂から直で下山の方法にしようと思いました。ただ、この場合最初だけやや下りがきついために注意しながら北へむいて降りることになります。そうすれば平坦地にある下山道に短時間で出合えることとなります。


 さぁ、今回の山歩きの目的はこれでお終いでした。後は朝日峰へほとんど林道歩きとします。峰山山頂から朝日峰への林道終点地までは、山道ばかりで20分かかりましたが松の木がちょこちょこあって、これならミヤマウズラあたりが咲いていないのかとキョロキョロしながら歩けど見つけられません。林道に出るとすぐでエゴノキの果実が多数ぶらさっがっています。そしてマツカゼソウも大繁茂でした。しかし、ほかの花や実はほとんど目にしません。無味乾燥の単純歩きでしたが朝日峰登山口までずっと林道歩きの30分ほどでした。

             
 山道から林道終点に出ます・・    エゴノキ(エゴノキ科)がいっぱい    マツカゼソウ(ミカン科)が道沿いに繁茂    振り返って朝日峰登山口を

 朝日峰山頂(688.3m)までは8分でした。この山頂には10回以上は踏んでいますが、過去誰にも出会ったことはありません。もっともほとんどが平日だったように思います。もちろん今回も相変わらず誰もいない、静かな山頂では南東側がネット記録を見ていると5~6年前あたりでしょうか、気持ちよく思いっきり大伐採されて展望がよくなっています。 


3等三角点の朝日峰

 ↓画像で、真正面には先ほど居た峰山があり、奥には沢山などが見えます。さらに奥の低く大文字の火床の斜面でしょうか、それに東よりには比叡山が大きく頭をもたげています。もちろん、その左に横高山に水井山もよく見えています。さらに右側の南方向には京都タワーは確認できなかったのですが、京の街並みが広がっています。もちろん、右側の南には嵐山渡月橋の下流の桂川が白く見えますが、写真では木の枝が邪魔しているようです。このように昔はほとんど展望のなかった朝日峰でしたが、近年登っていない方には展望お薦めの山頂となっていますので、是非お運びいただきたいものであります。


朝日峰山頂からの南東方面の大展望

 こうして本日予定の高みの二座をやっつけましたので、下山にとりかかりましょう。予定どうりにそばの松尾峠の地蔵菩薩から谷山林道へ降って高雄へ下山としましょう。もちろん、このルートも全く誰にも出会いません。まずは松尾峠の地蔵菩薩、こちらは鎌倉期の作と言われて時代物ですが相当の年月を経ています。しかし、いまではブロックやトタンで囲われるだけで、吹きさらし同然とはややお気の毒な感じに見えます。

     
 お粗末な地蔵様祀られ   松尾峠地蔵菩薩 

 この地蔵菩薩様よりすぐに厳めしいゲートがあり、すぐ二俣となるのですが、これを左に進むと左に小さな下山口に高雄への標示に赤テープが下がってすぐに分かります。この後はほぼ一本道でしたが、下の方の分岐では原則左へ左への分岐を下がりましょう。。

         
 厳めしいゲート    ゲートの前の分岐は左へ    すぐまた左へこの高雄への標示を

 今回は樹木ではノリウツギがまだきれいに咲き残っていただけでした。果実はヤブムラサキ、サルトリイバラなどが見られましたがそんなに珍しい樹木は目に入りませんでした。でも、ウリハダカエデのきれいな肌をした相当太目の幹が一か所数本立っていたのには驚きでした。するとその後すぐで広めの道には古い倒木が多数転んでいたのですが、心ある山歩きの方でしょうか、最近歩くのに支障のない程度に鋸を入れてくれて助かりました。

         
 ノリウツギ(ユキノシタ科)    ウリハダカエデの大木がきれいに肌を見せ   最近だろう、 散乱する倒木も整備され、感謝

 最後は半時間ほどで谷山林道6号橋へ下山となりました。開いたゲートを出た先の廃道となった手前の壊れた橋の上の木陰で、下へ元気に流れる谷山川の水の流れを眺めながら、ポツねんと何思う気持ちで、本日の山歩きのおさらいをしながら、早めのお昼をとっているのでした。

         
下へ谷山林道の6号橋が見え     ゲート出て振り返り、右側から下山    この流れが心癒してくれ・・

 20分ほどの食後はこの6号橋より高雄起点まで2.4kmとある谷山林道を西明寺下の清滝川にかかる灌頂橋まで約半時間も歩いてようやく高雄へ帰ってこれました。この後は神護寺参道の高雄橋前の坂道を上がって山城高雄バス停のWCでシャツを着替えてJRバスで帰路につきます。
 この最後の登り坂道では久しぶりのハグロソウに出会えました。またウバユリの果実も目に入り、こんな通り道沿いにもウバユリが咲き、きっとその花時の6下から7上くらいに来た観光客の方々が大喜びでこの花姿を眺めたことだろうと想像します。最後に本日は10km弱を昼食等休憩を含めほぼ4時間弱の歩きとなりました。

         
清滝川にかかる灌頂橋    ハグロソウ(キツネノマゴ科)    ウバユリ(ユリ科) 

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