京都北山 初冬の愛宕三山 ’15.12.12 晴のち曇り

保津峡-中尾根-大岩-水尾分れ-愛宕山-ジープ道-竜ヶ岳-滝谷-反射板-地蔵山-樒原分れ-神明峠-水尾-保津峡 

 今年は暖冬のようですが、でも、やっぱり雪は降るでしょうから、積雪期の愛宕三山のルート確認でした。でも、歩き慣れた道ばかりですから、登山道の様子はほとんど目にしています。そうはいっても、もし深い雪となった場合には大丈夫かな・・・、との考えでアセビなど主として常緑樹がかぶっている細い道あたりを重点に確認しながら歩きましょう。

 さて、今回は植物あれこれと愛宕山の古からの謂れについて取りあげてみましょう。

 まず、樹木などについてふれてみます。葉の完全に落ちてしまっているセンダン(センダン科)の若い実にも出会えましたが、樹高があってうまく撮れませんでした。来年の花時にも観察へ向かいましょう。それに今年の紅葉は終わったようですが、それでも登りはじめ一帯では、まだコナラ(ブナ科)の種だけの紅葉が美しく葉を染めあげていました。里山の斜面へ日差しを受けた紅葉が彩って残っていたのが見事でした。それらのいろいろな美しい光景が堪能でき、それなりに楽しめました。

 それに、このコースでは以前枯れてしまってから相当になるのですが、高木の松の木の高い所を注意深く見上げながら歩いていると、マツグミ(ヤドリギ科)だろうと思える木がありましたのでズームしてみました。でも、はっきりとは撮れていませんでした。次回には望遠鏡でチェックしたいものです。

 なお、図鑑によりますとマツグミの花は赤っぽい筒形で暑い7~8月に咲き、果実は翌年の3~5月に赤く熟すとあります。これらの二点からその時期が目にしやすそうですから、その時期に望遠鏡持参の観察としましょう。

 続いて、オオウラジロノキ(バラ科)の様子です。

 こちらのオオウラジロノキは成木だと思いますが樹高はそんなに高くありません。そのようなことから、有り難いことには初夏には葉や花が比較的下の方へ垂れてつく感じで、観察には助かります。この種もいろいろな山で見ているのですが、高木が多い種でほとんど気がつかないほどでして、その点で大事にしていきたいと思っています。
 しかしながら、近年この地での様子があまり元気なさそうで心配しています。稜線に立つためでしょうか、はたまた、強風にあおられたのでしょうか、葉は完全についていません。まさに丸坊主でした。それに今年はわりに太目の部分の枝の一部が折れてしまいました。その関係からではないとは思いますが、今年の実は例年よりとても少ないようで、いつもなら、この時期訪ねますと木の下へまだらに赤くなった大きな実が散乱しているのですが、今回は果実は一個たりとも見つかりませんでした。見あげても数えられるのではと思うくらいの実成り状態でした。果実の多可は年によって大きく違うことでしょうから、その点では来年を期待したいと思います。


丸裸のオオウラジロノキ


 話しは一点して変わりますが、今回ラッキーだったことがありました。それは白装束で長靴を履いた権禰宜さんらしき方が社務所から丁度出てこられ、うまく一緒になるような形で上の神社へ上がりました。というのは三の鳥居と思われる青銅鳥居あたりに到着して、こちらから、「この祀られているのは「亀石」というらしいですね。」と水を向けると、私の質問を待っていたかのように、その方は亀石にまつわるお話をしてくださいました。その話題は概ね次のような話でした。もちろんこの青銅鳥居の鳥居様式名は両部鳥居であります。

『青銅鳥居付近にある注連縄で張られて囲われている礼拝石は「上の亀石」といい、この石の由来や言い伝えは定かではないが、役の小角が置いたと伝えられる名石、それは鳥居本の一の鳥居の平野家前に置かれる「下の亀石」と対になっている。何のために置かれたのか、今となってはよく分からないが、地元の人は、愛宕神社への参拝は急坂が続いて苦しいので、亀のようにゆっくり着実に登りなさいという寓意だという。「神石」であることには間違いないが、名は特にないという。下の亀石と地中で繋がっているともいう。また、神門下の青銅鳥居の左右の柱には神使の猪の浮き彫りが施されている。この猪を舐めると、たちどころに足の疲れが癒されるという。』(以上はネット上のコピペです。)

     
新しくなった「上の亀石」     神使の猪の浮き彫り

 


 竜ヶ岳から滝谷へ小さく上って、大きく激下って滝谷へ着陸、そして二俣より激登って反射板から地蔵山へのコースですが、その中の、滝谷へ降りて、滝谷左岸、右岸をやって、二俣までの短い時間帯ですが一番の難路です。もし、ヨシ、歩いてやろうじゃないかと思われる方がありましても、お薦めはしませんから悪しからずご了承願います。なお、このルートは竜ヶ岳から滝谷へ進入する場合に滝谷への二俣地(↓右画像)へ直に降りてくる一般コースではありません。

 三山巡りを終えれば後はハイキングでしょう。今回は久しぶりに西側の牛松山を見下ろし、天候によっては大阪北のビル群が見えるジープ道に出て、嵯峨樒原分れから神明峠へ下山しました。

 そして水尾名物である地鶏のスキヤキと柚子風呂の忘年会で賑わう水尾の人のたまりを横目に、こちらは車道歩きにテクテクで、JR保津峡駅まで5~6kmあるのでしょうか、1時間以上も歩き疲れ、やっとのことで駅についてみれば、駅前広場は柚子風呂忘年会帰りの酔客でごった返していたのでした。

 電車待ちであたりの人の動きを眺めて見れば、山用のザック等を担いでいたのはこちら以外にほとんどいなかったようです。土曜日だというのに、もう現役社会をとっくに終わったような高高年の顔ぶればかりが並んでいるのにも驚いてしまいました。せめては若者の姿がなかったのが救いであるような気がしたのです。
 中には忘年会費をケチったやからでしょうか。それとも会場で呑み足りなかったのでしょうか、駅前公衆電話ボックス横の歩道上に店を出している椅子へ座り込んだ男女数人が、ギターに合わせて放吟も賑やかで悪酔いではないでしょうか。。
 見ていて何を今更忘年会とは・・・と唖然として見渡すばかりでありました。それにしても私たちの日本は幸せな人のなんと多いことかと思いながら、あたりにうるさい!、と言わんばかりのゴ~ゴ~と大きなな音を立てながらトンネルから出てきた電車に飛び乗るのでした。

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