京都北山 松尾峠から愛宕山 ’15.9.18 曇り

 山城高雄-灌頂橋-谷山6号橋-松尾峠-榧ノ木峠-ウジウジ峠-ダルマ峠-龍ノ小屋-竜ヶ岳-ジープ道-愛宕三角点-岩ケ谷-水尾-保津峡

 台風も去ってようやくハイキング日和となってくれた。静かなコース取りで北山を歩こう!。神護寺に近い山城高雄バス停下の灌頂橋(9:00)で清滝川を渡り右へは西明寺に上がるが、ここは左へ谷山川左岸を歩きだすとすぐにヤマジノホトトギスの残花がふたつ見られた。どうやら今年のホトトギスの仲間たちに出会えるのはこの種ばかりの一点張りだろうか・・。いや、白馬岳縦走でタマガワホトトギスは見ていたのだ・・。
 最初の橋の起点から10分で浪切不動尊であった。ここでは最後の方にてびっくりとの事に遭遇することも知らずに、ちょっとお参りして本日の山歩きの安全祈願としようとのんきなものであった。あたりは元気よく水の流れの浪切が光景でもあった。

     
 残花のヤマジノホトトギス   最初の橋より10分で浪切不動尊 

 そして谷山川左右に続く北山杉の美林を眺めながら、灌頂橋の起点から 谷山6号橋に半時間でやってきた。ここまで 2.4km と標示あり、6号橋を渡って すぐ右側からが登山口で山道を登る。いよいよ山歩きの始まりで気分も高揚してくれるのであった。
 概ね自然林が続き、傾斜はややきついが道も幅広い林道で途中、松の木林あたりには二ヶ所倒木地がある。でも、心ある方だろう、鋸を入れていただいているので歩き易くなっている。その林道も20分ほどで終わってすぐにウリハダカエデの大木が林立している。これだけ太いウリハダカエデの古木は珍しい。

         
  谷山6号橋渡った右奥が登山口    林道の倒木多いが歩ける    ウリハダカエデ林立

 林道から細い山道歩きがうれしい。クロモジ、ヤブムラサキ、ノリウツギなどの冬芽を見たり、北東よりの切り開かれた地からは高山寺上の峰山方向の稜線を眺めながら秋風の歩きも心地よい。林道終点から15分もしないで積雪期であれば右側が切れ落ちる箇所がある。雪がつけばアイゼンを利かせて、今の道より少しだけ上側を巻いて通過することになろうと早くも今冬の雪山歩きに気がはやってくる。
 でも今日はハイクで何一つ案ずることはない。するとまた今度は別の林道に上がりすぐ右前方を見れば赤錆びたゲートが目に入る。その上が松尾峠地蔵菩薩の祀られる地だなとホッとすることになる。ゲートすぐで地蔵さんだ。ここまで無事に登れたなと手を合わせ、その先すぐで稜線林道となる。 

     
林道に上げれば右へゲートが     松尾峠地蔵菩薩祀られる

 右へは朝日峰だが、今年は2度も踏んでいるので今回はパスしようと左へ向かう。そして榧ノ木峠、ウジウジ峠へと進めばすぐで名水地だ。ここには当方と同じ灌頂橋から車道を走ってきた軽自動車で、ご夫婦だろうか沢山の2Lボトルや缶等を並べて給水中であった。こちらもペットボトル500一本に頂こう。

 さらに林道を進み、ダルマ峠から龍ノ小屋へ行こう。最近はここの小屋の管理人も上ってくるのがしんどくなってきたのだろうか・・?、以前に出会ってからは相当長い間見かけない。キタヤマブシの花も貧相にしか見えない。
 そして芦見谷を分けた竜登口から南西方向目がけてのほぼ一直線急登である。でも30分もかからないで小さなピークの竜ヶ岳山頂であった。西側の地蔵山は曇り空をバックに頭を見せ、反対側東よりは比叡山が成長した雑木林で見えにくくなってきている。これより比叡山の見えなくなるのはそう先ではなさそうだ。もちろん、愛宕の頭は指呼の間だ。この景色を見ながらお昼としよう。この山頂は土日でもほとんど人に出会うことは稀なほど、そんなに人気はなさそうだ。でも私は静かなこの竜ヶ岳の山頂が好きだ。

 
竜ヶ岳921m、右奥は地蔵山947.6m

 さぁ、30分足らずで腰を上げる。この後の予定は滝谷へ降って、その谷筋を少し上流へ進み、そして激登って反射板地より地蔵山をピストンし、ジープ道へ出て猪谷から水尾へ下ろう。との予定だったのだ・・・。なにせ、今日は名水汲みの方以外には最後まで誰ひとり出会わないコース取りであったので、ここまでも耳をすませながら静かな歩きが続いていた。
 竜から下って木肌を2mほど鹿にだろう、樹皮が痛たいたしいナツツバキが立つところが一般道から分かれる所が分岐である。そこを西(右)へ降ればコナラの古木が立つ鞍部へやってきた。ここの鞍部からほとんどの人は左へ向ってテープどうりに滝谷へ降りるのが一般的である。

 ところが、こちらはその道は踏まない。鞍部のここは東(右)方向へ向かう道を自分で整備しているマイルートをいつもどうり進行としかけた。この時に前のほうからウ~、ウ~と低い熊のうなり声が耳に入ってきてしまった。もちろん、うなり声の方角を見渡すも影も形も見つからない。咳払いするもいっこうに泣き止まない。これはヤバい!、あえて危険を冒す必要はなにもない。滝谷へから地蔵山は中止だと引き返して一般道をジープ道へ出ることにした。汗

 そうなれば、こちらはオオウラジロノキの観察であるが、こちらも実はほとんどつけていなかった。この樹木も年による豊年、不作はあるようだ。それにもうひとつ残念なことは。この種は大木になるのだが、これまでは別れた木がまだ背が低かったために花や葉はこの枝を撮っていた。この枝がどうやら枯れてきてしまったようだ。今後は高い木にしか葉はつかず、もちろん花が咲いても低い枝がなくなればマクロでは写せなくなってしまうのは困りものである。ウ~ン・・汗

 
 左枝が枯れかかっているオオウラジノキ

 そうなれば、この後は愛宕三角点地を踏んで神社はパスし、最後は岩ケ谷を降ってオモトの果実を観察してから水尾へ降りることとしようと考えた。だが、これが間違いだったのだ。今日の岩ケ谷ルートはこのところの台風等による傷みだろうか、ほとんど道は無いに等しい状態だったのだ。

 
愛宕三角点地890.5m 3等三角点

 墓石立つ大岩から道なき道を10分ほど左岸を降ると石崖が表れるのでここを右岸に移り、さらにモミノキの古木立つ地までそのまま右岸を進もう。最初からこの大木地まではなんとか歩ける。よし、楽勝かなとここまでは順調のように思えた。
 そうそう、だが、オモトあたりも山肌は鹿の食害だろう、地は丸裸となっているではないか。オモトの葉さえも食べられた跡だらけだ。たしか有毒のはずだが・・、そして赤くなるはずの果実を探すがひとつも見当たらない。鹿の踏みつけなのだろう、その株も少なくなっているように感じられた。それでなくとも長い雨上りのこの日だ。急斜面の花見も降りるのが危険である。なんとか大木のモミノキ元まで降りてきた。

     
岩ケ谷の登山口 大岩付近  石崖が見えると右岸へ渡り   モミノキの古木立つ地

 さぁ、問題はこれからだ。すぐに道は完全に踏み跡は消えてどこを歩けばよいのか分からず、さらに滑り易い斜面も危険極まりない。それでもどうにかして10分ほどで、以前からオオバアサガラ等の枝倒木で歩き難かった箇所だが、これが二ヶ所となっている。
 増水で歩き難い谷をどうにか進み、倒木地あたりからまた10分ほどで大岩地であった。このあたりはまだなんとか以前の踏み跡らしき地が続いていた。でもこの後に折れた大木のサワグルミの株あたりまでは極めて歩き難い連続で、滑り易い渡渉が頻繁に繰り返した。

         
 オオバアサガラ等の枝など倒木地    大岩地あたりでは雲が出て暗くなる    大木のサワグルミの株地

 でも何とかカーブミラーが見えたら、ホッと一息つき腕を覗けば降りであったにもかかわらずきっちり1時間も要していた。だが、なにわともあれ怪我なく下山できたのは、谷山川の浪切不動尊と松尾峠地蔵菩薩のお参りが功を奏したのだろう。とカーブミラーすぐの水場でどっぷり掻いた冷や汗を拭いて着替えをして水尾へ降ろう。

     
今回のカーブミラーほどうれしい姿はなかった     裸でこれまたうれしい冷や汗を拭く

 水尾でバス乗り場は200m先とある自治会バス時刻表を見れば30分も待たねばと、ならば駅まで歩こうと岩ケ谷下山口から50分でJR保津峡駅(14:40)へ帰ってきた。今回は滝谷への姿の見えない熊のうなり声は初めてであり冷や汗が出た。
 また、オオウラジロノキの枝枯れにも残念だった。そして最後の岩ケ谷の荒れ様には驚愕ものであり、よくも事故なく下山したものだと冷や汗掻きながらのカーブミラーが見えた時ほど感慨はそう経験していないと思われるほどであった。いずれにしてもこれまで何度も歩いていた岩ケ谷では最強道の相手となっていたが、アクシデントによる報道とならなかったことに感謝としよう。冷や汗

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