 |
今からおよそ270年前の江戸時代中頃、東京都大田区大森と兵庫県城崎町で作られるようになった麦わら細工は旅人の土産として好評でした。天明3年(1783)大森の麦わら細工職人は、第10代徳川家冶将軍の前で麦わら細工の製作を御覧に入れました。その後街道土産として盛んに作られました。最盛期は明治時代から昭和時代の前期の頃でしたが、しかし、大森では戦後作る人が全く姿を消してしまいました。城崎町では4人の方がなお作っていますが私達の回りにその美しい作品を見ることはほとんどありません。
麦わら細工は麦わらを自然の色のままや赤・緑・黄・紫などに染めて作られます。
蛙や亀、でんでん太鼓、籠や虫籠などを編んで作る「編細工」と、麦わらを裂いて平にして刻んだ小片を張って絵や幾何学模様を描きだす「張細工」とがあります。
22世紀には麦わら細工のあったことすら伝わらないのではというのが頭をかすめたところから古い麦わら細工を収集し、産地を調べ、製作技術を再現して、次ぎの時代に伝えたいと考え、「江戸麦わら細工研究会」を発足しました。今のところはがきや色紙、箱などを用いた張細工を主に製作しています。定期的に集って作品を作り、展覧会を計画しています。
是非この会に参加して日本文化の一端を体感しませんか?
|