京都北山小野谷峠、大見尾根から皆子山’15.10.31 曇りのち晴れ

小野谷口-小野谷峠-大見三叉路-大見尾根-西尾根-P926-皆子山-南尾根-P889-P819-ヒノコ-ミタニ峠-三谷口-大原バス停 

 今日もロング縦走となってしまった。それにしても今年の紅葉は相当早かったようだ。900mあたりから皆子の稜線上は、ほぼ落葉してしまっており、見ごろはもうすぎてしまっていた。そうはいっても残っている数少ないきれいな木々を探しながらの紅葉狩りとする尾根どうしの道は長かった。今回は天候もまずまずの土曜日だというのに、最初から下山した三谷口まで誰一人にも会わない静かな歩きが楽しめたのはしてやったりであった。

 


皆子山より左が武奈ケ岳、右に蓬莱山

 さて、北大路からバス乗車だったが、かろうじて座れるほど登山者の姿が多かった。隣の席の青年はデカザックで初めての廃村八丁へ行き、テントをやるのだと単独で意気揚々だ。いろいろコースの注意点やお薦めルートなどの話しをした。
 私的にはあの山村の昔の大雪の中の生活や、山仕事などの大変な苦労の連続の村人の生活だったとの悲話や、お参りもなくなってしまっている古い苔むす先祖の墓に、氏神様も荒れるに任せる状態などの神社跡を見れば侘びしいような気持ちにされる経験をしているものには、あそこでテントで一人ぼっちで夜を過ごすにはどうも・・?、との雰囲気なのだが、そんなことは初めてこれから向かう青年には口にできない。せめてはと、植林帯のために見上げても天は狭いが、星空を楽しんでねと別れたのだ。

 さて、本日のお目当てはケンポナシ(クロウメモドキ科)の観察だった。しかし、今回はこれまでの荒れた天候のためだろうか。ほとんどが葉を落としてしまっており、ましてや見たかった果実はまったく残ってはいなかったのだ。やむなく、落葉だけの観察となった。葉裏の毛の様子をルーペで確認するも、ほとんど毛らしきものはなく無毛だと判断せざるをえない状態だ。
 無毛から判断し、これまでから本州西部と四国に分布するといわれ、赤褐色の毛が多いケケンポナシではなく、北海道、本州、四国、九州に分布するといわれる、葉の裏面が無毛のケンポナシだと同定していたのだ。
 だが、今回の観察によって次のような様子から、この個体はケケンポナシであろうとの同定見直しと判断しようと考えたのだが如何のものだろうか。図鑑によれば関東地方ではケンポナシの毛が多い個体もあって、区別はむずかしいとあるように、この種も同定は容易ではなさそうだ。

今回の個体 : ①葉のふちの鋸歯は浅くて目立たない。   ②葉が乾き、赤褐色になっている。  とのことからケケンポナシに同定とし直した。


ケケンポナシ

 ちなみに同じ場所の同一個体(’13.10.14)の葉と果実の様子は次のとうり


葉の様子

果実の様子

 

 さて、紅葉もそれなりに赤くなっているものも見られた。まずは小野谷峠あたりからみよう。チセロ谷の湿地帯あたりはマユミとズミの実がきれいにいっぱいついている。今年は実成り年だろうか、果実が多く見られた。

         

 大原大見町あたりは夏以外は人の姿は見たこともない寒村だ。主のいないところにはイロハカエデが真っ赤に紅葉していたが、愛でる人もなく寂しそうだ。三叉路からすぐに杉林に分け入るが、全くの植林帯歩きで標高750mあたりでようやく落葉樹が出てきたが、この大見尾根歩きは面白みに欠けるルートだ。
 だが、せめても小さな尾根から西尾根まであたりの歩きでは山の幸が見つけられるだろうと期待していたのだ。だがこの思惑、これは下山するまで収穫0で用意の新聞紙やビニール袋が無駄となってしまった。でも、西尾根から皆子山への稜線に赤く紅葉のウリハダカエデが目立ち、黄葉はカナクギノキだったがポツポツと残り紅葉も楽しめた。

         

 皆子山山頂についたのは昼の15分前で11:45だというのに誰もいない。この山は京都府一の標高(971.5m)だとはいえ、なんとも不遇な山なのだろう。予定どうり引き返して西尾根Ca920三叉路から南尾根へ入って、すぐの小ピークで錦秋の皆子山を眺めながらの昼食(12:20~40)とした。これが至福のひと時であった。皆子山を真西から見ていたのだが、山の形としては比良方面から眺めた方がまだ、山としては見やすいだろう。


右奥の稜線左には蓬莱山、目の前の丸く鍋を返したような皆子山、さらに一番左の小さな頭が武奈ケ岳

 さぁ、いよいよこれより南尾根へのほぼ下り一辺倒の尾根歩きである。それでもなんとか紅葉は残ってくれている。ほとんどがイロハカエデやオオモミジの紅葉のようだった。

     

 だが、すぐで900mを切って、P819mあたりから急下り地も期待していた紅葉ポイント地だったのだが、まったくの緑一色状態で紅葉はこれからの様子のために、ただ駆け下りのような歩きだった。。

     

 そして南尾根の下山口は京都修道院村なのだが1時間で降り、ヒノコ大橋を渡って今降りてきた南尾根を振り返ったが、あれなら紅葉はしかたないところだろうと辺な納得とした。すぐにミタニ峠入口で、こちらもほとんど紅葉はこれからのようなために、歩くばかりとなって20分で琵琶湖の見える峠下で最後の一本となった。

 この後は二週間前に花折峠からの歩きで下山したために、関心度は薄く最初の沢部分のみが面白みあるだけで、山小屋跡の舗装路以降の長い林道もトットと歩いて、ミタニ峠より50分で三谷口へ帰ってきた。が、バス時間が合わず、当初どうりバス時刻をみて、大原バス停まで国道367をと考えていたために、躊躇なくこれまた50分も歩くハメになってしまった。
 それにしても、ラッキーなことに着くとすぐに多くの観光客でいっぱいだったが、これまた最後の空き席が待ってくれており、座るとすぐに待ち時間なしの発車となってくれた。今日は山の中でも、まったくロスなく、車道歩きも含めて、概ね19kmの道のりを6時間半で歩きとうすことができたのだった。

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