第二話『金髪の少女』

前回のあらすじ

告白したら相手も自分が亀だという事を告白してきて、岡びっくり!
岡と亀のらぶらぶかおす学園生活が今始まる!?

岡「ぶっちゃけありえな〜い♪」

もげいら「事実よ、受け止めて・・・それから原因を探りましょう」

岡「委員長こそがその原因なんだけどな!」

霜月さん「まさにSGGKな展開ね」

岡「あらすじからすでに分からん・・・・」







〜岡、カオスな学校での一日が終わり帰宅中〜

岡「はぁ・・・」

いきなり溜息をつき、学校からの帰り道を歩く岡の足取りは重かった・・・
その原因と考えられるような出来事は今日の学校で数多く起こっていたが、やはり最も理由として相応しいのはアレである。


もげいら「私・・・実は亀なの!なのーなのーなのー、なのー(エコー) 」


岡「・・・・いやいや、有り得ないだろ・・・」

いくら何が起こるか分からないと言っても、いきなり好きな相手から実は私は亀でした♪
と言われても、こちらとしてはどう対応して行けばいいのかさっぱりである。


岡「しかも続くとか・・・これを元に話をどう展開して行くんだよ・・・っつか絶対一発ネタじゃないか・・・」


岡の心には最早不安しかなく、手には掃除を終えた時に握られた委員長の手の温もりだけが残っていた。
しかしそれは、岡の心を妙に暖かく癒してくれる気持ちと同時に、これって亀の温もりなのかなという生ぬるい気持ちも頭を離れない。


岡「なんで亀やねん・・・」

誰しもが思う疑問を胸に秘める事無く言葉に吐き出し、
岡はとりあえず今日は家でじっくりと今後の対策でも考えようと思い、家へと急いだ。


???「危ない、岡君!」


岡「えっ?」

急に名前を呼ばれて反応したは良いがどこから声が聞こえたのか咄嗟に判断出来ない。
岡はとりあえずその場で後ろを振り返ってみた。


霜月さん「S G G K !」

ぐわしっ

岡「へぶっ!」


突如顔面を鷲掴みにされ、そのまま地面へと急降下していく俺の顔面!
地面がどんどん近づいてきて、そして予想通りそのまま叩きつけられてしまった。



メメタァ!

ズザザザザザザザ・・・・



岡「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・!」


地面に叩き付けられただけでは済まずに、地面に顔を押さえ付けられたまま滑っていく岡の顔・・・
押さえつけていた霜月さんのSGGKダイビングの勢いが止まるのに距離にして約10メートル。
岡はオープニングからひぐらしもなきそうな仕打ちを受けるのであった。



岡「あががががが・・・な、なんだこれ・・・痛ぇ!顔が痛ぇ!」

霜月さん「危なかったわね岡君、でもキャッチ成功よ安心して」


安心もクソも、いきなり顔の半分が耕された畑のようになってしまった岡にその言葉は耳に入らなかった。
いきなり現れて何か意味不明な事を口走る霜月さんが視界に入り、この悲劇の原因がその相手にあると悟った岡は当然激昂する。


岡「何してくれとんねん、ワレ!」


岡は激昂するとエセ関西弁になってしまうどうでも良い個性を持っていた。
滅多に出す事はないのだが、出た時は本当に怒っている証拠である。
しかしすぐ引っ込むので使われた事すら気付かれない事もある、さすがは無個性代表。

岡「なんか、解説おかしいぞ・・・」



霜月さん「岡君、気持ちは痛いほどに理解出来る・・・でも今はとりあえず私を信じて欲しいの」


岡「意味が分からん・・・ってか何でいきなり、俺の顔面をキャッチしてくれたぁ!!
   お陰で何か生えてきそうな顔になっとる! って、あがががが、喋ると顔が痛ぇぇぇぇぇぇ!!
    そ、それになんで、これから大冒険が始まります♪ みたいなフラグ持ってくる女みたいになってんの?」


霜月さん「・・・始まるわよ?」

岡「・・・はい?」

霜月さん「今はまだ分からなくても良いわ・・・時が来ればきっとあなたにも理解出来るから」

岡「時が・・・っ痛てててて・・・」


岡が顔の痛みに一瞬目を閉じ再び目を開いた時、そこに霜月さんの姿はなかった・・・


岡「消えやがった・・・なんというミステリアスガール」


岡「・・・いや、なんか不思議な事言いたいオープニングにしたかったんだろうけど・・・
     なんで俺の顔をSGGKしたんだよ! 脈絡ないぞ! なんなんだよこれ!」


そんなの誰にも分かる訳ねーだろ、ばーか


岡「おいぃぃぃ!お前は俺の心の発言じゃないのかよ!」



???「ちょっとそこのあなた! 邪魔だからそこをどいてくれないかしら!?」


岡は自分が通行の邪魔になっていると言われ、とりあえずまた後ろを振り返ってみた。


???「庶民風情がこのわたくしの通る道を塞ぐなど999年と278日早いの事ですわ!」


そこに立っていたのは金髪の少女、ドレスで身を纏い、髪をツインテールにし、その先はくるくると巻き毛になっており
どこからどうみても、お嬢様という雰囲気がバッチリのおよそ日本人とは思えない容姿だ。
しかし、そのあまりにも美し過ぎる外見に岡はしばし見とれてしまった。


???「あら? わたくしの顔に何か付いていまして? そこの庶民」


岡は見とれてポカンとしている自分に気付き、なんだか良く分からないがとりあえず謝った。
いきなり人に見とれてボケっとしているのは確かに失礼だ、ジェントルメンの俺は当然ここで紳士的振る舞いを全開にする。


岡「すいません、あなたの美し過ぎる外見に見とれていました」

???「あら、正直な庶民ね、まぁこのわたくしの美貌を目の前にして、見とれない庶民など居ないのは当然ですわね」

???「おーほっほっほっ♪」


岡は少女の外見を褒めては見たものの、今時高笑いとかする人本当に居たんだなと思った。

???「・・・・」


そこで岡は自分もその少女にじっと顔を見つめられている事に気付く・・・


岡(おいおい、いきなりガン見されてるけど・・・なんだ?惚れたか?)

???「あなたの顔・・・」

岡「?」

???「見ていてとても不快だわ、かぼちゃのようなその顔、なんとかならないものかしら?」

岡「ぶっ、いやこれは先程とてつもない不幸があってだね・・・」

???「まぁ、庶民のかぼちゃ顔になど興味は元よりありませんわ、さっさとそこをどきなさい、かぼちゃ庶民

かぼちゃ、かぼちゃを連発されて流石に岡もムッと来ていた、
いくら美人でも言って良い事と悪い事があるんだと、この金髪の少女には教えてやらねばならぬようだ。


師匠の教えその@「女性には常に紳士であれ、しかし時には強引なドリブルで相手の心のフィールドを駆け抜けろ」


俺流の強引な言葉のドリブルでこの高飛車な少女の心を吹っ飛ばしてやる!


岡「そのかぼちゃに・・・君はこれから恋するかもね」


・・・岡には残念ながら言葉選びのセンスが全く欠如していた、無個性代表は伊達じゃない。
つーか馬鹿じゃないの? なんだそのセンス? 強引でもなんでもないし? 生きてる価値ないの? 死ねば?

岡「うるせぇな!師匠譲りだよ!」




???「・・・こい? 恋とは何なのかしら? 恋とやらをわたくしがあなたに? ・・・良く分からない事を言うかぼちゃですわね」


しかし、意外な事に少女はその言葉に食いついて来た。


岡「あ、あぁそうだ、君はいつか俺に恋をする」(な、何で俺こんな事言ってるんだ?)

???「わたくしがかぼちゃに恋・・・? 恋とは何なのかには興味がありますわね」

???「風峰!風峰は居るかしら!?」

???「はっ、風峰ここに」


しゅたっといきなり上空から降ってきたのは黒ずくめの女・・・
その姿はどう見ても・・・どう見ても・・・忍者と呼ばれる姿だった。
口元を隠してはいるが、整ったストレートの黒髪が象徴的な美しい姿をしている。


風峰「此度はいかような御用でしょうか? お嬢様」

???「この目の前に居るかぼちゃ庶民・・・面白い事を言うのでお持ち帰りさせて頂くわ」

岡「・・・は?」

風峰「了解しました、ではご用意を致します」


風峰と呼ばれた忍者が、ぱちんと指を鳴らすと更に3人の忍者が降ってきた。


ぺヤング「ぺヤング、ここに」

くさなぎ「なぎちゃん、いるのかー♪」

とわ「・・・とわ、ここに」

岡「なっ・・・?」


岡が驚くのも無理はない、どう見ても空中の何もない所から合計で4人も降ってきたのだから。
その驚きで身動き出来ない岡だったが、事態は着々と先へと進んでしまっているようだ。


風峰「良し、揃ったな。お嬢様はこのかぼちゃ庶民を屋敷へ連れ帰ることをご所望だ」

ぺヤング「マットーメお嬢様が・・・?」

ぺヤングと名乗ったこの女忍者は髪の毛をポニーテールにし穏やかな雰囲気を見せる。
しかし、口元はやはり見えないがその目は鋭く岡の姿を射抜いている。


くさなぎ「この・・・かぼちゃをー?」

こちらの女忍者は背が低く髪の毛は黄色で頭には赤いリボンを巻いている・・・今にもそーなのかーとか言い出しそうな雰囲気だ。
属性は闇だな、うん間違いない。


とわ「・・・・・・・・・・・ふっ」

言葉寡黙に不敵な笑みだけ浮かべる、とわと名乗る女忍者はショートカットの水色の髪。
目立つ髪の色ではあるがその落ち着いた雰囲気は、風峰とほぼ同格を感じさせた。


3人はそれぞれ岡の姿を確認し、そしてそのかぼちゃっぷりを認識すると笑いをあげるのだった。


岡「な、なんだよこれは・・・またおかしな事になって来やがった・・・」

???「おーほっほっほっ♪ では風峰、後は任せますわ♪ わたくしは屋敷へ一足先に帰ります」

風峰「はっ、お任せ下さいお嬢様!」


そう言うとマットーメお嬢様と呼ばれていた金髪の少女はドレスを翻し、高笑いをしながら遠ざかっていく。
おいおい、この展開は意味不明だがとりあえず俺は拉致されかかってるって認識でOKなのかぁ?


岡「これって・・・大ピンチなのか? っつかなんで学校から帰ってるだけでこんな状況になるんだよ・・・」

風峰「見た目はどう見ても下賎なかぼちゃ庶民で、触れるのも正直ごめんだが、任務は任務・・・
     捕らえて屋敷へ連れ帰るぞ!」

ぺヤング「お嬢様のお戯れも相変わらずね」

くさなぎ「でもーきっと何か面白い事があるのかー♪」

とわ「・・・行くぞ」

風峰「怪我はさせるなよ? い ち お う  お嬢様の客人だ」


3人「「「了解!!!」」」


岡「馬鹿野朗が!、そんな簡単にこの幽明の岡が捕まる訳がないだろう・・・!」


岡は振り返り、ダッシュでその場から離脱しようと試みるが、振り返ったはずなのに
そこにはすでにぺヤングの姿があった。

ぺヤング「大人しく捕まっておいた方が良いわよ?」


岡は構わずその横をすり抜けて駆け抜けようとしたが・・・
突如世界が反転し、気付いたら岡は地べたにはいつくばっていた。


岡「げぇっ!?」


いきなり地面に伏せられた岡はお腹の上に飛び乗ってくる影を視界に捉える。


ドーン!!

岡「ぎゃっ!」

くさなぎ「つっかまっえたーなのかー♪」

とわ「・・・出番なし」

風峰「当然よ、こんなかぼちゃ捕まえるのに手間取ってはマットーメシスターズの名折れよ」

ぺヤング「とりあえず、縛っちゃいましょうか」

くさなぎ「さんせいなのかー♪」

とわ「・・・なら任せて」


とわと名乗った忍者が紐を取り出して俺に近づいてくる・・・


岡「くっ・・・いてて、おいもっと優しくしろよ・・・いてて! アッー!」


とわ「・・・出来た」

ぺヤング「これって・・・」

くさなぎ「なぎちゃんこれ知ってるのかー♪」


風峰「見事な亀甲縛りね」


岡「いやぁぁぁぁぁ!亀はいやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


くさなぎ「そんな事言って、あなたも亀さん持ってるのかー♪」


くさなぎはそんな事を良いながら、どこから取り出したのか分からないが棒を持ってきて
俺の大事な所をつついてきやがった・・・あっ! 止めろ!! アッーーーーー!!!!


くさなぎ「ここをツンツンすると体がビクンってなるのかー♪」

岡「ちょ・・・それはマジで止めて・・・あっ! 」

とわ「・・・・」(凝視)

くさなぎ「面白いーねぇねぇ、ぺヤングちゃんもやってみ・・・あいたっ!」

風峰「下品な事をするなっ!」


ポカンッとくさなぎは頭を殴られてからようやく大事な所を突くのを止めてくれて、岡は天国から・・・いや地獄から開放された。


くさなぎ「い、痛いのかー!」

風峰「馬鹿な事をしてないで、さっさと屋敷へ連れて帰るわよ!」

ぺヤング「人に見つかると厄介だからさっさと帰りましょう」

とわ「・・・・了解」

風峰「・・・む? 待て、何か来るわ・・・離れて、皆!」


???「S G G K !」

刹那、突風のように飛び出してきた影が岡を鷲掴みにして、そのまま4人から遠ざかる!

メメタァ!
ズザザザザザザザ・・・・


岡「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・!」

たっぷりと亀甲縛りをされたまま地面に顔を擦られて進み、止まってみればその距離は約20メートル。


霜月さん「キャッチ成功。岡君は返してもらったわよ」


もげいら「だ、大丈夫? 岡くん!」

岡「だ、だいりょうぶりゃありまふぇん・・・」


突如現れた霜月さんのSGGKによって岡は残っていた顔のもう半分も耕されてしまい、
うみねこもなきそうな程の仕打ちを受けた。


もげいら「お、岡くんの顔が・・・栽培マンの必殺技を喰らった地面みたいに・・・酷い・・・誰がこんな事を!」

岡「ぜ、ぜんぶ、しもふきさんが・・・」


霜月さん「もげいらさん、どうやらゆっくりとおしゃべりしている余裕はなさそうよ?」

もげいら「あ、あそこの4人が岡くんをこんな目に合わせたの・・・?」


いきなり岡を奪われて混乱していた風峰達だが、二人の女の登場が自分達の
任務達成の障害となる事に気付き、当然その対応を始める。


風峰「なに・・・? あの出鱈目なスピードは・・・気付くのが遅ければ巻き込まれていたわ」

くさなぎ「そうー? そんなに早いとは感じなかったのかー♪」

ぺヤング「どうする? 姿見られちゃったわよ」

とわ「・・・取り返してから口封じ」

くさなぎ「さんせーい♪」


霜月さん「あら、そう思い通りに行くとでも思ってるのかしら? 黄色いおチビさん♪」


プツン・・・

瞬間確かに岡は確かにそんな音を聞いた気がした。


くさなぎ「・・・あぁ?てめぇ今なんつったよ?」

ぺヤング「あっちゃあ、禁句を・・・」

とわ「・・・問題アリ」

風峰「おい待て、なぎ!」


くさなぎ「あいつは私が貰う!・・・リボンを外して!」

そう言って、隣に居たとわが、くさなぎの髪の赤いリボンを外す・・・途端
くさなぎの様子が豹変し、辺りは闇につつまれた。


くさなぎ「くきゃきゃきゃきゃ! 誰がチビだってぇ!? ミンチにしてやろうかコラァッ!!」


くさなぎは闇の中でも霜月の気配を捉えており、そこに向かって突進して行く。
対する霜月は見えているのかの如く、くさなぎの突進を寸前の所でかわす!


くさなぎ「あはははは、スットロイねぇ! それでかわしたつもりか!? ははは!ヘソ噛んで死んじゃえばぁ!?」


霜月が突進をかわしたのを確認し、逃げた方へくさなぎが方向転換する・・・
だがくさなぎは確かに霜月が突進を避けた方へと体を向き直したのに、くさなぎは霜月の姿を今度は確認出来ない


くさなぎ「あ・・・? 気配が消えた・・・?」


一瞬、ほんの一瞬だけくさなぎが立ち止まり、霜月の気配を探ろうかと精神を集中した時
暗闇の奥からくさなぎの顔を鷲掴みにする手が現れ、くさなぎはぎょっとするもそれから逃れる事は出来なかった。


くさなぎ「な・・・!?」

霜月さん「見えてるのはこっちも同じよ、糞チビ」

ぐわしっとくさなぎの顔を掴み、そのまま地面へと振り下ろす!


霜月さん「ゼロ距離SGGK!」


ドゴンッ!

くさなぎ「あ・・・がっ・・・」


地面に叩きつけられたくさなぎはそのまま地面にめり込んでしまい、
SGGKの破壊力が凄まじい物だと理解出来る。


岡「おいおい、なんでバトル物になってんだよ・・・そっちには手を出すなよ・・・ってか死んでないよね?」

霜月さん「こんなぐらいで死にはしないわよ・・・多分」

岡「えぇー」


岡も読者も驚くというか、そろそろ引き始める頃合だが自重しない世界は何も変わろうとはしない
ただ、時間だけはその歩みを止める事無く進んで行くのであった。


ぺヤング「な・・・リボンを外したなぎが一撃だと!?」

とわ「・・・・あいつ出来る」

風峰「・・・」(あの力・・・まさか)


霜月はゆっくりと立ち上がる、その手にはくさなぎの顔を鷲掴みに持ったまま。
だが、くさなぎは完全に意識を失っているらしく、だらんとして霜月の為すがままだ。


霜月さん「どうする? まだやりましょうか?」

ぺヤング「く・・・あいつ!」

とわ「・・・今度は私が」

風峰「駄目よ、一旦引きましょう」

ぺヤング「なんですって!? 任務はどうするのよ!」

とわ「・・・・」

とわは何も言わず、風峰を振り返るがその目からはどうして? という意思が伝わってくる
それも当然、マットーメシスターズ足る4人がお嬢様から任務を承り
4人も居ながらそれに失敗するという事は本来なら有り得ない事である。
だが、風峰はその有り得ない事を十分理解しながら確かに言った。


風峰「・・・無理よ、私達ではおそらくあの顔面キャッチ女には勝てないわ」

ぺヤング「なっ・・・?」

とわ「・・・・・」


ぺヤングは納得がいかないようであったが、とわはすでにその事実を理解していた。
一番最初のSGGKでかぼちゃが奪われた時に力量の差は確認済みだ。


風峰「あのスピード・・・dactお姉さまと同じぐらいだった、それにパワーもランジェロお姉さまと同じぐらい・・・」

ぺヤング「・・・な、なんですって! お姉さま達と同じくらい!?」

とわ「・・・ダブルエンペラーと同じぐらいの強さ・・・」


今何か変な言葉が聞こえた気がするが、その言葉を心配する必要があるのは恐らく岡ではないだろう。
だが今・・・広がらなくても良い方向へと話が広がりつつあるのは確かだった。


岡「なんかおかしな事になってるけど、このSSは学園モノじゃあ・・・」

霜月さん「あら、最近は途中からバトル物に切り替わるラブコメも多いわよ?」

岡「いえ、あの・・・世の中には需要と供給と言うものがあってだな・・・?」


もげいら「亀でもバトル物は乗り切れるかなぁ?」

霜月さん「むしろ亀であるが故にバトル物になっていくのよ」

岡「亀でさえなければ・・・普通の学園モノが期待出来たのに・・・」

もげいら「亀でも幸せだよ? だって・・・岡くんが好きって言ってくれたから・・・」


なんだか相手はいきなり亀の話を始めた・・・なんという緊張感と脈絡のない奴らだ・・・
風峰はそう思いながらもこの場は撤退する事を決めて、くさなぎを放す事を要求する。


風峰「この場は引くわ・・・その娘を返して頂戴」

霜月さん「えぇ、こんなのいつまでも私も持っていたくないからね・・・よっと!」


ブンッと霜月さんはくさなぎを風峰達に向かって放り投げる
風峰はそれを両手で受け止め、大事に地面に下ろす。

くさなぎ「・・・うぅ」

風峰「大丈夫?」

くさなぎ「くっ・・・頭痛いー」

ぺヤング「・・・ったく一人で暴走するからよ」

とわ「・・・怪我の治療を」


風峰「それでは、不本意だが一旦屋敷へ帰りましょう・・・お嬢様に伝えたい事もある」

ぺヤング「・・・?」

くさなぎ「うぅー頭痛いー、うー覚えてろー!」

とわ「・・・良いから、じっとしてて」

風峰「マットーメシスターズ! 帰還する!」


シュンッとその場から一瞬で消えるマットーメシスターズの4人(色々と突っ込みてぇ・・・)


岡「助かったのか・・・? つかなんだったんだ今の・・・」

霜月さん「偶然私達が通りかからなかったら危なかったわね、岡君」

もげいら「霜月さんがね? こっちから岡くんの気配がするっていうから・・・
      普段は通らない帰り道を通ってみたんだけど・・・びっくりしちゃったよ」

霜月さん「ふふふ、感謝してよね?」

岡「あと・・・これ解いてくれると凄く嬉しい・・・」


岡は未だに亀甲縛りをされたままの姿で二人に見下ろされている状態だった。


霜月さん「さっきの岡君は面白かったわよ? むっきゅっきゅ♪」


気持ちの悪い笑い方で霜月さんが笑う・・・くそっ見てやがったのか!
つか霜月さんは最初に俺と会ってるのにまた学校に戻ったのか・・・? 謎が多すぎるぞ霜月さん。
ちなみに亀甲縛りは委員長が解いてくれた、とほほ、亀に亀甲縛り解いてもらうとは・・・


霜月さん「あら、じゃあ私の事を教えましょうか?」

岡「はぁ、むっきゅん部の霜月さんだろ? なんでSGGKとか使えてあんなに強いのか分かんないけどな
    後、心の中を勝手に読むな」


霜月さん「実はね、私も亀なのよ」

岡「あぁーなるほど、霜月さんも亀なんだ」


岡「・・・・?」


岡「は・・・・? 亀・・・?」

もげいら「し、霜月さんも亀だったの? びっくりだね岡くん!」

岡「え・・・いや、びっくりというか・・・また亀だと?」

霜月さん「世界は亀で出来ている・・・亀である事はこの世界での強者を意味するわ」


岡は目玉がポーンと飛び出しそうになりながらも事態を頭で急整理する・・・
亀が強者? 弱肉亀食? いやいや意味分からん!
流されるな岡! KOOLになれ岡! 師匠!あんた一体俺に何させたいんですか!?


霜月さん「でもとりあえず今日の所は早く帰りましょうか、
       またあんなのに襲われたくないでしょうしね? あぁ良かったら送っていくわよ? 岡君」


普通は俺が言うせりふだろうに・・・だが霜月さん相手にはそんな気持ちも吹き飛んでしまう。
俺は片手を上げてやんわりとながらもそれを拒否した。
今はとにかくゆっくりと頭を整理したい・・・幸い家もすぐそこだし、もう大丈夫だろう。


もげいら「顔・・・大丈夫かな?」

岡「顔も痛いけど・・・精神が先にやられそうだ・・・」

霜月さん「・・・今回は意外とまともに話が進んでしまったわね」

岡「ま、とも・・・?」

もげいら「岡くんの顔にひどい事するなんて! あの人たち絶対に許せないよ!」

岡(顔は全部霜月さんにやられたんだけどな・・・)


岡は色々言いたい事はあったのだが、霜月さんの無言の圧力に気圧されてしまった。
とにかく今は早く家へ帰りたいぜ・・・


岡「じゃあ、俺こっちだから・・・えっと、一応助けてくれてありがとう、二人とも」

もげいら「わ、私は何にも出来なかったよ・・・」

霜月さん「ふふふ、存分に私に感謝しなさいね、アディオスむっきゅ〜ん♪」

もげいら「じゃあ岡くん、また明日学校でね〜♪」


二人はそうして帰っていった・・・
後に残された岡は引かない顔の痛みよりも、永遠にトラウマになりそうな今日一日を思い返すのであった。

岡「・・・なんだこれ?」


普通に続いてみた

岡「どこが普通だコラァ!」


次回予告

カリスマ学園に転校生!? 波乱の学園生活はここから始まる!
多くの女の子(一部亀)に囲まれて岡のハーレム学園生活ここに極まり!!


岡「すいません・・・色々と突っ込みたいけど、俺って本当に主役なんでしょうか?」

霜月さん「次は学校でのお話だから大丈夫よ・・・多分ね、むっきゅ〜ん♪」

もげいら「やっと私と岡くんのらぶらぶ学園生活だね♪」

岡「うわぁー、俺マジでどうなるのー!?」

???「ほーほっほっほっ♪ 次回はこの私の出番が目白押しです事よ!」

岡「不安すぎる・・・」


第三話「転校生」へ続く


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