第三話『転校生』

前回のあらすじ

委員長に自分が亀である事を告白されてしまった岡は
失意のまま下校するが・・・途中で出会った金髪の少女に危うく拉致されかけ、
間一髪の所で委員長と霜月さんに助けられて難を逃れたのであった。

岡「もうね、なんか凄いね色々と」

もげいら「私が居る限り、岡くんに手出しはさせないよ!」

くさなぎ「次の話が気になるのかー♪」

ぺヤング「あまり下品な展開は嫌いよ、私は」

マットーメ「お〜ほっほっほっ♪」

風峰「我々はまだ出番があるのだろうか?」

とわ「無理矢理出れば良い・・・」

岡「これ、話に収集つくのかなー?」

SIMOTUKI-02.PNG - 9,338BYTES霜月さん「まさにSGGKね」

岡「・・・は? 何この絵?」

霜月さん「私の顔に決まってるじゃない」

岡「はぁ!? 顔アイコン実装だと!?」

SIMOTUKI-01.PNG - 8,967BYTES霜月さん「主役を差し置いて顔が出来てぼめんなさいね? むっきゅ〜ん♪」

岡「いや、あんた亀なのにその顔はどうよ・・・詐欺だろう」

もげいら「良いなぁ、顔アイコン・・・」

霜月さん「イメージが違うとかの苦情は一切受け付けないそうよ?」

岡「まさか他にも実装されるキャラが出てくるんじゃないだろうな・・・自分から手間を増やすなよ・・・」

岡「というか、顔が全然安定してないぞ!?」

霜月さん「まぁそのうち固まるでしょうから、ほっておきなさい、五月蝿いとSGGKするわよ?」

岡「ま、まさかもう、主役変わってきてるのか・・・? とほほ・・・」



〜岡カオスな帰り道から帰宅〜

岡「ただいまー」

???「あっお帰り、お兄ちゃん♪」

岡「おう、ただいまだぜ、姫子」

姫子「今日は遅かったねぇ、もうご飯出来てるよーって、その顔どうしたのお兄ちゃん!?」

姫子「なんだかプレス機に挟まれて、ばっきんばっきんにされて出てきちゃいました♪ みたいな顔だよ!?」

岡「あぁ、これね・・・どうしてこうなったんだろうなぁ・・・」

姫子「お兄ちゃん、どこかで頭でも打ったの? 事故にでもあったんじゃ!?」

岡「お兄ちゃんの初キス(地面)はとても苦かったよ・・・」

姫子「キ、キス!? あぁ、お兄ちゃんがおかしくなってるー!」

岡「大事な物もたくさん失った気がする・・・」

姫子「お、おにいちゃーん!?」

この娘は俺の妹の姫子、まだ○学生だが実に良く出来た妹で、誰にでも自慢出来る妹だ。
姫子は家事全般をこなしてくれ、ふがいない兄貴の俺に変わって一家を支える大事な柱である。
もし、姫子が居なければうちの家庭は即崩壊する・・・そんな予感さえするぜ。


岡「い、いや、なんでもないんだ、それよりご飯にしようか」

姫子「本当に大丈夫・・・? とっても痛そうだよ・・・」


姫子は岡にそっと近づき、優しく顔をなでて呟く・・・


姫子「痛いの、痛いの飛んでけー、お兄ちゃんの痛いのどっか飛んでけー」

岡「おいおい、大丈夫だってのに・・・」

姫子「動いちゃだーめ♪」

岡「ったく・・・ご飯が冷めちまうぞ?」

姫子「はーい、じゃあ頂きまーす♪」

岡「頂きまーす」


そこで岡は今日一日あった事を思い出していたが・・・
結論としてとりあえず思ったのは、この物語が終わるまで俺に平穏は一切ないだろうという事と、
明日から間違いなく恐ろしい日々がスタートする事を確信するのであった。

・・・でも家でくらいは姫子とのんびり過ごそうと・・・心に誓った。



岡「そういえば今日は「パンダ様が見てる」の放映日だな・・・」

→ 見る (見ても文句言わないでね、以上)

見ない人は引き続き岡ストーリーをお楽しみ下さい。



〜翌日 悪夢の始まり〜

岡「なんちゅう不吉な言葉で始まる一日なんだ・・・」


朝、岡は憂鬱な気持ちになりながらも学校への道のりを歩いていた
これほどまでに学校へ行くのが億劫なのも珍しかった。


岡「はぁ・・・これから俺どうなるんだろ?」


岡がとぼとぼと通学路を歩いている時、そのすぐ近くのビルの屋上には謎の少女の姿があった・・・
高みから岡の姿を見下ろし、右手にはカメラ、左手には天狗が持つそれと酷似した団扇を持っている。


???「ふぅん、あれがマットーメシスターズでも捕まえられなかったっていう、かぼちゃ君かぁ・・・
      どう見ても只のかぼちゃよね・・・となるとやはり邪魔したとかいう二人の女が原因かしらぁ?
       なんにせよ、しばらく様子を見せてもらうわよぉ? かぼちゃ君♪」


ビュゥゥゥ と一陣の風が吹いた時、すでに屋上からその姿は消えていた・・・


〜学校到着〜

学校へ到着し、自分の教室に入ろうとした所で岡は、何やら自分の教室がガヤガヤと騒がしい事に気付いた。


岡「・・・?なんか騒がしいな、まさか亀と関係あるんじゃないだろうな?」


岡はびくびくしながらも教室内へと足を踏み入れる・・・


じるこにあ「おぉ!岡!聞いたか!? 今日このクラスに転校生が来るんだってよ!」


テンション高く岡に話しかけてくるじるこにあ、すでに過去の人と言っても良いキャラだが
まだ何かに利用出来そうなのでこの世界でなんとか生き残っている奴である。


岡「だってさ」

じるこにあ「そこまで言われると逆に清々しいぜ」

岡「で? 転校生だって?」


岡はあまり興味はなかったが、かっては親友と呼んだ事もある負け犬に言葉を掛ける。


じるこにあ「おまえも相当に酷い気がするが・・・まぁ良い、そうだ!転校生が来るんだよ!
       それも、飛び切りの美人らしいぜ!?」


岡「美人ねぇ・・・」


・・・今更だが、この聖カリスマ学園にはすでに美人と呼んでも良い女の子だらけだ
これ以上増えても飽和状態で逆に目立たない気がするぜ・・・


もげいら「・・・どんな子か気になる?」

岡「まぁ、それなりには・・・」

もげいら「そっかぁ・・・、ふーん」

岡「なんだ? どうしたんだよ委員長?」

もげいら「知らないっ!」

岡「・・・・・・?」(なんだぁ?)


キーン コーン カーン コーン

なんだか委員長の様子がおかしい気がしたが、チャイムが鳴ったので、
とりあえず俺達も自分の席に座る、するとほぼ同時に担任のりるる先生が教室に入ってきた。

ガラッ

りるる先生「はーい、皆席についてー♪ 今日は皆に良いニュースがあるわよー♪」


ほらな!とじるこにあが目配せをしてくるが、正直気持ち悪いのでそちらは敢えて見ないでおいた。
それにしても転校生か・・・まぁとりあえずどんな顔か拝ませてもらうかねぇ。


りるる先生「〜って事で転校生を紹介するわね、入ってきてー♪」


その言葉にクラスの皆もドアに視線が移る・・・がしかし、一向に入ってくる気配が感じられない


岡「・・・?」


パリーンッ!!


岡「おぉぉぉぉぉっ!?」


その時、ドアとはまるっきり反対側の窓ガラスが盛大に割れて何かが教室に飛び込んで来た!



霜月さん「S G G K !」


岡「おわぁぁぁぁぁぁぁ!!」


教室内に飛び込んできた謎の物体Xの正体は霜月さんだった・・・
SGGKが俺の顔面を捉えようとしたが、とっさに俺はしゃがんでいたので
霜月さんはそのまま俺の隣に座っていたじるこにあの顔面をキャッチしていた。

ぐわしっ!

じるこにあ「へ?」

メメタァ!

ズザザザザザザザ・・・・


じるこにあ「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・!」


霜月さんは自分が岡の顔面キャッチに失敗した事にした事を確認すると
興味など全くないかのようにじるこにあから手を離した。


じるこにあ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ガッシャーン!!


床を滑っていったじるこにあは、そのままの勢いで教室の後ろのドアをぶち抜いて廊下側まですっ飛んでいった・・・
恐るべしSGGK・・・ってか教室内でする技じゃあ断じてないな、良い子は真似スンナ!マジで!


霜月さん「避けるとは成長したわね岡君、キャッチ失敗よ」

岡「あ、あんたどっから入って来るんだよ!? ここは四階だぞ!?」

霜月さん「むっきゅ〜ん♪」

もげいら「し、霜月さん、もうHR始まってるから自分の教室に帰らないと・・・」

霜月さん「心配はご無用よ、私も今日からこのクラスに編入される事になったから」

岡「・・・はい? いや、霜月さんは隣のクラスだろ?」

霜月さん「だーかーらー、今日からこっちに編入するの!」

もげいら「なぁんだ、そうだったの、じゃあ今日から一緒のクラスだね!」

岡「ちょ、適応早いってLVじゃねーぞ!!」

じるこにあ「いやぁ、これはめでたいな! 痛ててて・・・」

岡「もう、復活したのかよお前!」

じるこにあ「へへへ、俺ってば・・・不可能を可能にする男かもなっ!!」

岡「・・・おい、じる・・・お前その姿・・・」


じるこにあ「へっ?」


岡は復活して自分の元へ歩いて来たじるこにあの姿を見て驚きを隠せなかった・・・
そう、その姿は幽霊の如く透き通っていたのだから。


じるこにあ「あ、あれっ? 俺の体が・・・!?」


じるこにあの体は廊下にあった。 
・・・いや、正確にはじるこにあだった体は廊下に静かに横たわり、その粗末な生涯を終えようとしていた。


岡「じ、じる・・・」


その時、霜月さんが俺の肩をポン、と叩いたので俺は振り返る。
俯いて静かに首を横に振る霜月さん・・・まさか、じるはもう・・・


じるこにあ「そ、そんな・・・俺、死んじまったのか・・・」


霜月さん「彼はすでに魂の存在よ・・・ごめんなさい、私にはどうする事も出来ないの・・・む、むきゅきゅw」


霜月さんはそういって俯き決して顔を上げようとはしなかった・・・
しかし、時折むきゅむきゅ聞こえる気がしたのは、きっと俺の気のせいだろう。


霜月さん「惜しい人を・・・亡くしたわね、むきゅ・・・w」

岡「そんな、本当に死んじまったのかよ! じるの奴は!」


その時教室内に光が差し、なにやら天使っぽいのが降りて来た。
・・・いやいや天使って。


???「さぁ、お迎えに上がりましたよ、じるこにあ」

岡「おおお、おい! なんか変なの降りて来たぞ!?」

霜月さん「お迎えの天使よ・・・人は死ねば必ず天界へ連れて行かれるわ」

じるこにあ「ははは、夢じゃない・・・んだな」

ステア「私は天界の長、フォース様に使える天使、ステアと申します。
      闇に惑いし哀れな子羊を迎えに参りました。 さぁ、もう時間です、逝きましょう」

岡「ま、待ってくれよ! じるは確かに女の子の事としか考えてない不埒な男だけど!
    何も死ななくても良いじゃないか! クラスで偶にHな事をして突っ込まれるキャラとかで残してても良いじゃないか!」


霜月さん「残念だけど岡君・・・男は邪魔なだけなのよ・・・」

岡「そ、そんな・・・無茶苦茶だ!」

じるこにあ「良いんだ、岡」

岡「じる! おまえ・・・」

じるこにあ「考えても見ろよ・・・」

岡「何を考えろってんだよ・・・馬鹿野朗!!」

じるこにあ「このままここに居たって、俺はもうもげいらさんにフラれてしまってる、しかも告白もしてないのにだ・・・」

岡「・・・・・・・・・・」

じるこにあ「だったら・・・天界って所で新しい出会い見つけるのもアリかなって思うんだ」

ステア「天界はとても素晴らしい所です、きっと素敵な出会いがある事でしょう」

じるこにあ「ははは、楽しみだぜ」

岡「じる・・・」

じるこにあ「そんな顔すんなよ、おまえが死んだらまた会えるぜ」

岡「・・・へっ、最後まで口の減らない奴だぜ」

じるこにあはそのままステアに導かれ空へと登っていった、
厄介払いにしか感じない展開で天界へ連れて行かれたじるこにあ・・・
まさか、このしょうもない駄洒落の為だけに連れて行かれたんじゃ・・・。

その時、じるこにあは空から俺を見下ろして言った。


じるこにあ「おまえに後で、天使のメアド送ってやるよ!」


それがこのSSでのじるこにあの最後の言葉となった。
アディオス! じるこにあ! 君の活躍は未来永劫忘れられる事はないだろう!


岡「・・・活躍?」

霜月さん「まぁ細かい事は気にしないに限るわよ?」


霜月さんがそう言うので、俺もこの件はここで考えるのを辞めた。


りるる先生「はーい、茶番は終わったみたいだし、今度こそ転校生の登場よ♪」

岡「あ、やっぱり転校生は別に居るのか」

霜月さん「私は転校生とは違うしね」

もげいら「どんな娘なんだろうね・・・?」


ガラッ


とうとう転校生の登場か・・・俺は今度こそドアに注目した。


めるカン「ハーイ、ハジメマシテ! メルポ♪」


岡「え?」


あれ?てっきり、お嬢様みたいなキャラでも出てくると思ったこの瞬間、ドアから入って来たのは褐色肌の女の子だった。
予想と違うな、と思いながらも転校生と呼ばれて入って来たのだから、この娘が転校生なのだろう。


りるる先生「じゃあ、自己紹介して貰おうかな?」


めるカン「イエース♪ マイネームイズ、めるカン♪ ナカヨクシテクダサーイ♪」


りるる先生「めるカンさんは、メルポの国からやって来たメルポニアン人よ」

岡「・・・メルポニアン人? そいつは聞きなれない国の人だな・・・」

霜月さん「メルポニアン人ですって・・・? まだ生き残りが居たとはね」

岡「えっ、そんな絶滅危惧種みたいに・・・」

霜月さん「確かに私が壊滅させたかと思ったんだけどね」

岡「物騒な事言ってるけど、冗談だよね?」

霜月さん「むっきゅ〜ん♪」

もげいら「でも、やっぱり可愛い子だね」


委員長の言うとおり、確かに可愛い顔立ちをしており髪の毛は透き通るような白のロングヘアーだ。
体は大きくはないが、なんというか・・・その、色々とビッグサイズだ。


りるる先生「めるカンさんの席は・・・そうね、岡君の横の席が空いてるからそこね」

岡「えっ、俺の横?」


俺の横はじるこにあの席だった・・・ついさっきまでは・・・そうか、この為に死んだのか。
良く出来た伏線なのか、偶々席が空いたのか、めるカンさんは俺の横の席に座る事になった。
めるカンさんは横の席に座ってから、まずは俺に挨拶をして来た。


めるカン「へロー♪ ワッチュアネーム?」

岡「へ、へろー、 まいねーむいず、おか」

めるカン「オー! オカ! コレカラヨロシクネ♪」


そう言って、めるカンさんは俺に握手を求めて来たので、俺はその手を握り返した。


ぎゅっ・・・

ビリリッ


岡「・・・???」


手を握った瞬間、体に電気が走った気がした・・・というか走った。


ビリリリリリリリリリッ!!


岡「おおおおおおおおおおおおお!?」


めるカン「コ、コレハ・・・・!?」


岡「いででででででなんだだだだだこここれれれれれれ!?」


霜月さん「あははは♪ 岡君の顔が偉い事になってるわよ! むきゅきゅ♪」

もげいら「お、岡くん! 大丈夫!?」


俺は堪らずめるカンさんの握った手を離した、すると電気は止まったようだ。


岡「あだだだだ・・・な、なんだぁ? いきなり凄い電気が・・・」

めるカン「コレハ・・・マサカ!」


めるカンさんは驚いた表情で、もう一度俺の手を握ってきた。


ビリリリリリリリリリッ!!


岡「あでででででででで!お、おい!やややめめめろろろろ!!」


めるカン「フレルト デンキガハシッタ・・・オカガ ワタシノ ウンメイノヒト!?」


何やらおかしな事を言ってるが、とにかくその手を離してくれないと俺が感電死してしまう!!
なんとか手を振りほどいて、ようやく事なきを得た俺だが・・・


めるカン「オカ! ワタシノ ウンメイノヒト!」


岡「はぁっ、はぁっ、偉い目にあった・・・運命の人? 一体何を・・・」

めるカン「ワタシニフレテデンキガハシル、ソレウンメイノヒトノショウコナノ!」

岡「あぁーとりあえず、文字が読みにくいから喋り方を変えてくれないか?」

めるカン「めるぽ!分かった♪ 岡! あなたが私の運命の人ナノ♪」

岡「運命の人? 何なんだよそれは・・・」

めるカン「私の国に昔から伝わる言い伝えに、こういうのがあるヨ!」


「メルポニアン人と体が触れて電気が走る、それすなわち、メルポの証を得る者なり」


めるカン「ネッ♪」

岡「ネッ♪ じゃねーよ!なんだよこの電波な碑文みたいなのは!?」

霜月さん「RPGの謎解きにでも出てきそうなぐらい、意味不明な文ね」

めるカン「意味分からなくないヨ! 岡が私の運命の人なんだヨ!」

もげいら「運命の人・・・って?」


めるカン「メルポニアン人はメルポの証を持つ人、つまり運命の人と出会ったら、即ケッコンするヨ♪」

岡「ふ〜ん、って事は俺が運命の人だから、めるカンさんと即ケッコンするって事か」

めるカン「その通りダヨ♪」


岡「あほかっ!」

めるカン「めるぽっ!?」


岡「そんな一文だけで結婚とかする訳ないだろ!」

めるカン「心配しなくても大丈夫ヨ♪ 私子供は12人まで産めるヨ♪」

岡「なんの心配だよ!!」

もげいら「12人・・・凄い人数・・・」

霜月さん「それは・・・大変ね、色々と」


なんてこった・・・また変な女が現れてしまった、俺には女難の相でも出ているのか?
ネギ○とか、とら○るとかの世界にでも紛れ込んでしまったんじゃないのか?


ガガッ ピー

その時、校内放送のスピーカーから音が流れ始めてきた・・・くそっ今度は何だ?
すると、スピーカーからは女性の声が流れて来た。


???「あ、あ、テステスですわ、音量は・・・もう少し上げて・・・これくらいで丁度良いかしらね」


ガガッ ピー・・・・

???「お〜ほっほっほっ! 
       愚民の皆様! ごきげんよう!」



聞こえてきたのは甲高い笑い声、しかしボリュームがとんでもない事になっている!!


岡「ぐはっ! 音が!音がでけぇ!!!」


???「この度、聖カリスマ学院に転校してきました、マットーメ・ローレライが挨拶を致しますわ!」

でか過ぎる音の中、どこかで聞いたような単語が聞こえてくるが・・・
あまりの音の大きさのせいで喋っている内容に岡は全く集中出来ない。


岡「み、耳がっ・・・・ぐわぁぁぁぁっ!!」


だ、誰かスピーカーを切れ!と言いたかったが、あまりの音に耳を塞ぐ手を離せず、その場から身動きが取れない!
他の面々も同じ様だったが、霜月さんともげいらは特に気になっていないようなそぶりで放送を聞いている。
か、亀の聴覚はどうなってやがるんだ!? しかし、放送はやむ事なくデスボイスを紡ぎ続ける!


???「お〜ほっほっほっ!このような学校に私の様な高貴な者が転校してくるなど、異例の事ですわよ!? ありがたく思いなさい、愚民の皆様方! お〜ほっほっほっ♪」



岡「や、やべぇ・・・意識が遠のいてきた・・・校内放送で死ぬとかそっちのが異例過ぎる・・・!」


これでは一話経たずして故・じるこにあの所へ旅立ってしまう!
天界に行くにはまだ色々と思い残した事が多すぎるぞ・・・!


???「それでは、私が入るクラスの愚民の皆様! 今からそちらへお邪魔しますのでお出迎えをお願いしますわね!」


ガガッ ピー ツー

なんとか放送はそこで終わってくれたようだ・・・
なんだ? 結局転校生がまだ居たって事か? 騒がし過ぎるだろ・・・
まぁ、うちにはもう一人転校生が入ってきたから、この騒がしい人は他のクラスに編入されるだろう。


岡「そういえば、名前言ってたな・・・確か、マットーメ・ローレライとか・・・」


マットーメ? あれ? どっかで聞いた気が・・・


ドルルルルルルルルルル・・・・


岡「そういえば、昨日襲われた時に、忍者みたいな女共が言ってた名前が・・・」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・

考え事をしてる頭に雑音が響く、なんだぁ? いきなり工事でも始まったのか?


岡「うっせぇな! 今考え事してるのに! 何の音だっ!?」


窓の方向を振り返る俺、そして窓の向こうに見えたのは・・・


岡「・・・なぁ、霜月さん」

霜月さん「何かしら? むっきゅ〜ん♪」

岡「窓から見えるあれは何?」

霜月さん「岡君、あれは・・・ヘリコプターというのよ」

岡「あぁ、それは知ってる」

もげいら「あ・・・あぁ・・・」

めるカン「めるぽ! いっつファンタスティックネ♪」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・

岡「俺が聞きたいのはさ」

霜月さん「何かしら?」

岡「なんで・・・こっちに・・・」

霜月さん「ちょっと用事を思い出したから、消えるわね。 むっきゅ〜ん♪」


シュンッと霜月さんはその場から消えた、何その便利な技、今度ぜひ俺にも教えてくれよ。


岡「そのまま向かって来るんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

窓の外には完全にこちらへ向かって飛んで来ているヘリが一機。
おいおい、ヘリで登校ってのはトンデモシナリオだとしてもまぁ許容出来るんだが・・・
普通は屋上とか、校庭とかに着陸するよな? だってそうだろ? 窓から入って来たって着陸出来ないじゃん。


ドドドドドドドドドド・・・

???「お〜ほっほっほっ♪」



岡「糞がぁ! 窓からヘリ登校ってどんだけー!」



ドッグシャッァ!!


きっとギリギリで止まる、そんな淡い願いも叩き潰され、ヘリはそのまま教室に突っ込んで来た。
いや、これってもう事故って言うか、大事件だよね? 学校テロだよね?


岡「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


ごめん姫子・・・お兄ちゃん、ここでゴールしちゃいそうだ。
戸棚のケーキは犬の暁に食わせてやってくれ・・・



その時、学校の屋上では・・・

???「あららぁ、お嬢様ったら相変わらず激しいなぁ♪」

手にカメラを持つ少女がファインダー越しに、たった今ヘリが突っ込んだ教室を覗き込んでいた。
そして、その少女の後ろに、巫女の姿をした黒髪の少女が音もなく現れた。

???「あら、ここに居たの?dact」

dact「あぁランジェロ、あなたも来たの?」

ランジェロ「えぇ、マットーメシスターズが任務に失敗したと聞いたから」

dact「あたしもぉ、様子見に見たんだけどねぇ・・・アレ見てよぉ♪」


dactはヘリが突っ込んだ教室を指差す・・・その教室を見てランジェロは溜息を吐いた。


ランジェロ「はぁ〜あれは・・・お嬢様のヘリかしら? 全く無茶するわね、相変わらず・・・」

dact「だぁよねぇー♪ どうすんだろね? お嬢様が自らかぼちゃ捕まえるのかなぁ?」

ランジェロ「・・・その考えもあるかもしれないけど・・・」

dact「多分・・・」

ランジェロ「おそらく・・・」

dact&ランジェロ「「自分が一番面白いと思う方法選んだんでしょうねぇ」」


dactはにはは♪っと笑っているが、ランジェロは冴えない表情のまま、じっと教室を見据えていた。





更に、その真下に当たる校庭では、先程教室から脱出した霜月の姿があり、その手には飲みかけのY缶が握られていた。


霜月さん「んぐっ、んぐっ・・・ぷはぁっ! この一杯が至福の時ね、むっきゅ〜ん♪」


一瞬でY缶を飲み干した霜月はそれを投げ捨て、また新たにY缶を取り出した。足元にはすでに数十本は転がっている。


霜月さん「それにしても、大分メンバーが揃ってきたじゃない、これは面白くなりそうね、むっきゅ〜ん♪」


こんな所で続く


次回予告

暁「ワンッワンッ!」

姫子「あっこら!暁!お兄ちゃんのケーキ食べたら駄目だよ!めっ!」

暁「ワゥ〜〜orz」

姫子「お兄ちゃん、どうなったのかなぁ?大丈夫かなぁ?」

霜月さん「きっと大丈夫よ、岡君は主役だし、これぐらいでは死なないわ」

岡「出来ればそうあって欲しいが、むしろ早めに死んだほうが良い気さえしてきたぞ、最近・・・」

もげいら「私・・・あんまり出番ないね・・・」

めるカン「ドンマイめるぽ! もげいらはきっと大器晩成タイプネ!」

マットーメお嬢様「それよりも、私の活躍が殆ど笑い声しかありませんでしたわよ!? どうなっていますの!?」

dact「あれで十分だと思うなぁ♪」

ランジェロ「やれやれ・・・」


第三・五話へ続く


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